知っているという思い込みもまた知識錯誤の認知バイアスだにゃー
認知科学や言語心理学が専門である今井なつみさんが書かれた、コミュニケーションの本『何回説明しても伝わらない』はなぜ起こるのか?を読んでみました。
先日『シャギー・ベイン』の読書感想文を書き終え、かなこさんに本をご送付したところ、かなこさんも本を送ってみたいということで、本書をご送付くださいました。
私自身は『どのように伝えたらよいか』は悩むけれど、『伝わらない』ことに関して悩まないので、普段は手に取らない本です。
本書の内容もこれまで失敗を繰り返しながら、経験の中で習得してきたことが多く書かれていました。しかしながら、認知学者がなぜ伝わらないのかを丁寧に言語化することによって、私の経験値として知っているという認識がバイアス(先入観)となって、この本を読んでいたことに気づかされます。意外な方向性から自分自身が持っているバイアスの確認ができて面白い本でした。
🐱もう魂レベルのやり取りだから
伝えるって本当大変だにゃー
🐱この知識の錯誤は、アドバイスする際にやらかしがちですね。相手の話をよく聞かないで、とんちんかんなことを言っちゃうやつだにゃー
🐱感情を味方にする対応は怠っているかも
🐱滞っているときほど、
間違いに気づく貴重なタイミング
本書には書かれていない『伝わらない』で、最近感じる私の伝わらないは『耳が遠い』と『取引先の担当が鬱っぽい』のふたつかな。
『耳が遠い』に関して言えば、高齢者に対してもそうですが、私も片耳難聴なので、伝わらない側の人です。どっちの伝わらないの気持ちも解る。聞き取るのにすごく集中が必要で疲れてしまう。だからソコソコで聞いてしまうこともある。そろそろ補聴器を探そうかと思っているところです。難聴を放置すると認知機能が低下するというテレビを観たしね。聞く力を機械に頼るのも一案かな。
『取引先担当者が鬱っぽい』では、丁寧に資料を揃えても、違う条件で回答してきたり、間違っていたり、以前は1~2週間で対応していたことが、1カ月以上経過しても返事が来なかったりして、今年は忙しいのかと始めは思っていました。社内的なしがらみの負担もあったので心配していました。先日久しぶりにお会いすると顔が死んでいて、もう軽い鬱のように見えます。その様子を見て、とりあえず彼の上司に現状仕事が滞っている件と彼のメンタルが心配だということを伝えたら翌日すぐに彼と上司は謝罪にやってきました。
彼の上司は、彼がどんなトラブルを抱えていて、どんな状態になっているか全く把握していなかったのです。(しがらみの件も上司に相談していないのでこっちがびっくりしました)これをきっかけに彼の上司が彼をサポートすることになり、私の『伝わらない』はひとまず改善しました。この鬱っぽいバイアスはデリケートなことだったので半年くらい相談しなかったのですが、もっと早く相談すればよかったと今は思います。
まだまだですにゃー