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家から外へと足を踏み出していく春の短歌
春。
外の風に触れたくなって。
俳句に続いて、短歌を詠みます。
詠めませんが、詠んでみました。
新緑は菜の花、エンドウ、春キャベツ オリーブオイルかけて我も染まれり
萌える若葉青葉は木だけではありません。
春野菜の青々とした鮮やかさ。
![](https://assets.st-note.com/img/1650620537384-OdKhNaBosb.jpg)
サッとゆでて。
オリーブオイルをかけると、それだけでおいしくて。
モリモリ食べて、自分も新緑に染まった気持ちになります。
空青くいずこも花のあふれおり ゆううつの芽はどこからいずるか
![](https://assets.st-note.com/img/1650623473183-nvhONoa4m5.jpg?width=1200)
晴れ上がった青い空。
次々に花が咲いて、美しく、見飽きることはありません。
それなのに、なぜ、心に憂鬱の種があるのでしょう。
いつ、そこから芽が出たのでしょう。
季節の変わり目で、気温も激しく上下して、自律神経も乱れ気味。
別れと出会いの時。
そして理由のない、心のよどみ。
うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しもひとりし思へば
万葉集の大伴家持の歌です。
春の麗しさを見ながら、心は憂いに沈む。
みごとにその気持ちを詠んでいます。
まねまでもいかず、そこまでの技術もなく。
ただ、春のもやもやとした薄暗い、私自身の気持ちの沈みです。
一泊の旅に出る母見送るは 笑顔の息子 寂しきは我
![](https://assets.st-note.com/img/1650623497554-TC7DupJDNH.jpg?width=1200)
女友だちと一泊二日の旅に出ました。
「行ってくるね」というと、明るく
「行ってらっしゃ~い!」。
ああ、幼い時はちょっと出るのにも泣いていたのに。
「行かないで」と足をつかまれたのに。
今はもうあっさりしていて。
当たり前なんだけど、成長したのだけど、寂しいですね。
出かけるのは私なのに。
ウキウキしていたのに、ちょっとシュンとしちゃいました。
子離れしていない自分が、いつも情けないです。
春になって、気持ちと体が外を向いています。
ああ、もっと花に、緑に、風に、触れたい。
思いが先に、とんでいきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1650623522421-RNeKVbOteN.png?width=1200)
初めて短歌を詠んでみました。
俳句とはまったく違う感覚なんですね。
俳句はキリッとまとめながら、情景を広げる。
短歌はのびやかで、気持ちをもっと乗せるイメージ。
私の勝手な思いですが。
違っていましたら、お許しを。
今回はまど夏さんの企画に参加させていただきました。
遅くなりましたが、何とか間に合いました。
まど夏さん、いつもありがとうございます!
![](https://assets.st-note.com/img/1650623772478-0aEfNoc5MZ.png?width=1200)
俳句も参加しました。
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