マガジンのカバー画像

(思索)いろいろ

286
考えることへのヒントとなるような記事をキュレーションしています
運営しているクリエイター

#アメリカ

ノア・スミス「日本・韓国・ポーランドはいますぐ核武装すべきだ」(2025年2月19日)

(喫緊の内容を加えて再掲) 再掲の前置き1994年,ウクライナは核兵器を放棄した.アメリカとロシアがウクライナの国境と主権を尊重するという約束との引き換えだった. 2022年に,ロシアはその合意をたがえて,不当にウクライナ国境に侵攻して領土の一部を要求した.2025年に,アメリカ大統領ドナルド・トランプはロシア首脳部と会談を行った.報道によれば,ウクライナが戦争を始めたと虚偽にもとづいて同国を非難し,ロシアによるウクライナ領土の征服を容認する「和平合意」を提案したという.

「壊滅したUSAID」 - 続くトランプとマスクの保守革命

アレクサンドル・ドゥーギン 米国国際開発庁(USAID)の解体は、その重要性を過小評価できない歴史的な出来事です。かつてソビエト連邦が、世界規模でソビエトのイデオロギー的利益を推進していたコミンテルン(第三インターナショナル)および後のコミンフォルムを廃止した際、それは国際的なソビエト体制の終焉の始まりを意味しました。相互経済援助評議会(COMECON)やワルシャワ条約機構は1991年まで存続しましたが、その崩壊はフルシチョフ時代にはすでに決定的なものでした。 現代のアメ

日本の半導体産業が衰退する原因となった「闇営業」

(はじめに)    私は、昔短い間でしたが、東芝の総合研究所に勤めていました。それで、元東芝の社員としては、極めて胸に迫る遠藤誉氏の記事を見つけました。これを読むと、なぜ日本の半導体産業や日本の液晶産業が韓国に負けるようになったか、闇の部分が分かります。皆様、是非この記事を御一読ください。  昔から、土日に韓国に「闇営業」に行く人がいるというのは噂では聞いたことがありましたが、ここまではっきりその影響が書かれている記事を目にしたのは初めてです。皆さんは、どう思われるでしょう

諜報業界用語: 「外国テロ組織」 <- 日本にもあっていい法律、ま、外務大臣をみていると、中国の圧力で法案は通らないかも

今回は「外国テロ組織」について見ていきましょう。 FTOのことです。 _*_*_ 「外国テロ組織(Foreign Terrorist Organization, FTO)」: アメリカ合衆国政府が特定の基準に基づいて指定するテロ組織のことを指します。この指定は、アメリカの法律、特に移民国籍法(INA, Immigration and Nationality Act)第219条に基づいて行われます。 外国テロ組織(FTO)の主な基準: 外国に拠点を持つこと 組織が外国

JOG(78) 戦略なきマネー敗戦

 日本のバブルはアメリカの貿易赤字補填・ドル防衛から起きた。 ■1.日本の反省■ __________  とくにレーガノミックス以降のアメリカは、「供給力」を上回る国内需要を放置し、そのギャップを貿易赤字で埋めるという、まったく「規律」もしくは「節度」を欠くマクロ経済運営に終始していた。そしてアメリカは、みずからの経済運営を反省する代わりに、不当にも(ほんとうに、心からそう思う!)、批判の矛先を日本へ向けた。そのひとつが、日本への「内需拡大」要求であり、もうひとつが「市場

【中華民國とアメリカ】(その一)

以前、ネットサーフィンで、中華民国が禁書にしていた本の記事を見つけました。それは、中華民国の首脳陣がどの様にして中国の辺境から台湾にやってきたのかという詳しい事情が書いた記録です。蒋介石の国民党が主体的に選び取った方策ではなく、アメリカに説得させられ、やむなしとして採用された決断だったということらしい。 これは、台湾に来たばかりの国民党にとってあまり公にしたくない事情でした。国民党が台湾を治めるにあたって、敗残の軍をアメリカの助けによって何とか台湾に連れてきたという様な風に

アレクサンダー・ドゥーギン:「トランプの勝利は世界革命であり保守革命である。」

今日のアメリカ大統領選挙におけるドナルド・トランプの勝利は、1917年や1945年の出来事に匹敵する世界的に重要な歴史的出来事である。 世界秩序全体の根本的な変化の始まりであり、深い分析と説明が必要だ。 たしかにロシアでは、多くの人々が意識的に選挙の重要性を軽視しようとした。 しかし、これは「ジンクスを作らないため」に行われたことであり、ロシア人は言葉に非常に慎重であり、思ったことをすべて口にしないことを好む。 そして時には、できるだけそれを隠そうとさえする。 "プーチンの

アメリカが台湾に持ち込んだもの

日本人は、日本統治時代の日本人が台湾に残したものにスポットを当てて評価する傾向があります。その様な視点で様々な宝探しが行われるので、ある意味それは当然なことです。 ここでは、日本ではなくアメリカの影響が強く現れていると僕が考えている、台湾の事物を紹介してみます。これは、特に第二次世界大戦後、蒋介石の国民党政権が台湾に移ってきてから以降の話です。 中華民国は、第二次世界大戦の戦勝国であるために、自律的な政治を運営することができていたのだとずっと思っていたのですが、実のところ

JOG(1385) ヒルビリーの「不仕合わせ」、大御宝の「仕合わせ」

 アメリカの繁栄から取りのこされた山地の白人貧困階級ヒルビリー、それは我が国でも決して他人事ではない。 ■転送歓迎■ R06.09.01 ■ 76,293 Copies ■ 8,649,673Views■ 過去号閲覧: https://note.com/jog_jp/n/ndeec0de23251 無料メール受信: https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=172776 ■1.「ただただ落ち着ける家が欲しかった」  次期大統領選を戦っ

戦争について語ろう(2)

郵政民営化作戦? 前回は、文化戦について語ってみました。 軍事以外の分野を戦略に使用する、新しい戦争とも言えるでしょう。 中国では、こういった戦略を「超限戦」と呼ぶ事も紹介させていただきました。 さて、この超限戦ですが、当然の事ながら、他の国もおこなっています。 例えば、アメリカ。 現在進行形で、我が国に対しておこなっているのが、金融戦です。 個人向け投資など、投資を勧める話を聞いた事があると思います。 給与が、なかなか上がらないから、投資で資産運用しましょう

日本の核兵器計画

こんにちは。いつもお越しくださる方も、初めての方もご訪問ありがとうございます。 今回は日本の核兵器計画の英語版Wikipediaの翻訳をします。 翻訳のプロではありませんので、誤訳などがあるかもしれません。正確さよりも一般の日本語ネイティブがあまり知られていない海外情報などの全体の流れを掴めるようになること、これを第一の優先課題としていますのでこの点ご理解いただけますと幸いです。翻訳はDeepLやGoogle翻訳などを活用しています。 翻訳において、思想や宗教について扱

ハーバード見聞録(71)

「ハーバード見聞録」のいわれ 「ハーバード見聞録」は、自衛隊退官直後の2005年から07年までの間のハーバード大学アジアセンター上級客員研究員時代に書いたものである。 散るぞ悲しき(5月21日の稿) 『散るぞ悲しき』(梯久美子著)を原案としてクリント・イーストウッド監督が硫黄島における日米の激闘の様相を映画化されつつある。 「硫黄島プロジェクト二部作」のうち、アメリカ軍側の視点から描いた『父親達の星条旗』は06年10月24日に公開され、栗林中将を中心に日本軍側から描いた