人間の内側に有る力を信じる

”人は誰しも自分で自分の問題を解決し、

悲しみや苦しみ、困難を乗り越える力を持っている。”

傾聴のボランティアを通じて

週に１度、

様々なお悩みを持つ方のお話を

聞かせて頂いています。

その中で、しみじみ感じることがあります。

それは、

人間の内側にある力。

そのパワーって想像している以上に

すごいのだということです。

相談に来られる方は、

困難な状況でも、必死に頑張っています。

その頑張りって、本当に賞賛に値するものです。

だけど、

渦中にある時って

なかなか自分の頑張りに気づけなかったり、

思い込みにとらわれてしまって身動きが

とれなくなってしまいがちです。

だけど、

そんな大変な状況の中でも、

少しでも良くなりたい。

少しでも前に進みたい。

そんな想いで、

電話をかけてこられる、

その勇気とその行動力。

そんなパワーに感服してしまいます。

自分のプライベートなことを

見ず知らずの他人に話すことって

実は、

ものすごーく勇気がいることです。

それは、

一種の賭けみたいなところがあります。

そんな想いに対して、

応えてあげられたらと思います。

でも

私が出来る事は、

ただただ話を聴くことだけなのです。

気の利いた言葉をかけてあげたり、

アドバイスをすることも出来ません。

ただそこに居て、寄り添そう。

そして、

お話を聴いていて素敵だなと感じたり、

すごいなあと思ったこと、

その方の気づいていない良い所を

正直にお伝えするだけです。

だけど、

さっきまで、

泣いていた相談者さんが、

話し終わり、

通話を終える時には、

少し明るい声になり、

ありがとうございました！

話せてよかったです。

と力強く言って下さるのを聞くと、

私も、

ホッとひと安心。

気持ちが明るくなり、

晴れ晴れとした気持ちになります。

今は、大変だけど、

この方は、きっと大丈夫。

そう思える瞬間です。

時には、

私が逆にエネルギーをもらえているように

感じる事もあります。

自分も含めて、

人間は、弱くて、傷つきやすくて、

はかない存在なんだなあと思います。

だけど、

どんな人でも

内側に自分で立ち上がる強さをもっている。

そんな風に思うようになりました。

振り返ってみると

誰しも、過去、

ちょっと大変だったこと、

辛かったこと、有ると思います。

当時は、

この世の終わりだと

思えた出来事もあったかもしれません。

でも、

何年か経った後には、

あーあの時は、大変だったなあ。

だけど、よく頑張った。

よく生き残ってこれたよなあ。

なんて

当時を懐かしくく振り返れる

自分がいたりします。

だから、

私は、

人間の内側にある力を信じる！

信じ続けます。

自分に対しても、他人に対してもです。