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マサバ ちょぼ先生の自己満おさかな図鑑 vol.61
日本人が大好きなおさかな「キングオブサバ」である「マサバ」のご紹介です。
・標準和名
マサバ
・漢字
真鯖
・学名
Scomber japonicus Houttuyn
・分類(仲間分け)
スズキ目サバ亜目サバ科サバ属
・大きさ
全長50cmほどになる。50cm級は大型な印象を受けるが、サバ科魚類の中 では小型な方。
水産資源として流通しているのは30cm前後が多い。
大きさは、卒業証書を入れる筒より一回り大きいくらい。
・生息地と知名度(認知度)
日本列島近海。太平洋に広く分布している。世界の亜熱帯・温帯の海域。水深10〜100mの深さまで生息。
日本の重要な産業種である。大衆魚として認知されている。
ただ「マサバ」という標準和名まで認識している人は少ないように思う。
その辺を加味して知名度を例えるなら、お笑い芸人のあばれる君くらいで
ある。
・ちょぼ's コメント
サバの中のサバ。キングオブサバと言えばこのマサバでしょう。日本はサバ類の需要が非常に高く、大衆魚としての地位を維持している。
サバといえばこのマサバ、あとゴマサバが有名であるが、この2魚種ではまかなえない現状であるので、北大西洋や地中海などに生息しているタイセイヨウサバをかなり輸入している。
遊泳能力が大変優れており、引きは凄い。ブルブルと震えながら泳ぎまくるため、舟釣りでは同船者の仕掛けと絡まり合って大変なことになる。
結局誰が釣ったかわからなくなるんやよね笑。
フグがあの頑丈な歯で糸を切っていくのと同じくらい厄介なおさかなである。また一から仕掛けを作り直さないといけないからね。
食味は言わずもがな美味である。魚の塩焼きで個人的に一番好きである。口に入れた瞬間、凝縮した旨みが口一杯に弾けるような感覚はサバでしか味わえないような気がする。
大袈裟かも知れないが、それくらいサバが好きなのである笑。
足が速い(腐りやすい)おさかななので、鮮度保持が重要となるのもまたサバの特徴である。釣りで釣ったときは、すぐ〆るのが基本である。
サバ折りという締め方で、とにかく首を折って血抜きをする。これが鉄則である。
サバの体内にあるヒスチジンが、鮮度が落ちてくるとヒスタミンに変化してこれがアレルギー反応を起こす。花粉症の症状を起こさせるやつね。このヒスタミン含有量が増加したものを食すといわゆる「あたる」ということになる。でも「あたる」の大多数は、サバアレルギーではなくこのヒスタミンに伴う鮮度落ちのサバを食すことが原因なので、アレルギーではないから、鮮度のいいサバを食べれば問題ない。なのであたった経験のある人はぜひ今度食べて見てほしい。めっちゃ美味しいから。
あとアニサキスによる「あたる」も有名である。寄生虫ね。胃の壁をドリルするのでめっちゃくちゃ痛いらしいが、幸いまだ胃ドリルは経験してないので、どれくらい痛いかは、表現できない。これもよく噛んで食べるか、火を通すと大丈夫なので安心して欲しい。
あぁ、なんかサバが食べたくなってきた。〆さばも美味しいし、焼き鯖寿司も好きなんですよね。あと柿の葉寿司もめっちゃ好き。なんかサバのことを語り出したら止まらなくなりそうなので、この辺にしておきたいと思います。とにかく釣ってよし、食べてよしの貴重なおさかなであることは伝わったと思います。
なかなか飼育が難しいので、生きたマサバは水族館でもお目にかかれないおさかなではありますが、ぜひみなさんこれからもサバを愛して頂ければと思います。
※画像はweb魚図鑑から引用
スタエフでマサバのことを音声で配信しました。
音声を聞きたい人はこちらから↓