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デジタル環境と子どもの権利

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記事一覧

「国連・人権教育のための世界プログラム」第5段階の行動計画――人権とデジタルテク…

 以前の投稿で紹介したように、国連・人権教育のための世界プログラム第5段階(2025年~2029…

平野裕二
5日前
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テクノロジーによって容易にされるCSEA(子どもの性的搾取・虐待)に対処する際の指導…

 本日2月11日は #セーファーインターネットデー (Safer Internet Day)です。この機会に、「…

平野裕二
2週間前
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CSAM(子どもの性的虐待表現物)の規制状況:民間団体による国際的概観

 アムステルダム(オランダ)に本部を置く団体 INHOPE(インターネットホットライン国際連盟…

平野裕二
2週間前
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国連サイバー犯罪条約草案について合意が成立

〈OHCHR、子どもの権利を含む人権の視点から新サイバー犯罪条約草案の修正を提言〉(2024年6月…

平野裕二
6か月前
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連邦議会の関連の勧告も無視して拙速に可決されたオーストラリア「SNS利用禁止法」

 いろいろと忙しくて間が空いてしまいましたが、〈オーストラリア:16歳未満の子どものSNS利…

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平野裕二
2か月前
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オーストラリア:16歳未満の子どものSNS利用禁止法案に対して国家人権委員会が「重大…

 いろいろ紹介したい資料もあるのですが、オーストラリア政府が16歳未満のSNS利用を禁止しよ…

平野裕二
3か月前
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欧州評議会のランサローテ委員会、「新興テクノロジーによって容易にされる性的搾取および性的虐待からの子どもの保護に関する宣言」を採択

 欧州評議会・ランサローテ条約(性的搾取および性的虐待からの子どもの保護に関する条約、2007年)の履行状況を監督するために設けられているランサローテ委員会は、同条約の実施に関する指針を見解・声明・宣言などの形で随時示していますが(最近の例として、子どもに対する性犯罪についての公訴時効に関する「見解」など参照)、11月7日には「新興テクノロジーによって容易にされる性的搾取および性的虐待からの子どもの保護に関する宣言」を採択しました。 ★ Council of Europe

子どもと若者のメンタルヘルス――チャイルドヘルプラインとWHOの報告・提言

 チャイルドラインなど子どもを対象とする電話相談サービスの国際組織、チャイルドヘルプライ…

平野裕二
3か月前
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国連未来サミット「グローバルデジタルコンパクト」と子どもの権利

 ニューヨークの国連本部で開催された国連未来サミット(9月22~23日)で9月22日に採択された…

平野裕二
4か月前
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ニュージーランドのプライバシーコミッショナー事務所、子ども・若者のプライバシーに…

 ニュージーランドのプライバシーコミッショナー事務所が、4月17日、「ニュージーランドの子…

平野裕二
8か月前
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イングランド子どもコミッショナーが発表した、デジタルゲームに関する子どもたちの声

 先日の投稿でユニセフ・イノチェンティ研究所が発表した「デジタルテクノロジーと遊びと子ど…

平野裕二
8か月前
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ユニセフ、デジタルゲームと子どものウェルビーイングに関する報告書を発表

 ユニセフ(国連児童基金)・イノチェンティ研究所は、4月30日、「子どものためのテクノロジ…

平野裕二
8か月前
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EU、女性に対する暴力およびドメスティックバイオレンスとの闘いに関する指令を採択―…

 新サイバー犯罪条約に関する前回の投稿の末尾で取り上げたように、EU(欧州連合)理事会は、…

平野裕二
8か月前
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OHCHR、子どもの権利を含む人権の視点から新サイバー犯罪条約草案の修正を提言

 国連では現在、UNODC(国連薬物犯罪事務所)が事務局となって、「犯罪目的での情報通信技術の利用への対処に関する包括的国際条約」(Comprehensive International Convention on Countering the Use of Information and Communication Technologies for Criminal Purposes)の起草作業が進められています。同様の目的を有する地域条約として、欧州評議会が2001年に採