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映画🎞 『作家マゾッホ.愛の日々』実在小説家マゾッホ📚ポルノ?


『作家マゾッホ愛の日々』(Masoch)



1980年
イタリア映画
監督 フランコ・ブロジ・ タヴィア
1983年、日本公開。

このポスターデザイン、インパクトありますよねえ。


オーストリアの小説家、貴族の
レーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホの半生を描いた作品です。
こちらがマゾッホさん。



マゾッホが1871年に書いた代表作『毛皮を着たヴィーナス』(Venus im Pelz)は、性的嗜好の心理を描いており、精神科医にて"マゾヒズム"と名づけられます。

私たちが耳にするマゾの語源は
マゾッホさんだったと初めてしりました。

そして『毛皮を着たヴィーナス』も
マッシモ・ダラマーノ監督により1968年に映画化されています。


2013年、フランスでは
「戦場のピアニスト」「おとなのけんか」で知られる
ロマン・ポランスキー監督により『毛皮を着たヴィーナス』をモチーフとし『毛皮のヴィーナス』を映画化しています。
(追記)観ました!なるほどー。ポランスキーだとこうなるのねーと納得の作品でした。「おとなのけんか」が衝撃的だったので比べてしまうとなんですが、ポランスキーらしいブラックさで面白かったです。


さて、映画は『毛皮を着たヴィーナス』を書いた事で有名になったマゾッホさんの元へ届いたファンレターから始まります。
ファンレターの相手は後にマゾッホさんの愛に奮闘する妻ワンダ。

肉体と精神の痛みを伴う性的嗜好=愛
私にはこの思考は無いのでなんとも歪でありますが、妻、ワンダもその趣向に驚きと恐怖と戸惑いに錯乱します。
それを愛だと懇願する夫に妻ワンダもなんとか応えよう自我を抑え受け入れます。
その間、望まない妊娠もすれば、望まない他所の男とも夫の要求で交じり合う。

これが現実なら
「同じ事では満足出来ない!わかってくれ!」と泣きじゃくる夫に、おいおいなかなか面倒臭いじゃないか、果てしねーなーと流暢な事も言ってられないですよね。
妻も精神的に耐えられず崩壊するのはわかってはいるものの、耐えに耐えた結果あまりに残酷な最期です。
異常だと思っていても、夫の才能に惚れてしまった弱みでしょうか?
それにしても、妻は姓の奴隷です。(どっちもマゾじゃい?)
奴隷になりたがる夫に尽くしに尽くし、夫の奴隷となり身を削る愛は愛なのでしょうか。
私には難しい. . . 
毎日毎日、性的興奮を要求され、女である事を休まず要求され、母である時は煩いと当たり散らされ、"お願いだ〜性的興奮が無ければ執筆出来ないと言うなら借金もある事だし、子供は成長するし、執筆業やめて他に仕事探してくれー、外で快楽は満たしてくれー"と私なら言いそうなものです。


でも、他人事ですから面白いですよね。
冒頭からグイグイ来ます。ちょっとイカれていて面白そうな雰囲気は映像演出からビリビリ伝わってきます。
途中、まだ鞭やるかー?と脳の疲れを感じますが乗り越え観走。

古い映画の演出や映像が面白くてうっかり掘り当ててしまった作品なんですが
あ、これポルノ?
もうね、そう言う映画なので、快楽主義、快楽追求にうんざりする人は避けて下さった方が良いかもしれません。

Amazonプライムで観ましたよ。


この映画の公開後、
フィリップ・ペランが『作家マゾッホ愛の日々』を執筆しています。こちらは日本語訳が出版されています。これもまた装丁画がいい具合の古さで味がありますね。

友人が、河出書房の種村季弘さん翻訳版も面白いとお薦めしてます♡

#映画 #マゾッホ #マゾ  

🔫声、発声、機能を考える
ボイス・ボーカルレッスン/東京都 
音楽療法(医療行為は行わない)の観点からオーラルフレイル、口腔機能、老化防止を意識した呼吸法、発声のレッスンも行います。

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