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なぜ日本人はフェイクニュースに翻弄されるのか?

我が家は時計替わりの朝の情報番組として、近畿圏のみの朝日放送・「おはよう朝日です」を観ています。

今朝もいつものようにテレビでこの番組を流しっぱなしにしていると、ふと目に留まる情報があり、洗濯を干そうとベランダへ行く途中のリビングで、思わず座り込んで聞き入ってしまいました。

日本人はニゼ情報に弱いってホンマ?
情報に接した際「1次ソースを調べる」
アメリカ 73%
韓国   57%
日本   41%

「おはよう朝日です」2024年3月28日放送
1次ソースとは情報源のこと

日本人は最初に目に飛び込んできたネット情報を鵜呑みにしてしまうのが半数以上に登るのと言うです。
アメリカや韓国よりも多い💦

そして「デジタル空間を理解するための用語の認知率」の結果は酷いものでした。

アテンションエコノミー
(世の中の関心や注目の高さが経済的価値を産む状況で「関心経済」ともいう)
アメリカ 35%
韓国   53%
日本    4%

エコーチェンバー
(自分と似た感覚の人同士の集まりの中で意見が偏る集団分極化)
アメリカ 32%
韓国   21%
日本    5%

フィルターバブル
(個々の検索履歴などから分析し意図せず見たい情報が表示されるためその他の情報からは隔離される事)
アメリカ 32%
韓国   46%
日本    6%

上記の用語は私も知らなかったので、それぞれリンク先は総務省ですが、
()内は私なりの解釈で簡単にしたもの。

日本人は、デジタル空間の用語どころか、「1次ソース」も知らない人がいるのではないでしょうか。

たとえ用語自体は知らなくても、情報の真偽を判断するための基礎的な道徳が不足しているのでしょうか?


フェイクニュースはなぜ生まれる?

今年のお正月早々に起きに起きた「能登地震」や少し前の「コロナ」に関してのデマは人々の不幸に乗じたり、不安を煽るものでした。
それらをSNSで拡散されてしまう原因はいったいどこにあるのでしょうか?

意図的なもの

・広告収入を得たい
単にアフィリエイト目的で、自分のサイトに誘導するために人目を引くような大げさな虚無情報。
ただ閲覧数を稼ぎたいためなのが、とんでもない波紋を広げることになります。

・自分の意見や思想を広めたい
同調してほしいがために自分の思想や考え方などを押し付けたいことを目的とした虚無情報。
自分以外の他者が不利になるように操作するために、政治家や国家間、企業間にはよくあることです。

・歪んだ楽しみ
特に目的もなく、ただ混乱を招いて人々を困らせたいという虚無情報。
noteを含むSNSでのコメントにも、わざとマウントを取ったり執拗に批判したりして反応を見て楽しんでいるケースです。


意図しないもの

・読解力や判断力の欠如⁈
内容を間違えて理解して自分の都合の良いように解釈したり、また怒りや悲しみの感情が先行して本来の判断ができずに信じてしまう場合もあるようです。

記事内容によって、怒りや悲しみに瞬間的に囚われてしまうと、一読しただけで信じ切ってしまい、その後調べても脳が自分の信じた情報しか受け取らない状況になってしまうのではないか?
(上記のフィルターバブル)

・伝言ゲームのように変化する⁈ 
地域の子供会や学校のお楽しみ会などでよく取り上げられる「伝言ゲーム」のように、悪意はないものの自分はそう聞こえた(読んだ)がために、間違った情報をそのまま他者に伝え、最終的には全く違う内容にすり替わってしまたという場合もあるでしょう。

私は意図のないフェイクニュースの拡散を見ていて、どうしてもこの「伝言ゲーム」を連想してしまいます。
ただし、ゲームは笑えるものですが、フェイクニュースの拡散は笑えません。


日本のICT情報通信技術教育の遅れ

では本題ですが、冒頭のようにどうして日本人はニセ情報を鵜呑みにしてしまうのか?

それはICTの遅れに起因するようです。
その主な理由はネットやコンピューターの普及率が世界に比べて低いことにあります。
GLOBAL NOTEの「世界のインターネット普及率 国別ランキング」
によると、22年度のデータで日本は84.92%で世界196各国中73位です。

なかなか出てこないので焦りました💦

1位は「カタール」「バーレーン」「アラブ首長国連邦」「サウジアラビア」で100%。

さらに、ICT教育の普及率に至ってはかなりの遅れが見られます。

2021年に文部科学省が発表した「学校教育情報化の現状について」によると、日本のICT活用割合は小学校で24.4%、中学校では17.9%にとどまっています。OECD加盟国平均を見ると、ICT活用割合は51.3%に達しており、我が国のICT教育普及率は海外と比較して、大きく下回っています。

Britannica

変化を嫌う国民性のせい?

日本の教育は本来、個性を伸ばすといういうより、全員が平たく同じ方向に向くように指導される傾向にありました。
さらには従来●●の方法に捉われ過ぎて、出る杭は打ち、前例のないものは認めないというのが新しい事へのチャレンジ精神が育ちにくい環境を作ってきたのではないでしょうか。

変化を受け入れるより、従来通りの方が「楽」だからかもしれません。

指導者のネットリテラシー不足か?

まさしく、教育する指導者側が新しい変化に目を背けていることが原因ではないかと思うのです。

家庭内で言うなら「両親」
学校内であるなら「教師」
国であるなら「政治家」

本来皆を引率すべき側の人たちが、どのようなモラルを持ち、これからに必要なリテラシーを得ているかが問われるのです。
新知識は指導者こそが最も必要とすべきことだと思います。


モラル善良な規範リテラシー知識と技能

ネット上やテレビなどで驚く情報を得た時、どうしても感情に左右されがちですが、そこでいったん一呼吸入れて冷静になることが肝要だと思います。

上記のどんな理由であれ、周りに伝達したり、SNSで拡散したりする前にまずは疑ってみて、その情報のウラを取るように心がけましょう。
様々な角度から調べることで納得のいく確かな情報になるはずです。

適切な理解と解釈が必須

正直なところ、「私も大丈夫」と言い切れません。
しかしながら情報内容のどこからが創作、感想、虚無なのか正しく読み取る姿勢は必要です。

読解力を養うことで、せめて誤解のないように読み解き、何もかもか「真実」だと思い込んでしまうのは危険すぎます。

私なりに思うフェイクニュースに翻弄されないための注意点は以下の通りです。

情報の発信元(1次ソース)の確認
普通検索した情報を、さらにこの「ノイズレスサーチ」などで違う角度から確認してみる。

Google
ノイズレスサーチ

両方で「フェイクニュース」を検索してみると、それぞれの検索窓の下、赤枠部分をみると検索ジャンルに違いがあります。

・情報発信の日時を確認
せっかく得た情報は最新のものが望ましいです。
古いものだと、さらなる新情報が出ている可能性もあり、時間経過とともに情報も劣化してしまいます。

・発信者の真意を読み取る
情報発信者の意図やその背景から内容の真意を見極めましょう。
考えてみれば、会った事もない人なのですから、何の信頼関係もありません。
せめてその人自身の情報を見て、悪意や意図のある情報提供をする人なのかどうかを確認すべきだと思います。


とはいえ、一番は自分自身がネットやメディアに対してのリテラシーの向上を心掛けることが大切なのです。
うっかり拡散してしまったことで、フェイクニュースに加担してしまったことにならないよう、私自身も、インターネットを安心して活用できるよう心掛け、十分注意していきたいと思います。



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千世(ちせ)
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