部活動指導員に月収20万円ってどういうことですか？

こんばんはこんにちわ。
元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。
東京都の大田区教育委員会が、部活動指導員の募集をしています。
その勤務条件が、わりと物議を醸し出しております。

令和4年度　部活動指導員（会計年度任用職員）を募集します。

まぁ一年間の期限付きではありますが、勤務条件のところを抜粋すると、
・週5日、1日4時間勤務。（休みは平日で1日、休日で1日）
・報酬 月額 ¥200,923円
・期末手当、通勤手当相当額、超過勤務手当あり
（え？ボーナス出んの？しかも交通費と残業代も？）
・社会保険 公立学校共済組合、厚生年金および公用保険に加入
（社会保障もバッチリやん）
・年次有給休暇、夏季休暇、病気休暇、慶弔休暇あり
（え？夏休みも取れるのね・・・）
という具合で、高待遇なんですよね。
Twitterの教員アカウントの方々は、「なんやねん」的な感じで炎上しておりましたね。

教員は定額働かせ放題

教員は定額働かせ放題なので、部活動はある意味無償でやっているようなもんですから、部活動だけで月額20万は驚きましたね。
というか部活動顧問に年間240万の給料不払いってことですよね？
私も部活動顧問をしていましたので、ホント払って欲しいわ笑

休日の部活動なんて、日給3000円ですよ！時給じゃないですよ笑。日給ね。
大会の日とかは、一日12時間勤務とか当たり前ですから、時給換算にすると・・・なんか悲しくなるので計算はしません。
これでも日給の額が上がりましたからね。私が初任の頃は1500円くらいやったかな？
まぁそんな状況が、今も現在進行中な訳です。

部活動はやらなくてもいい？

そもそも部活動は、教育課程外の活動なので別にやらなくてもいいんです。
学校の教育活動は、学習指導要領に示された「教育課程」と呼ばれる内容と学校が 計画する「教育課程外」の内容で構成されています。学校が部活動を設置・運営することは、法令上の義務とはされていませんが、教育課程外で結果・実施されています。
でも、部活動の位置づけは教育課程外とされていますが、「生きる力」を育む観点から、学校の教育活動の一環として教育課程との関連が図られるよう、学習指導要領の総則に示されています。
まぁやれということですね笑
学生スポーツは儲かりますからね。
我々は無償だけど、利権団体がガッポリと儲けをかっさらっていく構図ですからね。まだまだ教員による無償部活動指導は続いていくでしょうね。

新しい働き方改革

多様な働き方の提案という意味では、この大田区の部活動指導員の求人募集は評価できるような気がします。
正教諭 月収30万
非常勤 月収20万＋部活動指導員 20万
この条件だと、非常勤選ぶよねという流れになりますよね。
しかも非常勤だとこれにプラスして副業もできますからね。教育関係のパラレルワーカーですね。政府としては、願ったり叶ったりの状況ですね。
非正規が増えますから推奨したいんではないでしょうか？人件費の削減に繋がるので。
ますます教員の質の低下に繋がるようで心配になりますが。

部活動の問題は、どうすれば最善なのかまだまだ議論の余地がありそうです。
正教諭に年間240万払われることを願いながら、教育現場の正常化と活性化を期待しています。

それではまた。