探鳥会レポート<H湖編>1/3話 2023年5月 朝4時の探鳥会
先日、ゆる支部の探鳥会に参加しました。
探鳥場所は、H湖という山の上にある湖です。
私がこの探鳥会の話を聞いたのは写真展の時でした。
愛鳥週間にちなんでゆる支部の写真展があり、そこでちょっと役員と雑談をしたのです。
「次のH湖探鳥会は4:00だから」
「……マジですか」
そういうわけで、心の準備はできていました。
実際に起きられたら行こうと思って、ドキドキしながら早い時間に寝たわけですが、目が覚めたら2:30でした。
信じられないくらい時間どおりです。
そういうわけで無事に4:00前に着きました。
周囲は真っ暗です。
トイレも電気が付かなくて真っ暗です。
リュックの中に100均の懐中電灯があってよかったです。
受付は明るくなってから行うそうです。
「夜が明ける前のこの時間が、一番、鳥が鳴きます」
「しばらく黙ってください」
そうに言ったのはA高原野鳥の会の重鎮でした。
言われたとおり、黙る参加者です。
ホケキョ ケキョケキョケキョ
ジュウイチ ジュウイチ
ホットトトキョ ホットトキョキョ トットト
ケッケーーー
ピー ヒヒヒ
夏鳥の鳴き声がいくつも重なるコーラスとなる中、だんだん空が白く、明るくなってきたのでした。
受付の用紙が挟まれた板が回ってきたので、そこに名前を書きました。
役員の合図で円になって並びました。
本日のルートの説明と、端からひとりひとり自己紹介をしていきました。
朝早いのに15人を超える参加者がいたので驚きました。
私は先頭あたりにいたのですが、途中で後方が立ち止まって動こうとしません。
先頭を歩いていた役員さんたちは動きたがらなかったのですが、私は経験から知っていました。
こういう時は戻った方が鳥に会える、と。
少し戻って後方集団に加わりました。
声をかけると
「鉄塔の上にノスリが」
鉄塔の上、横になったところにノスリがいて、朝ご飯を食べていました。
色が黒いのでモグラではないかとのことです。
先頭集団の様子をうかがったところ、その場でスコープを立てて、同じようにノスリを観察していました。
さぁ、歩き始めようとしたそのときに
「あ、何か小鳥が……」
目のいい人が鉄塔のワイヤーロープに小鳥がいるのを見つけました。
「モズですかね」
「モズですね」
そんなことを言い合いました。
探鳥会ご一行は林を抜けた先にあるグラウンドに向かいました。
2につづく。