【読書】The Real Anthony Fauci 人類を裏切った男(上)巨大製薬会社の共謀と医療の終焉
出版情報
タイトル:The Real Anthony Fauci 人類を裏切った男(上)巨大製薬会社の共謀と医療の終焉
翻訳:石黒千秋
解説:林千勝
出版社 : 経営科学出版 (2023/10/30)
ハードカバー : 381ページ
一刻も早く知らせたい…
全国の心ある医療従事者などの団体である「一般社団法人ワクチン問題研究会」。有体に言えば、コロナワクチンによる副反応被害を包括的に研究しているお医者さまを中心にした団体だ。この研究会が「新型コロナワクチン接種後症候群における筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の症状改善に必要な療養指導に関する記者会見」を2024年3月28日に開いた。
その大きな目的は、ビタミンD、ビタミンB12、亜鉛がワクチン副反応を軽減する可能性大だということを周知すること。どうやら世界的にはそれは常識で日本の医師達は全く知らなかったコトらしい。
詳しくは下記動画を見てください。
本来であれば、この内容は、本書「The Real Anthony Fauci 人類を裏切った男」(中)に絡む内容なので、その時に記載してもよかったのであるが、せっかく京大名誉教授の福島雅典医師 が「一刻も早く知らせたい、この勉強不足を謝りたい」とまで言って記者会見を開いている。人として微力ながら応えたいと思い、本記事に掲載することにした。
ビタミンなどは食事で摂ること、少しでいいので日光にあたることを習慣にするなどを推奨している。それが自己免疫を強化する、と。症状のある方は自己判断によらず、かかりつけ医などに相談する方が無難だと思う。まずは上記動画を見て欲しい。
本記事の目次を掲載する。本書については「科学不在の医療はアメリカ発!?」から。その中でも本書と絡めて日本のことについても述べている。
どのぐらいの日本人がワクチン被害に?
泉大津市 南出市長の大演説!
前回もご紹介したが、泉大津市の南出市長の答弁が凄まじい。
ここで藤江氏が文字起こしをしたものを少し整形し、引用する。令和6年3月市会議本会議 市長答弁とのこと。
「令和5年度の被害救済の予算が3億6000万が、これ実は令和5年度の補正予算で394億ということで当初想定の110倍に予算が膨れ上がっております」。ここでいう 「被害救済の予算」は「予防接種健康被害救済制度」の予算である。それが実績では110倍に膨れ上がっている。南出市長は自身の肌感覚で「実態の1%に過ぎないのでは?」と推測している。つまりこれは予算の1万倍、4兆円ほどになる可能性がある…。これは地方交付金(国から全国の自治体に交付されるお金)の1/4にあたる…。
2年連続10万人単位の「謎の」超過死亡…
何かとてつもないことが現在進行形で起きていることは、南出市長の発言からもご理解いただけると思う。
では、その「現在進行形で起きている何かとてつもないこと」を日本の年間死亡数から見てみよう。
国の基本は人口。それによって国土健康経済ほか各種計画を立てたり、予算の組み立て、税金の配分などを決めることになる。そのために日本の人口や死者数がどうなりそうか、予測を立てている機関がある。国立社会保障・人口問題研究所だ。その研究所が立てた死者数の予測値と実測値のグラフがこちら。
予測値が緩やかに上昇しているのは少子高齢化が進んでいるから。死者数の予測値と実測値の差を超過死亡者数という。コロナ元年である2020年は実績値で死者数が減っている一方で、2022年、2023年と2年連続で10万人以上死者数が2017年度に立てた予測値から超過している。計20万人だ。不謹慎な例えで恐縮だが広島原爆での死者数は14万人と推定されている。つまり原爆ひとつ落とされた以上の人々が2年間で亡くなっているのだ。人口統計は、それまでの10年間を見ても分かる通り、そんなに予測値を外さないものなのだ。それが10%程度外してしまっている。日本人大量死を示す『謎の超過死亡』。この原因を調べなくてイイのだろうか?南出市長をはじめ市民や国民の健康を真剣に考えている政治家はまさにこれを「国できちんと調べてくれ!」「向き合ってくれ」と言っているのではないだろうか?(厚労省はこの予測値の数値をいじってまで原因究明をしようとしない。サボタージュ?なんのために?)
予防接種健康被害救済制度と副反応疑い報告
この数字も主に「日本の人口増加を目指す男」藤江氏がまとめた資料を引用させていただく。
日本で何かとてつもないこと=人口減少が起きていること。南出市長など現場からは「ワクチン副反応」の実態が酷すぎる。市は市として取り組んでいるが、国は国として実態調査をして向き合い救済すべきだ、と提言している。
では、まず現状から。日本のワクチン被害者への補償の仕組みを説明しよう。ワクチンはみんなで打たなければ効果が半減すると言われている。いわゆる集団免疫だ。その観点から言えば、できれば日本人全員に打ってほしいことになっているが、現在の日本では義務ではない。乳幼児の各種ワクチンについても。強く?推奨されているが(努力義務規定という)。だがワクチン接種は「絶対安全」なものではない。ほぼ絶対と言ってイイほど安全だけど。だけど体質に合わなかった、たまたま体調が悪かったなどで事故は起きてしまう。例え少ない件数であっても。そこで我が国には2つの制度が存在する。1つが「予防接種健康被害救済制度」であり、もう1つが「副反応疑い報告」だ。前者は予防接種を受けた本人や家族が申告する制度で、後者は医師による報告だ。藤江氏が開示請求した資料などで綿密に突合したところ、コロナワクチンの場合、この2つの制度による認定者はほとんど重なり合っていない、という。
上記グラフから分かるように、予防接種健康被害救済制度では、過去10年間の認定者数計650件。対して直近3年間で計6598件。約10倍。死亡に関しては、過去10年間で計25名が直近3年間で計495名と約20倍である。
上記武見敬三厚生労働大臣の相関図には、たくさんの情報が詰め込まれている。本記事では特にオレンジの丸で囲われた部分に注目してほしい。医師による副反応疑い報告では2168名がコロナワクチンによる副反応で亡くなった疑いがあると報告されている。この死亡は上記の予防接種健康被害救済制度で認定された495名はほとんど入っていない模様だと藤江氏はいう。医師はなかなかコロナワクチンによる副反応での死亡の疑いがあると報告したがらないと聞く。つまり、どの数字も氷山の一角である可能性がある…。
2年間で20万人の超過死亡。国に予防接種健康被害救済制度と副反応疑い報告によって報告されている2168名+495名=2663名のコロナワクチンによる死者数(疑い含む)。簡単な計算をしてみよう。ちょっとした推測だ。
謎の超過死亡数20万人÷報告されている2663名≒75倍
これって…南出市長の言っている「これ申請されてる方はおそらく1%です」におおよそ当たっていないか??南出市長の感触である報告者の100倍の被害者がいそう、という感触に。100倍と75倍で差はあるけど。おおよその感触として。この数字に大きな意味はない。だがひょっとして…。
科学不在の医療はアメリカ発!?
アメリカでも似たようなことが起きていた。いや、アメリカが本家なのだ。その実態を暴いた書籍が本書「The Real Anthony Fauci 人類を裏切った男」である。アメリカ国立アレルギー・感染症研究所 (NIAID) に40年間所長として君臨してきたファウチ。文字通りアメリカ国民の健康を守るはずの男が、製薬会社の利権と自分の保身のためにでたらめをしまくった記録が本書だ。
解説の林千勝が端的にまとめてくれている。
上記 林千勝の言葉をもう少し直截的にいうと、今回のパンデミック騒ぎは大企業のお金儲けのためにあらかじめ綿密に計画されていた(報告者注:武漢研究所から漏れたことは想定外だったかもしれない)。そして安全性の確認されていない高価なワクチンを大量接種させた。そのために恐怖や不自由を演出する必要があり、本来は必要なかったマスクやロックダウン、ソーシャルディスタンスを強調/強制した。有効で安価で安全な治療法は片端から潰して行った。こうした全体の高度な情報統制のためにSNSやマスコミに言論統制・検閲・監視を行なった、となる…。これが自由の国アメリカで行われた?民主主義国である日本もそれに倣った!?まさに全体主義国家の手法じゃないか!!
内容を概観すると…
下記は本書の目次であるが、太字で要約を補ってみた。
前記事でも書いたが、2020年1月半ばにはネット上でヒドロキシクロロキンやイベルメクチンの有効性が話題になっていた。イベルメクチンは日本人のノーベル生理学・医学賞受賞者 大村智 北里大学特別栄誉教授が欧米の研究者と共同で発見・改良した、いわば日本発の薬剤だ(開発と言えばいいのかな?特許権を持っているのはメルク社)。だがコロナの正式な治療法としてこの薬剤が処方されることはなかった。このことについて次に書いていこう。
イベルメクチン潰し
2020年本来は東京オリンピックの年だった。それは2021年に延期された。別の本ではあるが、当時のことに触れている書籍を見つけたので、そこから引用しよう。(その名も『イベルメクチン ; 新型コロナ治療の救世主になり得るのか』大村智 編著である。そう大村智博士は上記の通りイベルメクチンの開発者でノーベル賞受賞者だ)。
その前に簡単にイベルメクチンについて説明する。イベルメクチンは元々は動物の寄生虫に効く薬として開発された。これが人間の全く別の病気(オンコセルカ症=河川盲目症とリンパ系フィラリア症)にも効くことがわかり、そちらにも広く応用されている。どちらも熱帯地方の病気で前者はアフリカと南米、後者はアフリカ、南米、アジアと広範囲におよんでいる。前者についてはイベルメクチン の投与により「アフリカの感染諸国29か国のほとんどでオンコセルカ症は2025年には撲滅するだろう」と予測されており、後者については「蔓延地域に13億人以上の人々が住んでおり、2000年の感染者は1億2千万人に達し、感染地域を持つ国は83か国に」渡るのだが、現在は撲滅が完了した国もあれば撲滅プログラムが進行中の国もあるという。つまり広くヒトに対して利用が進んでいて、安価で安全であることは担保されているのだ。
また疥癬などを引き起こすダニの駆除に役立つことや、コロナウイルスではないが、別のRNAウイルス(デング熱など)にも効く可能性があることも報告されているという(『イベルメクチン ; 新型コロナ治療の救世主になり得るのか』p35-p40)。
さらに画期的なことに、世界中がコロナの恐怖に怯えていた2020年4月、オーストラリアの研究者らが試験管内ではあるがイベルメクチンが新型コロナに効くという論文を発表している(前掲書p40)。同時期に「新型コロナ救命治療最前線同盟」(FLCCC)という米国の医師集団がイベルメクチンに関する多数のデータを解析してメタ分析を行った。「メタ分析とは複数の個別の研究成果を収集、統合し、統計手法を用いて分析することであり、ランダム化比較試験のメタ分析は、「根拠に基づく医療」(EBM)において最も質が高い根拠」であるという(前掲書p41)。そして種々の既存薬について新型コロナに対する有効性を調べた結果、2020年夏ごろにはFLCCCは「イベルメクチンが最も優れている」という結論を出した。
つまり、イベルメクチンにはこれだけの有効性を示す証拠があったのだ。だが新型コロナの治療薬としての出番がなかった。
例えば、日本では2021年夏のオリンピックに向けて新型コロナを抑える必要があり、国会議員らは新型コロナへのイベルメクチンの使用許可を求め、委員会などで質疑に立ち「国として早期に承認できるように」働きかけた。当時の菅義偉総理からの回答も「日本にとって極めて重要な医薬品であると思っているので最大限努力する」と前向きだったが、結果として厚生労働省は「日本と同じような薬事審査の水準を持つ国での承認がない限り、特例承認制度の対象にならない」と外国(米国ですね)への風見鶏の姿勢を貫き、日本がイベルメクチンを新型コロナの治療薬として承認することはなかった(前掲書p147-148)。日本は米国の属国かっっ!!(いや属国に見えちゃいますよね…)。
本書『The Real Anthony Fauci 人類を裏切った男(上)』では、ペルー、アルゼンチン、バングラデシュにおけるイベルメクチンの新型コロナに対する素晴らしい成果が述べられているp171-172。また米国内でもイベルメクチンを使い回復者の増加を目の当たりにする医師が出現p172。米国内の無作為か臨床試験についてのメタアナリシスで死亡率の顕著な減少が認められたp173。介護施設での治療効果によってファウチ博士に手紙を送る医師もいたp173。だがファウチは無視を決め込む。イベルメクチンによる早期治療により、米国患者の75−80%の死亡を回避でき、国庫の1兆ドルを節約できた、と推定する医師もいるp179。インドではイベルメクチンを導入した州と禁止した州で感染者、死者数に大きな差が出たp183-p184。
だが米国立衛生研究所(NIH)はイベルメクチンを推奨しなかったp180。そして非推奨に至った経緯を非開示としたp180-p181。またNIHの委員会でイベルメクチンに好意的だった医師が態度を翻したp188。大学の予算を握るメリンダ&ビル・ゲイツ財団。大規模な治験の実施にも彼らの予算が必要になる。イベルメクチンがWHOのお墨付きをもらうためには厳正なメタアナリシスが必要だったが、それは著しくバイアスのかかったものとなってしまったp190-208。つまり何が起きたかは結局は闇の中と呼ぶしかないのだけど、「お金によって歪められたであろうこと」が示唆されている。いや、恥知らずでない専門家であれば、きっとそれは明白なのだろう。同じ論文、同じデータを用いながら全く真逆のメタアナリシスの結論を出した人物がいたのだからp188。
YouTubeやFacebookはイベルメクチンの有効性を訴える医師の動画を削除しアカウントの利用を停止したp210。米国FDA、欧州医薬品庁(EMA)、WHOが新型コロナへのイベルメクチンの使用を控えるよう勧告したp210。米国医師会(AMA)らは、イベルメクチンの処方を直ちにやめるよう医師に呼びかけp211-212、それでも処方する医師たちには、政府や医療委員会からの検閲、監視、免許や認可を取り消すという脅迫、そのほか抑圧的な政策が実行されたp213。薬剤師たちは調剤を拒否したp213。
またイベルメクチンの販売元であるメルク社もイベルメクチンを抹殺にかかった。自社の新製品モルヌピラビルと競合するからであるp218。特許の切れた安価なジェネリック薬品と高価な新製品。会社が売りたいのは後者だろう。だが安全性に問題があり、一部の開発者は治験の実施に反対したp218。そしてモルヌピラビルの背後には生物化学兵器の開発者たちの影もちらつくp218−p220。バイデン大統領はモルヌピラビル170万セットを12億ドル(約1800億円)で買い取った。メルク社の株は爆上がりだp221。
追い打ちをかけるようにマスコミは「イベルメクチンは馬用の薬である」とキャンペーンをはったp222-p231。
だがもう一つの新型コロナ薬であり本命のレムデシビルは投与された1000人に1名が死亡。新型コロナワクチンでは約1万3000人につき1名死亡。対するイベルメクチンは約1000万人に投与して1名死亡という驚異的な割合なのであるp225。
コロナワクチンの決定的な失敗:ワクチン接種とコロナ死亡者の関係
さて、上記ではいかに米国で安全で安価で効果の高いイベルメクチンが潰されてきたかを見てきた。我が厚生労働省は米国にお追従するポチである。
いよいよ新型コロナワクチンの番である。一番わかりやすいと思われるグラフを示そう。我々素人は、このグラフによってコロナワクチン接種によってコロナ陽性者の死亡が増えたと認識せざるを得ない。
紺色で示される新型コロナ陽性者の死亡数は、ワクチン接種(オレンジ)の山が繰り返されるたびに大きくなっている。つまりワクチン接種ではコロナによる死亡は防げていないのだ!
ワクチンによって死亡が防げていないどころか、繰り返すたびに大きくなる、ということは「ワクチンによる死亡なのでは?」という考えに行きつくのことも自然なのではないだろうか?
だがいわゆる玄人の厚生労働省の大臣や官僚たちは、どうだろう?たくさんの、いわゆる『科学的』要因が絡んできて「一概にそうは言えない」と言うのだろうか?ファウチ博士をはじめ米国立衛生研究所(NIS)の役人たちはどうだろう?また『一流』とされる各機関の研究者たちも。
だが本当に科学的な態度を取るのであれば、なぜこういう現象が起きているのか、こういう現象が起きる、その謎が解明されるまでは、ワクチン接種はストップする。そして原因を究明する。それが命を守る使命のある医師あるいは医療関係者である官僚や『一流』の研究者のすることなのではないのか?
実は世界中で似たようなことが起きている。注射のマークが集団接種開始である。そこから目に見えて死者数が増えている。
これを見れば一目瞭然だ。新型コロナワクチンは効いていない。
ぜひ本書を読んでほしい。
引用内、引用外に関わらず、太字、並字の区別は、本稿作者がつけました。
文中数字については、引用内、引用外に関わらず、漢数字、ローマ数字は、その時々で読みやすいと判断した方を本稿作者の判断で使用しています。
おまけ:さらに見識を広げたり知識を深めたい方のために
ちょっと検索して気持ちに引っかかったものを載せてみます。
私もまだ読んでいない本もありますが、もしお役に立つようであればご参考までに。
・記者会見の全容:無料:高画質版(ニコニコチャンネル+)
https://nicochannel.jp/fujie/video/sm...
Lizzy:こちらは有料のようです
https://www.nicovideo.jp/watch/so4358...
下記記事は国内でイベルメクチンが潰されている現場。北里大学の治験でイベルメクチンに有効性はないと報告されている。実は治験にはいろいろな難しさ(条件など)があるらしい。私にはこの結果の真偽を判定する力はない。だが本書や大村智氏らの本を読むとどうやら…。
noteからお祝いされました。よかったら読んでみてください。