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俵万智展 〜#たったひとつの「いいね」〜

いつぶりだろう
ゆっくりと電車にゆられて出かけるなんて 

目的地は 埼玉県の東所沢 ところざわサクラタウン 

去年の11月にグランドオープンした 図書館・美術館・博物館を兼ね備えるという 角川武蔵野ミュージアム
かの有名な建築家 隈研吾氏のデザイン・監修


駅を降りて驚くほど静かな住宅地をてくてく歩く
てくてくてく…
突如 目の前にアートな建物が出現

これか これかーー

武蔵野の土地から湧き出るマグマをイメージしたという
約二万枚の花崗岩を組み合わせて作られた 61面体の建物
角度によっていろんな表情が楽しめる



入り口の床面にもアート発見





今回の目的は、4階で開催されている俵万智展
『 #たったひとつの「いいね」
〜「サラダ記念日」から「未来のサイズまで」〜 』


俵万智さんといえば みなさんご存知の国民的歌人
大阪がご出身とのことで勝手にちょっと親近感

35年前に角川短歌賞を受賞
翌年に出版されたデビュー作の第一歌集『サラダ記念日』は空前の大ヒットとなりました。

口語体を交えた新鮮な現代短歌が注目されて、“サラダ記念日”が新語流行語大賞の表現賞になるなど社会現象にもなりました。

短歌のほかにもエッセイや脚本、作詞や海外絵本の翻訳、小説など 分野をこえて言葉に携わりご活躍されています。


7年ぶりに出版された 最新の第六歌集『未来のサイズ』は大きな話題になりました。
そして今年、詩歌文学賞 さらに短歌界の最高賞といわれる迢空賞をW受賞されました。

受賞を記念して開催となったこの展覧会では、これまでの作品から厳選された約300首が工夫を凝らして楽しく展示されています。




ふわふわくるくる天井に揺れるメッシュのカップをよく見てみたら…

俵さんの短歌が書かれているものがちらほら紛れてたよ



《大きければいよいよ豊かなる気分 東急ハンズの買い物袋》

この俵さんの歌の下の句(七・七)の部分を 自由につくろう!という楽しいコラボ企画もありました。
(上の句に別の人が下の句を詠んでひとつの歌にすることを “ 付け句 ” といいます)

みなさんもぜひ思い描いてみてください。
私が詠んだのは… いつもの最後でご紹介しますね。


俵万智さんの短歌は時代や世代を超えて多くの方に親しまれています。
自然体で 読めばふっと一緒になって笑ったり 切なくなったりする。
正直な人生が歌にのって流れている。

俵さんは高校時代に短歌に出会って始められ、本格的に詠まれるようになったのは大学時代からだったそうです。
いったいこれまでに どれほどの歌を詠まれてきたのだろう。

私はなんとなくで詠み始めて この歳でまだまだ初心者なのだけど、やっばり見てくださった方に一緒に何か感じてもらえたら嬉しい。
できれば続けていきたいし、私らしい歌が詠めるようになりたいです。

自由に創作するということ
自由に表現するということ
その自由には、せめて基礎を学んで心得ておく必要があるような気がして、
それが作品をつくる第一歩なんじゃないか なんて最近ぼんやり考えます。

自由といったって、相手がある場合には 基本のマナーや暗黙のルールみたいな前提となるポイントが必ずどこかにあるはずで。
ただのでたらめでは 自由の意味合いが変わってきます。
作品はやっぱり見てくださる相手あってこそのものだと思うから
もう少し短歌も深めてみたいです。

本棚劇場
同じ4階には2フロアーぶんの8メートルの巨大本棚
圧巻でした


本は自由に閲覧可能
隈研吾さんが “脳内” をイメージしてデザインされたという本棚には楽しい発見があるかもしれません

帰り際、エントランスホールの床のハートにも短歌を発見!
最後まで楽しむことができました。
今回は、4階と5階限定のチケットでの鑑賞でしたが、マンガやアニメのフロアもあるようですよ

機会があればみなさんも是非
それでは どうぞよい一日を、よい一週間を。




#47.  『俵万智展によせて 〜 “幸せ” を思い描いて〜』

⭐︎大きければいよいよ豊かなる気分 シュークリームと腹のふくらみ

⭐︎わたしから抜けて地面に落ちた影 未来のサイズまで伸びてゆけ

                      ー ちる ー

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