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9月30日は世界翻訳の日


9月も残り少なくなり、季節が秋へと変わろうとしているのを感じるようになりました。今日は『世界翻訳の日』についてお話ししましょう。



この『世界翻訳の日』は翻訳家の国際的な団体であり、翻訳家の権利と表現の自由を維持するために活動を行う国際翻訳家連盟(International Federation of Translators:FIT)が制定したもので、英語表記は「International Translation Day」だそうです。



この世界翻訳の日は9月30日と決められているのですが、これはキリスト教の聖職者・神学者で、聖書をラテン語訳したことで知られるヒエロニムス(347年頃~420年)が亡くなった日にちなんでいるのだとか。




私が初めてそれが翻訳作品であると意識して出会ったのは「赤毛のアン」のアニメだったように思います。オープニングもエンディングも流れる文字をもれ落ちがないようにじっと見ているような子だったので、『原作 モンゴメリ』というのが目に焼きついていました。



『赤毛のアン』(画像は「アニメ!アニメ!」さんから
お借りしました。
https://animeanime.jp/article/2021/04/04/60559.html)


それより前に「アルプスの少女ハイジ」も見ていましたが、まだその頃は小さかったので、原作者の名前まで気づけていませんでした。



『アルプスの少女ハイジ』(画像はhulu.jp さんから
お借りしました。
https://www.hulu.jp/heidi-a-girl-of-the-alps)



小学校に入った頃からとにかく本が好きでした。母方の祖母は旅が好きな人で、お土産はその土地の民話集。父方の祖母は大の本好きで、私にも本なら好きなだけ買っていいと言って、書店にツケ(売掛)で買うことを許してくれていました。父方の祖父は辞書を買うことを惜しんではいけないと言って、国語辞典や字辞典、そして広辞苑を買ってくれました。



小学校も高学年になると、とにかくいろんな本を読んでいました。風邪をひいたときなどは枕元に本をたくさん積み上げて、既に読み終えた本をまた読み直すのが楽しみでした。



のめり込むように読んだ本も多く『ルパン傑作集 奇岩城』もそのうちのひとつです。お話の場面を想像してドキドキしながら読んでいたのを覚えています。大人になってから、まさか自分がそのモーリス・ルブランの作品「とある紳士の話」を翻訳することになるなんて、その頃は全く想像すらしていませんでした。



翻訳した作品をコーヒーと共に見返してみるひととき
M.ルブラン「とある紳士の話」ハヤカワミステリマガジンに収蔵
https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013978/



そういえば、母がアガサ・クリスティー作品が好きで、映画をよく見ていました。週末の夜に「今からは映画に集中させてほしいの。だから話しかけないでね」と言われたこともあります。子供ははやく寝なさいと言われつつ、最初の宣伝まで少しだけ…とリビングにいさせてもらうことに。ところが、物語に引き込まれてしまい、やめられなくなって、ついつい最後まで見てしまったことも。



「世界翻訳の日」を思い、ずっと前に出会ったあれもこれも、実は翻訳作品だったんだと、自分の翻訳した作品を見返しながら気づく、そんなひとときです。



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光森ちづこ@茶道家/仏語翻訳家
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