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お前はこの会社に居てはいけない。日本を出て海外へ行くんだ。世界は広い。お前ならできる。
【この記事は、日本経済新聞とnoteの共同企画「 #心に残る上司の言葉 」をテーマにまとめました】
昔、社長秘書として働いていた頃、副社長から言われたのが、この言葉でした。
今でも昨日のことのように思い出されます。
当時、海外に行くことなんて、全く想像もしていませんでした。
もちろん、英語も話せなければ、海外へ行ったこともなく、パスポートも持っていませんでした。
しかし、副社長は、私に何かを見い出し、アドバイスをしてくれたのでした。
普段、その方は社内に居ることが珍しいくらい、国内外を飛び回っていました。
それほどのハードスケジュールをこなす方には、やはり優秀な秘書が右腕となり、業務を支えていました。
10年間、その副社長と社長を支えてきた大ベテランの秘書。
しかし、事業拡大のため、採用されたのが社会人2年目の秘書未経験の筆者でした。
入社初日にベテラン秘書は副社長の専属へ異動。
社長秘書を外された上に、秘書未経験の指導を任されたベテラン秘書。
そこから先は想像に難くはありませんでした。
毎日まいにち厳しい教育を受けました。
各業務の時間配分からオフィス内の歩き方、少しでも動きに無駄があると、給湯室へ呼ばれてお叱りを受けました。
本来、秘書間で共有すべき役員会議の情報をもらえず、役員全員の前で恥をかくなど、羽目られることも頻繁にありました。
毎日、冷や汗をかいては、高まる心拍数。
それでも、彼女の悔しい気持ちは理解できなくはなかったのと、彼女に負けないようにと社内でもたくさんの人たちが支えてくれたので、我慢しながら働き続けることができていました。
嫉妬心から多少の意地悪はあろうとも、それを帳消しにするくらい、彼女は仕事ができました。
仕事面では本当に尊敬していましたし、その優秀な秘書に教えてもらえるなんて、これ以上の機会はありませんでした。
指導してもらった時は、上司が安心して仕事ができるよう、彼女が細心の注意を払い、苦労して経験を積んできた様子が垣間見られました。
それ故に、その大ベテランの秘書に内緒で海外へ出るべきだとアドバイスをしてくれたことに、驚きを隠せませんでした。
その後、そのアドバイス通り、自分を磨き、海外へ出ることになったのは、偶然ではなかったように思います。
人生では、これから先へ進むべき道を教えてくれる人が現れることが時々あります。
社会人2年目の私に向けたアドバイス。
世の中を見ろ、自分を磨き可能性を広げて輝け。
10年先もこの会社で働くつもりか?
狭い世界に留まるな。
世界に向けて、羽ばたくんだ。
お前ならできる。
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