#240【虎に翼語り】第2週(2)あきらめ顔のできない女がふたり
今日もお読みくださってありがとうございます!
今日のタイトル画像も、明治大学博物館で開催中の「虎に翼展」で展示されていた伊藤沙莉さん(たぶん直筆)の寅子イラストです。
第2週 2nd stage "vs Yone Yamada"
虎に翼第7回 扱いにくい女たち
寅子・涼子・梅子・ヒャンちゃんは、扱いにくいと同級生に思われた者どうし、なんとなーくお昼を一緒に食べる仲になり、でも何を話していいかわからないから、ランチのテーブルは愛想笑いと料理と天気の話のみ……ちーん。
こういうことあったなー。
寅子みたいなキャラがクラス中心から少し外れているのも、あるある。
沙莉寅子を見ているとむぅちゃんを思い出します。
キャラも顔もちょっと似ている。
孤高の人よねさんは、授業で居眠りしている同級生に「出てけ」と怒鳴っています。扱いにくい界隈ぶっちぎりトップ独走中です。
書くことの暴力性
ここで、記者・竹中の記事で、言葉尻を都合よく切り取られ、「女に法律は無理」という論調の記事に寅子が加担させられたことがわかります。
書くことの暴力性を認識させられる一幕です。
むうううう、嫌な奴!
(でものんきな父はこの新聞記事を「こっちの寅子はもっと大きく写っているぞぉ」とうれしそうにスクラップしているのめっちゃよき。)
この一件、華族・涼子様は「好き勝手書かれるのは慣れている」、梅子さんもヒャンちゃんも「女子部に入るときにある程度予想できたこと」とあきらめ顔。
あきらめ顔(スンッ)できない女がふたり
おりしも、議会で女性が弁護士になれる法改正(←上記、入学式で学長が語っていた件)の延期の悲報にも、梅子さんはじめ女性たちは、そんなことだろうと思っていたと、また、あきらめ顔。
あきらめる経験を重ねると予防線を張るようになるものです。
さて、このあきらめ顔ができない女性がふたり。
ひとりは我らが寅子。「次はわからないじゃないですか!」
もう一人は、よね。
この二人、意外と似ている(と、あとの回で寅子自身が語るけど)。
「メソメソ(←中山先輩)ヘラヘラ(←寅子)メソメソヘラヘラ!うっとおしい!やめちまえ!!」
そう吐き捨てて、午後の授業を放り出してどこかへ行ってしまいます。
スンッできないのは先週まではひとりだけだったのにふたりになったね、寅ちゃん!
このときは気が付いてないけど、ひとりがふたりになり、ふたりからもっと広がっていく。それがこの週描かれていきます。
いざ、初めて裁判の傍聴へ
寅子がこっそり後をつけていくと、よねは東京地裁へ裁判の傍聴に向かったのでした。
初裁判所で勝手がわからず守衛に怒鳴られまくった寅子は、偶然居合わせたお節介おじさん笹山(田中要次)の手引きで、よねと同じ民事裁判の傍聴ができることになります。
戦後寅子が世話になる笹山さんとはこういうご縁だったのね!
合縁奇縁。
このときに、建物内をキョロキョロみまわす寅子、身に覚えある!
わたしも、初めて行く場所、美しい建物、景色のいいところに行ったらついキョロキョロするため、あーちゃんには運転に向いてないと言われ続けて十余年。そもそも教習所で受けた心理テストみたいなやつでも、運転適性が下から二番目でした。
安心してください、ペーパードライバーです(誰も心配してない)。
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