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家から外へと足を踏み出していく春の短歌

春。
外の風に触れたくなって。

俳句に続いて、短歌を詠みます。
詠めませんが、詠んでみました。


新緑は菜の花、エンドウ、春キャベツ オリーブオイルかけて我も染まれり

萌える若葉青葉は木だけではありません。
春野菜の青々とした鮮やかさ。

料理用の菜の花

サッとゆでて。
オリーブオイルをかけると、それだけでおいしくて。
モリモリ食べて、自分も新緑に染まった気持ちになります。


空青くいずこも花のあふれおり ゆううつの芽はどこからいずるか


晴れ上がった青い空。
次々に花が咲いて、美しく、見飽きることはありません。
それなのに、なぜ、心に憂鬱ゆううつの種があるのでしょう。
いつ、そこから芽が出たのでしょう。

季節の変わり目で、気温も激しく上下して、自律神経も乱れ気味。
別れと出会いの時。
そして理由のない、心のよどみ。

うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しもひとりし思へば

万葉集の大伴家持の歌です。

春の麗しさを見ながら、心は憂いに沈む。
みごとにその気持ちを詠んでいます。

まねまでもいかず、そこまでの技術もなく。
ただ、春のもやもやとした薄暗い、私自身の気持ちの沈みです。

一泊の旅に出る母見送るは 笑顔の息子 寂しきはわれ


女友だちと一泊二日の旅に出ました。
「行ってくるね」というと、明るく
「行ってらっしゃ~い!」。

ああ、幼い時はちょっと出るのにも泣いていたのに。
「行かないで」と足をつかまれたのに。

今はもうあっさりしていて。
当たり前なんだけど、成長したのだけど、寂しいですね。

出かけるのは私なのに。
ウキウキしていたのに、ちょっとシュンとしちゃいました。

子離れしていない自分が、いつも情けないです。


春になって、気持ちと体が外を向いています。
ああ、もっと花に、緑に、風に、触れたい。
思いが先に、とんでいきます。

初めて短歌を詠んでみました。
俳句とはまったく違う感覚なんですね。

俳句はキリッとまとめながら、情景を広げる。
短歌はのびやかで、気持ちをもっと乗せるイメージ。

私の勝手な思いですが。
違っていましたら、お許しを。


今回はまど夏さんの企画に参加させていただきました。
遅くなりましたが、何とか間に合いました。

まど夏さん、いつもありがとうございます!


俳句も参加しました。


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川ノ森千都子(ちづこ)☘️モノカキスト
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