読書人間📚『レター教室』三島由紀夫
『レター教室』 著者 三島由紀夫
1966年(昭和41年)〜1967年(昭和42年)に連載され、単行本は1968年(昭和43年)に出版された小説です。
その前に. .
このカバーやだわ😖!と思い購入するのを数週間ためらいました。
以前、不手際で同じものを処分してしまい、本家の装画が欲しいと書店員さんに、「前の元々の装幀カバーは無いんですか?」と伺ったら今はこれしか無いんですと仰り、じっとりカバーを睨んで渋々購入。
あのねぇ. .あのですねぇ. .
読み終わった後に気づきましたよ. . .
帯!!
帯!!デカいぞう🐘!!
特殊仕様の大型帯だぞう🐘!!
そうなのかぁ、
2020年、没後50周年記念のものを再現されている贅沢本だったと言うわけです。
小沢健二さんのエッセイが付いた限定版だそうです。泣。
せっかく"特殊"なんですが、せっかくの装画を隠してしまう様な帯は私は苦手です。泣。
でも、こういう遊びは嫌いじゃないです。泣。むしろ好きです。泣。
好きだけどぉぉぉぉ 泣泣泣. . .
さて、
レター教室。
年齢も職業も違う5人の男女の手紙のやり取り📮のみで構成されている本です。
45歳と45歳と20歳と23歳と25歳。
ブラックユーモアにふふっと笑ってしまう。
端々の表現が面白いですね。これも三島エンタメ小説です。
携帯メール時代じゃない昔、私も手紙を書いていたなと思い出しますがこんなに筆マメでは無ければ、際どい駆け引きも経験がありません。
ちょっと特殊な経験はありますが、それは割愛。いつか創作の種になるかもしれません。
本書、最後の目次に
「作者から読者への手紙」があります。
三島さんが第一要件とする教えは"あて名"を間違えない事。
私はさんずいの千沙ですが、いとへんの千紗と間違われる事が多いです。百発百中なくらいですが、私自身、目が悪く普段は眼鏡生活な為、皆さんも目が悪くて見えていないんだろうくらいにしか私は思っていなく気に留めてはいませんが、熱心なお手紙だった場合、確かに、ちょっとマヌケさが際立ってしまい受け取る側には頼りないお手紙になってしまっているかもしれませんね。
また、三島さん。最も重要と仰るのは
"相手はまったくらこちらに感心がない"と言う前提で
書かなければいけない事。
これは私も含め、多くの人がやっちゃいそうな事です。
"自惚れ"については誰か他人さまに読んでもらおうと書くブログにもありがちな事かもしれません。これは恥ずかしい. . . 気をつけなければ。
そして、
"災難"を振りかけないように。
誰も初めからあなたの事を知らないと言う現実を忘れてはいけませんね。あなたを知らないし、あなたに興味が無いのに求めてはいけません。
私自身、高揚の中で書くのは特に危険ですし、よく言いますが、手紙を書くのは夜は避けた方が無難だとは感じています。
皆さんも一度振り返ってみると、snsの手軽さのこの時代、何か気づく事があるかもしれませんね。
品格と洒落っ気の三島さん。今回もやっぱりお薦めです。
三島由紀夫は難しいんだろうなぁと食わず嫌いな人には
同じくエンタメ作品『肉体の学校』と共に克服してはいかがでしょうか☺️
カバー装画 山本容子
解説 群ようこ
筑摩書房
あゝ、愛しの愛しの山本さまー♡
挿絵もやっぱり可愛い〜♡
#本の記録📚
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