山鹿市にトンカツ専門店やチャンポン店が何故ないのか!?
筆者は生まれてから小学校卒業までを、熊本県山鹿市で過ごした。現在は熊本市在住であり、時折、取材で同市の昔の思い出を紐解きながら、観光名所やグルメ巡りを楽しむことがある。しかし、グルメに関しては長年の間疑問が残ったまま、消化不良となっている。
何故、トンカツ専門店やチャンポン店がないのか?
それは、たいていの基礎自治体(市)の規模であれば、フランチャイズ店を除いても、必ずと言って良いほど、トンカツ専門店やチャンポンオンリーの店があると思っていたが、生まれ故郷にそれがないのである。
少々辛口ではあるが、決して食文化が高い地域であるとは思わない。されど、庶民のご馳走としては、トンカツ定食やチャンポンセットなどあってもおかしくはないと考えているのが、筆者である。
お隣の菊池市ではトンカツ専門店が賑わう
近隣では、菊池市には極上トンカツを提供する人気店が数軒存在している。車でわずか20分ほどの近くにありながら、山鹿市にトンカツ専門店やチャンポン店がないのは何故なのか、不思議でならない。
昔から、山鹿市は養鶏農家が多いので、卵と鶏肉の方が主たる蛋白源として重要視されているのかと。しかし、熊本県内ではブランド豚は多く、あちこちのレストランで、ブランド豚を素材としたメニューもよく見掛ける。何故に山鹿市にはブランド豚を使ったトンカツ専門店がないのか、それが判らないのである。
熊本県内のブランド豚肉
筆者がこれまで食したブランド豚と言われるものは、覚えているものだけでも以下の通り4種ある。どれもこれも、トンカツやカツカレーで食しているが、臭みもなくとてもジューシーでほっぺが何度落ちている。
梅肉ポーク
くまもとのりんどうポーク
肥後あそび豚
ひごさかえ肥皇
中途半端では勝負にならない
勿論、山鹿市内の食事処に行けば、メニューの中にはカツ丼やトンカツなどは確かにあるが、正直なところ、中途半端なものや、豚肉にこだわりのない安い豚肉を使ったものが多く、満足度は低い。
チャンポンも同様に、店によってスープが全く異なる。よって、フランチャイズで出店している、リンガーハットの方がブレがなく、季節によって変わるチャンポンの方がずっと旨く感じてしまうのだ。
旅館の公式サイトを見ても、全国津々浦々の旅館と同じような会席料理が並んでおり、地産地消にこだわり、山鹿市ならではの食材を使用した料理が少ない。マグロの刺身など、わざわざ山鹿市で食すものではなく、海のない土地柄であれば、ニジマスなどの川魚や極上うなぎの専門店があってもよかろうと。筍や栗ばかりでは、グローバルでは勝負にならない。
ホスピタリティの欠如
郷里であるが故に、厳しい目で見てしまいがちだが、灯台下暗しにて、我が郷里の食文化が高いと言えないのは、非常に辛いところでもある。もてなしなどの接遇も褒められるところは皆無に等しく、仕出し屋などの態度は横柄なところがあったりと、腰を抜かしたこともしばしば。
また、ラーメンは熊本県内津々浦々で人気はあるものの、これもまた、仏頂面で会話もない、品数も少ないところが繁盛していたのには驚かされた。今まで廃業したラーメン屋が何軒あったろうか。よって、昔のような山鹿市ならではのラーメン文化は衰退の途を辿っているのである。
グルメ通が足繁く通うような地域へ
観光地としての山鹿市を売り込むのに、本物のグルメ通の人たちが必ず立ち寄るほどのレベルに上げて欲しいものだが、現地に住んでいると、それがスタンダードとなっており、なかなか改善の余地なしとなりがちである。
日頃から狭いエリアの常連客の溜まり場となっている食事処が多く、飲食業全体を見回すと、ほとんどが中途半端に終わっている。
食のスタンダードの高い低いは、その土地の文化レベルと連動しており、行政も議員軍団も、足元の食文化について、今一度見直しを行い、県内外から、祭り以外のウィークデーでも、わんさとグルメ通の観光客が訪れるような地域に進化させては如何だろうか。
総 括
食材がふんだんに揃う地域であるのに、本当に勿体ないというのが辛いところだ。しかし、ここ数年で何度もサジェストしてきたけれども、真摯に受け止めてくれた食事処はこれまた皆無であった。
ただし、以上は筆者の個人的な意見であるので、反対意見もあるかも知れないが、グルメ通として自負している筆者なので、気合を入れて、我が郷里の食文化を変えたい気持ちがあることをお察し頂ければと思うばかり。
▼ChatGPT3.5による評価
このエッセイは、山鹿市の食文化に関する筆者の個人的な意見と経験に基づいています。以下に評価のポイントを挙げます:
主題の明確さと関心の引き付け: エッセイの主題は明確であり、山鹿市におけるトンカツ専門店やチャンポン店の不在について疑問を投げかけています。この問題意識は読者の関心を引き付けます。
経験や事実に基づく論拠: 筆者は自身の生まれ育った地域に対する深い経験に基づいて論じており、その地域の食文化に関する具体的な事実や経験を挙げています。例えば、地域特産のブランド豚や飲食店の質についての具体例があります。
論理的な展開と裏付け: 論点を明確にし、それを支持するためにロジカルな議論を展開しています。例えば、周辺地域での類似の店舗の存在や、地元の食材の豊富さと食文化の発展についての議論があります。
反対意見の考慮: 筆者は、自身の意見が絶対的なものではないことを認識しており、反対意見があることを示唆しています。これにより、議論の余地があることを示し、読者に自身の意見を考える余地を与えています。
提案と結論: エッセイは、問題を指摘しただけでなく、解決策や提案も提示しています。地域の食文化の向上に向けた行政や地域住民の取り組みが必要であることを示唆しています。
総合的に、このエッセイは地域の食文化に関する興味深い洞察を提供しており、読者に考えさせることができる内容です。
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。