おうちで中華 - 涼拌餄餎(陝西式冷やしまぜそば)
今日は、夏にぴったりの爽やかで刺激的で作るのも簡単な一品をご紹介しよう。かつて陝西省西安で食べ、瞬時に好きになった涼拌餄餎(冷やしまぜそば)だ。
涼拌餄餎 凉拌饸饹
liángbàn héle
餄餎(hé le)とは、韓国の冷麺のように、円柱状にまとめた生地を専用機器で湯の中にところてん式に押し出して作る麺の総称で、中国北西部で広く親しまれている。麺の原材料には豌豆粉(エンドウ豆の粉)や蓧麦粉(カラスムギの粉)も使われるが、今回採り上げるのは蕎麦粉で作った餄餎だ。
とはいえ、自分で餄餎を作るのは難儀なので、僕は普通に日本の蕎麦を使って作っている。そこはまあ、見逃してください(笑)。
蕎麦を茹でつつタレを作れば、思い立ってからものの10分で完成する手軽さが魅力だ。茹でて〆た蕎麦に辛味ダレをたっぷりかけ、碗の底からガシガシ混ぜて食べる。
一見、色気のない見た目だが、いざ食べればその魅力の虜になること請け合いだ。黒酢とニンニクが効いていて、食欲増進効果も抜群。思わず箸が進みまくり、作るのは10分で食べるのは1分になる。
市販品の蕎麦は普通に食べても蕎麦屋の蕎麦に香りもコシもかなわないけれど、こうやって食べると、パンチの効いた味わいが蕎麦自身の実力を補って、とても美味しく食べられる点も気に入っている。
以前紹介した四川省の熱拌蕎麺(麻辣まぜそば)とは、似ているようでタレの味わいも食後感もまるで別物だ。この夏、どちらもお試しくださいな。
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