おうちで中華 - 白油豆腐(四川式・豚ひき肉と豆腐の炒め煮)
四川料理といえば、皆さん強烈な「麻辣」味を思い起こすことと思うが、そればかりではない。むしろ全く辛味のない料理も存在する。
今日の白油豆腐(四川式・豚ひき肉と豆腐の炒め煮)は、その象徴だ。真っ白く仕上げるから、白油豆腐。下の写真をご覧あれ。とても麻婆豆腐を生んだ省と同じ省の料理とは思えない。だが、これが旨いのだ。
白油豆腐
báiyóu dòufu
豚ひき肉を炒めてから、豆腐を加えて煮る。味付けは塩だけで、豆腐とひき肉の味わいをシンプルに楽しむ。
豚ひき肉を炒めるのにラードを使うのがポイントだそうだ。シンプルな料理だけにラードの香りとコクが活きる。ワイルドな香りと豚ひき肉の旨味に背中を押され、レンゲがぐいぐい進む(ラードがなければ植物油でも旨い)。
ミチミチしたひき肉とプリンとした豆腐の食感の対比が美味しいのは、麻婆豆腐と同じ。ご飯にかけると止まらなくなる点も同じだ。
もしかしたら、唐辛子が伝来する前の四川料理はこういう感じだったのかもな…などと思う。こっちなら、幼い子供も食べられるのがいい。
材料は豚ひき肉、豆腐、青葱だけという点も、家庭料理として心強い。ありものの食材でパッと作れる割りに、しっかりしたおかずになるのがいい。
尚、ひき肉を入れるのすら邪道だという原理主義的意見も見かけたが、さすがに物足りない気がして、このレシピではひき肉入りを採用している。
覚えておくと重宝しますぜ。
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