ドイツで無賃乗車を疑われ、問答無用で違反切符を切られた話
こんにちは!ベルリン在住のちかよりみちです。
ドイツでは、新幹線などの特急で乗車券の確認がある他、街中を走るバスや電車でも時々抜き打ちの検札があります。
今回は、その抜き打ち検札で無賃乗車を疑われ、違反切符を切られた恥ずかしい体験談をご紹介します。
ベルリンの乗車券
ベルリンでバスや電車に乗るには、乗車券が必要になります。
紙の乗車券は、駅の自動券売機で購入でき、出発駅のホームにある印字機に差し込んで日時を印字してから、電車に乗ります。
他には、年間契約で専用アプリに月ごとに新しいQRコードが配信される電子乗車券もあります。
この電子乗車券では、乗車の都度QRコードをかざす必要はなく、抜き打ちで現れる検札官に提示を求められた時にだけ、QRコード画面を表示し、専用端末で読み取ってもらいます。
検札官が来た
大抵、私服でガタイのいいお兄さんが検札官のことが多いのですが、この日は50代くらいの女性が検札官でした。
車内の乗車客が次々に携帯のQRコード画面や紙のチケットを差し出します。
自分の番が迫ってきたので、スマホを取り出し、アプリを開いて、電子乗車券を探します。
月初だったので、新しい月のQRコードをダウンロードが必要だったので、早速ダウンロードを開始。
…ところが、WiFiがなく、まさかの電波不具合。
検札官が近づいて来ているのに、なかなか進まないダウンロード。
はい、乗車券を出して!
無いの!?
無いなら一緒に来なさい!
車内の視線が一気にこちらに集まり、検札官の圧に冷や汗が出てきます。
いや、チケットはあるんですが、電波が無くて…。
今この瞬間に見せられるものはないのね。
じゃあ、一緒に降りなさい。
仕方なく、一緒に電車を降ります。
じゃあ、身分証明書を出して。
ウィーン。ビリビリビリ。シャッ。
違反切符を切られた
検札官の携帯端末から印刷される長いなが〜いレシートのような違反切符を切られること数分。
見て〜。捕まってるよ。
無賃乗車するなよ〜。
そんな声が聞こえてきそうな視線を浴びながら、駅のホームに検札官と並ぶように立っています。
罰金は60ユーロと高額なので、目の前が真っ暗になりました。
しかし、検札官のおばさんは何故か笑顔。
大丈夫よ〜。書いてあることをよく読んでね〜。
と、言い残して、再び電車に乗り込みました。
もう何が何だか分からないけれど、違反切符を切られた以上、抗議をしても仕方はないし、何より恥ずかしさでいっぱいで、その場を立ち去りたかった。
あ〜。60ユーロも払うのか…悔しい。
よくよく見ると
長〜い違反切符に書かれた文章を読み進めると、救いの手が!
定期購入をされている方で、検札官の確認時にチケットを持ち合わせていなかった場合は、その日から7日以内にチケットの所有者であることを証明できる場合に限り、手数料は60ユーロではなく、7ユーロになります。
まさかこんな決まりがあったとは!
一律60ユーロだと思っていたところに、まさかの7ユーロ!
これは大きな減額!
定期を所有しているにもかかわらず、お金を払うのは嫌でしたが、60ユーロ払うよりはマシ。
その後、インターネットで手続きをして、一件落着になりましたとさ。
まとめ
帰宅した旦那に違反切符を切られたと伝えたら、目を丸くして驚いていましたが、7ユーロに収まった話をしたら、胸を撫で下ろしていました。
とは言え、7ユーロあったらカフェに行けたなぁ…と考えると、また悔しくなりました。
このドイツの抜き打ち検札。
違反切符を切られて、ホームで号泣している人を時々見かけます。
60ユーロの重みを感じる光景です。
ドイツで電車やバスに乗る際は、切符はもちろんのこと、携帯端末の電波確保もお忘れ物なく。
それではまた。