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<my story>「自分の天職がどこかにあるのでは?」新卒入社せず、フリーターを経験。私が捉える「仕事」とは。(20代)

「自分の天職がどこかにあるのでは?」とふんわり考えていた学生時代。新卒入社せず、フリーターを経験。今、私が捉える「仕事」とは。

職業:営業事務 年齢:30代 


【大学生時代】わたし、学校に行っていませんでしたっ!

没頭していたのは、学外のイベントサークル。3カ月に1回、7泊8日で沖縄に合宿に行っていました。

今考えるとすごいですけど、100人くらい学生を集めて、就活セミナーなんかを行っていました。

自分たちで場を創っていく、そこに人が反応してくれることが面白くて、夢中になりました。

あと飲食店でのバイトも楽しくて。サークルとバイトばかりしていて、学校にほとんど行っていませんでした。4回生までかかってフルフルで単位をとるような状態で、なんとか卒業できた具合です。。。

【就活】内定を辞退してフリーターになる

就活を始めたのは3回生春ごろの合同説明会からでした。
エントリーしたのは40社くらい。

その時は、商業施設を作っている会社、イオンやアウトレット三井さんとか109など知っている企業を見ていました。
老若男女問わずみんなが笑顔で過ごせる場所って素敵だなと。そんな場所を提供している企業っていいなと。

社員さんのインタビューを見ると、活躍されている人がとてもキラキラして見えるんですよね。

実際選考を受けたのは2社。
誰もが耳にしたことのある大手さんを受けて、当然のように不採用でした。

就活を甘くみていていた私は本気になれず、その後は、ほとんど就活せず選考も受けませんでした。

「自分には天職があるんじゃないかなぁ」と何となく思っていたり、私のまわりには中卒や高卒の方が結構いたので、「卒業してから正社員で働くことがすべてじゃないか。」と焦りもしていませんでした。

それでも私を心配してくれた友人が「入ってみたら、きっと好きになるから、まずは内定を取るために就活しなよ。」と声を掛けてくれ、秋ごろには1社内定をもらうことができました。

内定をもらった会社は人材派遣会社。
今からすると大変失礼なことなんですが、業界のことを何も知らない私は、人材派遣会社って「働きたくない場所で働かせたりするんじゃないかな~」というのと「人を商売の道具にしているみたい」と、単純な思考で考え、結局辞退をしました。

生活は何とかなるだろうと楽観視し、就活を辞め、卒業後はフリーター生活を始めることにしました。

【再就活①】満たされないフリーター生活

結局、就職先が決められなかった私は、学生時代にアルバイトしていた飲食店でアルバイトを続ける事にしました。

なんせフリーターでしたので、しっかりシフトに入り固定給で働いていました。飲食店での仕事は、学生時代からの慣れた仕事で特に苦労もありません。昼間にはもう一つ掛け持ちでアルバイトをしていて、稼ぎもしっかりありました。

しかし、そんな生活を半年ほど続けていて、日に日に満たされない気持ちが大きくなっていることに気が付きました。

「この仕事をやる!」と覚悟を決めていたわけでもない、就活がうまくいかなかった延長線上でのアルバイト。将来を考えても、今の私と店長の給与は数万円しか変わらない。もっとチャレンジが出来る、自分を変化させられるそんな場所を見つけたい。

そんな思いが募り、店長に伝えて再度就活を始めることにしました。


【再就活②】「嫌でもやらざるを得ない環境」に身を置くと決めた

再度就活を始める時に、満たされない気持ちの反発からか、自分に力を付けたくて、だったら厳しいイメージのある営業をゴリゴリにできる場所がいい!と思いました。

人材業界は、知り合いが多く働いていることもあり、イメージがつきやすく興味のある業界、その中でも逃げたくても逃げられない環境を探そうと、求人サイトで検索をしていました。

現職の株式会社インオーダーに出会ったのは、そんな検索の中でヒットしたのがきっかけです。求人情報をみて、スポーツ系なガッツのある感じかもしれないな!と応募することにしました。

3社選考を受け、インオーダーともう1社、従業員3名のベンチャー企業から内定をもらうことができました。

最終的に「正直者が馬鹿を見ない」とか、「こつこつとまじめに取り組んできた人が報われる」とか、そういうカルチャーの部分に惹かれて、インオーダーに決めるのですが、内定承諾をどうしようか迷っていた際、もう1社のベンチャー企業の社長に、「活躍はできるし、チームを創って行けるけど、最初の就職先は、ゼロで何もないところよりは、ある程度形になっているところで働き経験を積むのも一つの選択だと思う。」と言っていただき、それが背中押しにもなりました。

【入社1年目】営業/自分を律する難しさに直面

初めての営業。日々ひたすらに何度も訪問して関係性を創っていく。
採用課題を伺い、採用できるまで提案をし続ける。

今でもそうですが、難しいですね。
営業が何たるかはもちろん、採用がどういうものかもきちんと理解しきっていないところからのスタート。クライアントに教えて頂く事ばかりで「とりあえずやってみよう」で頑張っていました。

そんな中、ふと何気なく通りかかった公園。
スーツを着たおじさんがいて、何をするでもなくベンチに座っている。

今までは、テレビなんかでもよく見る光景に、正直「仕事もせず何やってるんだろう」と思っていました。

しかし、いざ自分が営業をするようになると、8時間どうするかを自分で決めていくわけです。

私自身、振り返ってみても、スポーツをやってきたわけではないですし、テストで1番を取りたいとも思ったこともなく、目標に対してそこまで執着のある人間ではありませんでした。

自分を律していくという経験が乏しく、すごく難しいなと感じたと同時に、自分で自分を厳しくすることの大切さに気づきました。

そんなことに気づかされつつ、自分とも戦いながら、クライアントと何度も向き合いました。

そんな中で、クライアントが私の提案に「そんだけ言うんだったら、やってみるわ」とチャレンジしてくれて、採用に成功した時にはすごくやりがいを感じました。

【入社5年目】営業事務/「私ひとり」から「チーム」への視点の変化

入社5年目、営業から営業事務に異動することになりました。
今まで営業が担っていた業務を分業して、営業が受注をしてからの後行程や
クライアントへのサポート、フォローを中心にさせていただいています。

私はそのチーム作りからやってみないかと言ってもらい、自分の成長につながればとチャレンジすることにしました。

営業がすべて行っていたことを分業することで、営業とクライアントがどんなやり取りをしているか、クライアントがどんなことを求めているか、情報共有の仕方が難しいなと今は感じていますが、上司に相談したり、本を読んだり、他社さんにアポを取らせていただき、情報収集したりして試行錯誤しています。

そんな中、クライアントから営業以外からのサポートやフォローが入ることで快適になった、安心ですとのお声をいただけるようになってきたことは、
大変うれしく、ありがたいと感じています。

メンバーも増えてきて、今までは「自分がどうするか」や、「自分ひとりで何とか成果を出す」ことを考えていたところから、「チームとしてどう成果を出していくか」ということに視点が変わってきたのは、私の中で大きな変化となっています。

【これから先】社会に何かを伝えられる人に

今後については、今つくっているチームがありますし、入ってくれたメンバーもいますし、私たちもコロナで打撃を少なからず受けましたから、数年の未来には必ず業績を戻して、「あのとき踏ん張ったかいがあったよね」という未来を創りたいと思います。

新規事業の提案もさせていただいているので、何か運営していって社会に何か伝えていくことにチャレンジしていきたい。

あとは、結婚もしたいなとか、私生活も充実させながら過ごせる30代にしていきたいですね。


Q:くじけそうな時はどのように解消しますか?

あまりへこまないタイプですが、自分の機嫌は自分で取ろうと決めているので、ちっちゃなポイントを作っています。

なんでもいいんですけど、スタバを飲んでテンションを上げようとか、ちょっとお昼にいいカフェ行こうでもいいですし、後は朝、香水とか自分の気分があがるものを身に着けるように、スーツとか、日々日々小さなポイントで落ち込まないように工夫していますね。


Q:生き方や考え方に影響した本や言葉を教えて下さい。

「最悪に対してどうするかを考えるのが大人だと思う。」

へこまない、ポジティブなのが私なのですが、
中学校の時、社会の先生がおっしゃっていたこの言葉が印象深く残っています。

最初は自衛隊を目指していらしたようですが、考える中で自分の生き方ではないと。次に政治家を目指そうと考えたようですが、お金がかかる問題で断念。その後教師として、未来をつくっていく子供たちにつなげていく仕事に就くと選択されたとのこと。

先生のキャリア選択において、社会に対してどうしていくのかを考えてらして、働くって自己満足じゃないんだな。そんな風にこの先生から気づきを得ました。

そんな先生の一言、「最悪に対してどうするかを考える」。

今チーム責任者になってメンバーが増えて、自分一人だと自分でどうにかしていける、できちゃうんですけど、メンバ―がいるとチャレンジしてほしいですし、できたという体験になってほしいので、そこは、最悪こうだったらというのは考えてフォローするようにしています。

今になって役に立っているなと思います。


Q:ご自身にとって京都はどんな場所?

仕事をするために来た場所。

20代のほとんどを京都で過ごしているので、
キャリアを積み重ねてきた場所。

道がわかりやすくて、新しいものが入ってくる、
流行のものも早い、ぎゅっとしていて好きな場所です。


Q:自分にとってのとっておき時間を教えてください。

友人と出かけている時間ですかね。

友人と出かける際は、あえて友人の行きたい場所へ行くことにしています。自分の選択肢にない場所に行くことで、新たな刺激をもらえることが好きです。

つい最近は北海道行こう!と誘われて、弾丸旅行に行ってきました。

修学旅行でしか行ったことがなかったけど、友人が気に入っているレストランに連れて行ってもらい、その土地の人とのふれあいがあって新鮮でした。

Q:あなたにとって「仕事」とは?

生活の中心にあるもの。

仕事だからと言って繕うことはしていないし、よりなりたい自分に近づける手段というか。

「こうあるべきだよね」とか「こうありたいよね」を仕事を通して見つめなおしますし、選択を迫られたり、人とやりとりするので、逃げたい自分もいたりしますけど、日々の中で、理想の自分に近づける手段なのかなという風に思います。

編集後記

いかがでしたでしょうか。
自分にとってプラスになる環境はどこか、どうすればよい環境に自分を置けるか。そんな風にしてキャリアを積み、理想の自分を実現しようとしている姿が素敵です。社会に何かを発信できる人になりたいという恵比須さんのこれからに注目です!

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