見出し画像

ゴジラの目的って何?

「あんた絶対泣きはるわww」

息子たちは公開早々に見て、長男が私に言った一言です。

いや~そうなん?

「ゴジラ」といえば小さい頃に観た「東宝チャンピオンまつり」でのシリーズのイメージが強く、日本の特撮は大したことはないという思い込みで、子供の頃に観たままで、大人になってからは興味がなく、前回の「シンゴジラ」も観ていない。

とはいえ、私は一応は女の子にもかかわらず、こういう怪獣映画に夢中になっていたのは確かです。
むしろ私は「ガメラ」派で、特に「ガメラ対ギャオス」が印象に残っています。

ガメラがクルクル高速回転する姿に、私はUFOを連想し、近未来の世界を夢見たものです。

あれから半世紀以上、いまだにUFOは未確認飛行物体のままですが。

「ガメラ」にせよ「ゴジラ」にせよ、幼いなりにも「着ぐるみ」であることはバレバレでしたが、それでもそれが当たり前だという認識だったので、何の違和感もなっく夢中になっていました。


さて、長男も次男も二人して絶賛するので、そんなに言うなら観たろか、と映画館も近いこともあり、
「ゴジラ-1.0」を観てきました。

以下、あらすじや、ネタバレは他の方の記事に委ねるとして、ここではあくまでも私独自の感想とゴジラの存在そのものへの妄想です。


ゴジラはなぜ襲ってくるのか?

私の中のゴジラは、子供時代に観たままなので、その進化もそのそもの理由をまるで知りません。

ずーっと見続けているゴジラファンにはちゃんと知っているであろう根本的な理由はまるでわかっていないのです。

今回これを見て、その「そもそも論」が気になりました。

「襲ってくる理由」が解らないのです。

もっとも大事な理由が、シリーズをまったく観ていない私にはボヤっとしていて、ピントが合わないところなので、妄想が大きくなりました。


誕生エピソード

ゴジラの誕生エピソードは以下の設定です。

海洋生物が、クロスロード作戦における原子爆弾の激しい熱と放射線により変貌を遂げ生まれた生物。

Wikipedia

アメリカの核実験が原因で生まれたというのがゴジラ誕生の経緯です。

化学物資で構成された新生物だと理解していいのかな?

私たち人間を含む地球上のあらゆる生物は、最初は海中で有機物が集まり核となり、細胞ができ、分裂しながら様々な進化を遂げて多岐に及ぶ「種」へと枝分かれしてきました。

あくまでも私のイメージです。(合ってるのかな?)

「生物」はあまり得意じゃないけど、ごく簡単に言えば、現存する生物たちだって、何もない原始の地球で、非生物的なものから生命を持つに至ったということです。

それを思うと、ゴジラが原子力や放射能などの核兵器から生命体になったのもあり得なくもない。


ゴジラの目的は?

核兵器の原料がゴジラの元として、人間を襲う理由なんだろう??

ただ単に襲っているとしたら、あまりにも芸がありません。
私も子供の頃だとそれで済みましたが、いい大人を通り過ぎた初老ともなるとそうもいきません。
いろいろ妄想してみました。

理由①>エサを求めて
エサとなる各原料、原子力や放射能を得てパワーアップしたいのでしょうか?
もしかしたら、生きてゆくためという、もっと切羽詰まったものなのでしょうか?

理由②>備わった本能
大きな理由はなくただ生物的本能に従って、目の前のものを壊していったのでしょうか?
そこには明確な意思はなく、周りを「破壊」するのが唯一の使命?

映画を観た私にはこれら2つの理由ぐらいしか浮かばず、しかもどちらもイマイチぼやっとしてしまうのです。


ゴジラは神か?

大戸島の言い伝えでは「呉爾羅」と呼ばれていた

Wikipedia

架空の島・小笠原諸島の「大戸島」での伝承で「呉爾羅ゴジラ」の存在があり、あくまでも言い伝えであり、いわば神話的な存在のようです。

だとしたら、ゴジラは神?しかも「破壊神」ということなのか?

各宇宙の破壊を司る破壊の神。各宇宙に1名存在し、従者として天使を従えている。

Webilio辞書

そういえば、「ドラゴンボール」に登場する「ビルス」を思い出してしまいました。

ビルスは宇宙規模の破壊神ですが、ゴジラは地球のみ、しかも今回は日本の東京というピンポントを襲うので、「破壊神」の下僕みたいな位置づけなのでしょうか?

もしゴジラが破壊神の使いだとしたら、ある意味「進撃の巨人」の「地鳴らし」のような使命をもって地球に現れたということでしょうか?

そういえば、YouTubeだったか何かの番組だったか忘れましたが、今回のゴジラは、山崎監督が怪獣と神の間のような存在だと言っていたのを思い出しました。

確かにそこを狙っていたのなら、成功したのかもしれません。

戦後の設定にした理由

全てを破壊してリセットするなら、むしろ現代の方が相応しいのかもしれません。

しかし、太平洋戦争の敗戦直後の設定にした理由は、人々の絶望にスポット当てたかったからでしょう。

絶望のどん底どころか、底にめり込んでしまうような絶望の中に生きる人間たちを描きたかったのかもしれません。

人の力など戦争下において何の役にも立たなかったのに、ましてやゴジラのような自然災害に匹敵する神の前では成す術もないということが前面に感じ取れる映画でした。


う~ん。だから「-1」なのですね。
筋が通っています。

そしてゴジラを破壊神の使いだと考えたら、その理由も見えてくるように思います。


長男の予想に反して、
私は泣きませんでした。




◇◇◇

他のnoterさんも感想もどうぞ。






いいなと思ったら応援しよう!

千世(ちせ)
サポートいただけましたら、歴史探訪並びに本の執筆のための取材費に役立てたいと思います。 どうぞご協力よろしくお願いします。