おうちで中華 - 西紅柿捶肉湯(トマトと叩き肉のとろみスープ)
今回の料理は、西紅柿捶肉湯(トマトと叩き肉のとろみスープ)。「捶」とは「打つ、叩く」という意味で、豚肉を叩いて薄く延ばすところから、この名前がある。
西紅柿捶肉湯 西红柿捶肉汤
xīhóngshì chuíròu tāng
叩いて片栗粉をはたくことで、ちゅるんと柔らかくなった豚肉が実に旨い。叩くことにきちんと意味が感じられる。自然にとろみが付いたスープは、優しい旨味に溢れている。味付けは塩だけなのに、十分満ち足りた味になる。
あっさりした味わいだが、豚肉を使うのでボリュームもある。食事の主役を張ることができるおかずスープだ。とろりとしたスープをご飯にかけると、これまた旨い。
この料理は、上海在住時、連れの産後に家事手伝いをお願いした安徽のおばちゃんに教わったもの。如何にも家庭料理って感じの地味さがいい。少量の肉でも叩くと嵩張って見えるので、その意味でも家庭料理向きだ(笑)。
肉を叩くという工程を面倒に感じるかもしれないが、いざやってみれば大した手間ではなく、簡単に美味しいスープが出来上がる。食材も気軽に入手できるものばかりなので、気楽にお試し頂きたい。
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