マガジンのカバー画像

チノアソビ大全

Podcast「チノアソビ」では語れなかったことをつらつらと。リベラル・アーツを中心に置くことを意識しつつも、政治・経済・その他時事ニュースも交えながら林田(専門:総務省地域力創…
¥550 / 月
運営しているクリエイター

#論語

管仲の器 篇

 今宵は論語講座@東京 vol.09でございました。ご参集いただいた皆様、ありがとうございました。  『論語』の八佾第三に 「管仲の器は小なるかな」 (管仲の人間としての器は小さいものだよ) と、孔子が管仲(かんちゅう)をこき下ろすシーンがあります。管仲といえば、後に稀代の軍師にして大宰相、諸葛 孔明が若い頃、居並ぶ学友に向かって 「管仲や楽毅のようになるのはオレしかいない」 とマウントを取っていたということですから、孔明をもってして、尊敬されていた程の偉人です。

今月のイベント告知 篇

2月7日(土) 論語講座@東京 vol.009 脱線に次ぐ脱線で、なかなか進まないことで有名な「論語講座」。東京は第二期(二周目)となっておりまして、若者のためにやっておりますため、大学生以下は無料となっております。  どしどしご参加ください(ただし、会議室の都合で定員は20名となっております)。 【日時・場所】  2025年2月7日(金)19:15-20:45 終了後、懇親会を開催します。  あらゆるセミナー、勉強会は本質的には懇親会が本番です。懇親会への参加は必須

「徳」とは何か? 篇

 先日の「殿ナイト」で、主催(主催者はいないらしいのでスタッフと語を置き換えるべきか)の方々がしきりに口にしていたのが、 「なんの告知もしていないのに70人も集まった」 ということであった。主催の一人、但野くんはチノアソビのヘビーリスナーなので、このことを持って 「林田さん、これが(相馬さんの)生来の徳というものでしょうか」 と訊いてきたので、ぼくは素直に、嫌味なく「そのとおりだね」と返事をした。  孔子は徳という概念を発展させて「仁」という言葉を編み出し、『論語』

東洋哲学ゼミ(論語講座)vol.06のお知らせ 篇

 大脱線を続けて、毎回4Pずつくらいしか進まないので、終わる気配もないこの講座なんですけれども、もはや安定的に朋友も集うようになっていただいておりまして、このところ募集をサボっておりました。  ということで、せっせと告知はしていきたいと反省しております(実際に、このnoteからご参加いただいたニューフェイスも多いのでございます)。  先日、自民党の総裁選に立候補した林 芳正 官房長官が、抱負として  「仁のある政治を」 と述べておられました。論語を学ぶ者としては、非常

論語講座(東京) vol.03のご案内&島田虎之助 篇

1. 縦の歴史と横の歴史 5月17日(金)に論語講座(東京)を開催しました。  相変わらずナチズム・ファシズムの話から島田 虎之助のお話まで脱線しまくっていて、90分かけて5段くらいしか進まないという。しかし、本当の学問というのは枝葉から辿り着く幹が大事なのです。そして、幹から枝葉へと広がっていく雑談の中にこそ、本当の学びがあります。  思えば、学校の歴史の授業で学ぶのは根幹にも到達せず、枝葉にも広がらない縦の流れを暗記するものに終始しています。  ぼくたちが学生時分には

論語講座(東京) vol.03のご案内&島田虎之助 篇

1. 縦の歴史と横の歴史 5月17日(金)に論語講座(東京)を開催しました。  相変わらずナチズム・ファシズムの話から島田 虎之助のお話まで脱線しまくっていて、90分かけて5段くらいしか進まないという。しかし、本当の学問というのは枝葉から辿り着く幹が大事なのです。そして、幹から枝葉へと広がっていく雑談の中にこそ、本当の学びがあります。  思えば、学校の歴史の授業で学ぶのは根幹にも到達せず、枝葉にも広がらない縦の流れを暗記するものに終始しています。  ぼくたちが学生時分には

論語講座(東京)、再開するってよ! 篇

論語講座再開の経緯 私事で恐縮ですが、ドラ息子の大学受験が終了いたしました。  この1年、なんとなく気をつかって東京での飲み歩きは最低限に控えていたのですが、4月からお休みしていた「東洋哲学ゼミ(論語講座)」を再開したいと考えています。  なんというんでしょう、第一志望の国立大学に合格したところまでは良かったのですが、見事に調子に乗っています。  深夜に「お腹が減った」と、焼肉丼とどん兵衛を食べている息子に、 「深夜にそんな食ったら太るぞ」 というと、 「あー、偏