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おうちで中華 - 厦門花生湯(落花生のお汁粉)

落花生の季節。生の落花生を入手できたので、福建省の海沿いの街・アモイ(厦門)名物の厦門花生湯(落花生のお汁粉)を作ることにした。


厦門花生湯 厦门花生汤
Xiàmén huāshēng tāng

厦門花生湯(落花生のお汁粉)

アモイは落花生をよく食べる地域だ。落花生ベースの沙茶醤(サテソース)を料理に多用することでも有名だが、生の落花生を甘味に仕立てる花生湯も一大名物で、街角には花生湯の専門屋台も出る。その中でも有名なのは、老字号(老舗)の「黄則和」だ。市内の至るところに支店があり、いつも多くの客で賑わっている。

黄則和

じっくり長々落花生を煮込んだ汁は香りが豊かで、とろりとすれどもべたつかず、しっかり甘いけれどもしつこくない。濃厚だけれども品の良い甘さは、ものは違えど、日本のお汁粉を想起させる。

そして、極限まで柔らかくなった落花生!口に入れた途端にホロホロ溶けていくのがたまらない。ハイカロリーだなあ、なんて思いながら、いつも最後の一粒まで食べてしまう。

煮崩れるまでしっかり煮込むとおいしい

こういう地味旨中華スイーツ、昔からほんと好きなんだよなあ。映えとは無縁だけど、甘さ控えめだし、変な香料とか入れないし、左党でもホッとする味なのだ。

ちょっと時間はかかるけど、技術は一切いらないので、ゆったりした気持ちの日にでもお試しあれ。

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