ちくせい絶対にうまいお蕎麦の食べかた探検隊(2024年9月10日)
ちくせい、は言わずと知れたお蕎麦の産地。令和5年度の国産蕎麦収穫量の統計資料によると、茨城県は日本全国でなんと第2位。(1位は北海道、3位は長野県) そして令和2年産の蕎麦作付面積では、筑西市が県内1位、桜川市が2位、下妻市が4位となっています。つまり、筑西市といえばお蕎麦なのです。
茨城独自のブランド蕎麦である常陸秋蕎麦の香りと味わいは、厳しい選抜育成と種子の管理によって磨きあげられたもの、とのこと(こちら参照)。
米、麦、蕎麦と、主食の生産なんでもござれのなんとも頼もしいちくせいの地域おこし協力隊である以上、絶対にうまいお蕎麦の食べかた探検は不可避との認識のもと、2024年9月10日に記念すべき第1回「うまたん」は開催されました。(文責:隊員M)
ガレット
ガレット(galette)は、フランス北西部のブルターニュ地方で主食として食べられてきたそば粉のクレープのこと。
最近では、グルテンフリーへの関心の高まりとともに、ガレットへの注目も高まっているようです。
N隊員が、明野アグリショップにて買い求めたちくせい産のそば粉100%の生地でガレットをつくりました。生地はふっくらもちもちしていて、幅広い具材との相性もよさそう。ちくせいの様々な食材とあわせたご当地ガレットも無限に楽しめそうです。
ということで、シードルはお酒なので本日は、たけうち農園さまよりいただいた梨ジュース「絢」をペアリング。
https://www.takeuchi-plantation.com/single-project
健康志向を背景として、ガレットはこれから大きく伸びる可能性があると思います。Googleでの検索件数も長い目で見ると徐々に伸びています。フランス生まれの冷凍食品専門店で日本にも出店しているPicard(ピカール)では、すでにガレットの冷凍生地が定番商品です。例えば、大手コンビニなどが、ガレットの冷凍食品などを開発して全国で大きく取り扱うことなどが出てくると、消費量が大きく拡大していくのではないでしょうか(M隊員)。
上記のベーコンエッグガレットのほかに、マスカルポーネチーズとあんこを塗ったくって、デザートのガレットも楽しみました。
蕎麦がきの天ぷら
続いてはT隊員の「蕎麦がきの天ぷら」。「お蕎麦屋さんで食べて衝撃的においしかった」とのことで、今回つくってみることにしました。
蕎麦作の歴史は稲作よりも古いと言われ、昔の人はお蕎麦を蕎麦切りつまりヌードル状の麺ではなく、ドウ(dough)、つまり練った生地のまま加熱して食べていました。蕎麦がヌードルとして食べられるようになったのは案外遅くて江戸時代くらいからと言われ、全国各地でさまざまなつなぎ食材が練り込まれ、蕎麦切り文化が花開いたようです。
揚げることで蕎麦の香りが増す気がします。弾力があって代替ミートのような食感もあり、揚げドーナツのようでもあります。おやきのような食べ方や、あんことともにデザートのような食べ方など、応用もできそうです。ま一番うまいのは、熱々のこれをアテに、ハ・フ・ホ→冷たいビール! だと思いますが。
タイカレーのつけ蕎麦
か~ら~の~T隊員によるもう一品。それはタイカレーのつけ蕎麦です。
稲庭うどんの佐藤養助さんが、タイカレー2味という、グリーンカレーとレッドカレーを楽しめる稲庭うどんのつけ麺を出していますが、冷たい蕎麦とタイカレーもよく合いそうです。
はい。合わない訳がないですね。グリーンカレーの酸味、辛味、甘み、そして油分と蕎麦がからみあい、蕎麦の喉こしとよく合います。
ちくせいにはおいしいタイ料理屋さんがたくさんありますので、タイ料理とちくせいの食材との新結合は、ちくせいの新しい食文化として大きな可能性があると思います。
バジル冷蕎麦日ハムスクランブル
そして私隊員Mは、東京は永田町にあるそばうささんの名物蕎麦「バジル冷蕎麦」をちくせいの食材で再現してみました。
上ホさんのつゆに、キューピーのバジルソース+ドライトマトを適量ぶっこむという荒業でバジルの蕎麦つゆをつくりました。上ホさんの醤油とバジルソースのフェードイン&新融合。さらに…ちくせい食材によるスクランブルエッグをトッピング。
そばうささんの冷バジルそばの完コピを目指しましたが、バジルの蕎麦つゆは当たらずとも遠からずの印象で、まあまあおいしかったです。バジル味の強いつゆと合わせるのであれば、本家と同じようにもっとぶっとい田舎そばにしたほうがいいかもしれません。でも、暑い夏の昼などに、手軽にバジル冷そばが自分でもつくれそうだとわかったことは、収穫といえば収穫でした。
午前中いっぱい試作と試食をしてみましたが、隊員による反省点として、1メニューあたりの量が多過ぎという声がありました。確かにお腹いっぱいで食いだおれとなり、夜になっても全然お腹が空きませんでした。余った食材は隊員各自持ち帰り、スタッフでおいしくいただきました。次回からは、1レシピにつき一人前くらいをつくる分量感で、うまくやっていきたいと思いました。