絵本ではない我が家の「最高の読み聞かせ」
絵本や本ではない“あるもの”の読み聞かせが、数年前に我が家で一大ブームになりました。
娘に毎晩「読んで!」とせがまれ、目をキラキラさせながら嬉しそうに聞いていた“あるもの”は、皆さんのお宅にもあるかもしれません。
子どもも親も楽しく読めて、自己肯定感もUPする我が家史上最高の読み聞かせだなと思っているので、子育てを頑張っている皆さんの参考になれば幸いです。
1)絵本にはない唯一無二の物語
我が家の娘は物心ついたころから、毎晩布団の中で絵本を読み書かせながら眠るというのがルーティンになっています。
小学校4年生になった今では、一人で読みたい本を布団に持ち込んで眠ることも増えましたが、私が読んでいる本に興味を持って、読んでほしいとせがまれることもしばしば。
もはや入眠前の儀式です。
そんな我が家で何年か前に、毎晩読んでとせがまれたもの。
それは…
『保育園の連絡ノート』
1歳から卒園までの日々が記された超大作です。
子どものものを整理していた際に、なんとなく捨てられず、とっておいた連絡ノートを開くと、まったく記憶には残っていないけど、面白い日々の出来事や子どもの可愛い言葉など、たくさんのエピソードが詰まっていました。
それは毎日の印象的な出来事にポイントを絞った「超短編の我が子の1日物語」です。
しかも完全ノンフィクション!
今では私の宝物BOXのメンバー入りです✨
2)こども目線で考えて、何が良かったのか
記憶がほとんど残っていない幼い頃の自分は、写真や動画でこんな感じだったんだという雰囲気を知ることはできると思います。ですが、連絡ノートは家族と先生の言葉で、その日の自分のことが書かれています。
毎日、何をどれくらい食べたか、排泄はあったか、こんなことができるようになったなど、毎日こんなにも自分のことを気にかけ、見守ってくれた記録からはたくさんの愛情がにじみ出ています。
家族からの愛情は日常の中でも感じることが多々あると思いますが、特に先生という第3者からもたくさんの愛を受けて育ったという事実は、こどもの自己肯定感を育てる大きなきっかけになるのではと感じました。
そして自分のことが書かれているので、特に変わったことがない1日でも子どもはとても興味深く話を聞き、嬉しそうにしてくれるのです。
「自分の知らない自分のこと」に子どもは好奇心を掻き立てられていたようです。
みなさんも、もし自分の幼い頃の記録があったらとっても気になると思いませんか?
昨日、久しぶりに連絡帳を娘に見せると、食い入るように読み、「何か面白いの?」と聞くと「なんか分かんないけど、めっちゃ面白いの!」と答えていました。
そして…
昨日からまた連絡ノートの読み聞かせが始まりました(笑)
3)親目線で考えて、何が良かったのか
読んでいて私が良かったと感じたことは、家族では気が付かない目線で先生がたくさんの気づきを与えてくれたことです。
家族がいない場所でみせる子どもの行動や言動を知ることができたり、できて普通かなと思っていたことが実はすごいことだったり。
先生が気づかせてくれた子どもの長所がたくさんありました。
そして時を経て、再びそれを読むことで、今も変わっていない子どもの良いところに改めて気づけたり、成長した部分に気付けたり。子どもが元々持って生まれた本質のようなものが、より鮮明に感じられました。
そして、もう一つ。
連絡ノートはママがめちゃくちゃ頑張って子育てしてきた証拠であるということ。
特に0~2歳児までは毎日何を食べたか、排泄はあったか、睡眠時間はどのくらいかなど、事細かく記録してあり、毎日毎日、仕事と家事もやりながらよくここまで子どものことを観察してきたな。と自分で自分を褒めてあげたい!!と心から思いました。
連絡ノートは私自身の自己肯定感UPにもつながりました。
幼稚園に通っていたママ友はスタンプ帳だけだった~。と言っていたので、連絡帳がないというケースもあるかと思いますが、子育て日記なんかも同じような良さがあるのではないかと思います。子どもに聞かせてもいいと思える箇所だけでも読んであげるときっと喜ぶと思います。
連絡ノートは、癒し・笑い・感動・悩み・愛情が詰まった唯一無二の物語。
絵本にはない、自分たち家族だけが分かるおもしろさが待っています。
連絡ノートが残っている方はぜひ、一度お試してみてください♪
お読みいただき、ありがとうございました。