手の届く範囲で #未来のためにできること
夏休みの絵日記に
書くことがないんだ...
小学3年生の彼が、言いました。
僕は昨年の8月、仕事で知り合った方(以下、代表)が運営していた愛知県内の子ども食堂に、週に1回お手伝いに行きました。
はじめは社会勉強と、ちょっとした好奇心からボランティアを申し出たのですが、初めて手伝いに行った時、冒頭の彼の発言を聞いて驚きました。
彼は近所に住んでいて、この日は小学6年生のお兄ちゃんと二人で来ていました。
みなさんは「夏休みの体験格差」
という言葉をご存知でしょうか?
いま子どもの9人に1人が「貧困状態」にあるとされています。学校の給食がない夏休みは、経済的に1日2食しか食事を取ることができない家庭も増えてきているというニュースもよく耳にします。
加えて、核家族化や近所のつながりが希薄になったことで、かつては無料でできたような体験が、お金をかけないとできなくなっている。そのために、家庭の経済格差による夏休みの「体験格差」が広がっているそうなんです。
-----子ども食堂
当時の僕は、その名のとおり「子どもに食事を無償で提供するだけの場所」だと思っていたんです。
もちろん、食事は提供します。
その日のメニューはカレーだったんですが、
早く来た子どもたちとは一緒につくるところから始めました。
代表は彼に言いました。
「カレーづくり、絵日記に書けるやろ!」
「うん!」と元気に返事をした彼は、
とびきりの笑顔でカレーを混ぜていました。
翌週はスイカ割りを、
その翌週は流しそうめんをやりました。
夏休み最終週、僕のお手伝いも最後となった日は間借りしていた洋食喫茶店を飾りつけて、夏祭りをしました。
かき氷やスーパーボールすくいを催し、
多くの子どもたちが楽しんで帰ってくれました。
彼は僕のことを「東京のお兄ちゃん」と呼んで懐いてくれて、なんと絵日記にも登場させてくれました。
子ども食堂は、子どもたちに食事だけでなく、
楽しい思い出も提供していたんです!
子ども食堂の数は年々増加しており、
現在は全国で10,000箇所近くあります。
この国の、この世界の将来を担うのは
間違いなく子どもたちです。
子どもたちこそ宝で、
大人が協力して守っていく存在だと思います。
子どもたちのお腹を満たし、
心を満たすお手伝い。
転勤で愛知県からは離れましたが、
新天地で子ども食堂のお手伝いができないか
リサーチ中です!
手の届く範囲でいいから、
未来のためにできることを。