おうちで中華 - 木須肉(豚肉と卵の五目炒め)
今日の料理は、山東料理の木須肉(豚肉と卵の五目炒め)。ムーシューロウやムースーロウといった名前で日本の町中華でも見かけるので、ご存知の方も多いのではないだろうか。
木須肉という変わった名前は、炒めた卵をキンモクセイの花に見立てたことに由来する。キンモクセイの「木犀(muxi)」が、似た発音で簡単な漢字の「木須(muxu)」に置き換わったのだ。料理自体は大衆的な見た目だが、実は典雅な名前なのである。
木須肉
mù xū ròu
豚肉と卵を醤油味で炒める料理なので、美味しさの想像は付くと思う。甘じょっぱい味はビールにむちゃむちゃ合うし、ご飯にもすこぶる合う。ムチムチ、ふわふわ、シャキシャキ、コリコリ、モキュモキュといった食感が口の中で踊り、ひと口ひと口が楽しい。
使う食材が多いので、下ごしらえはそれなりに手間がかかるが、その価値はある。肉と卵に加えて様々な食材をいっぺんに食べられるので、地味な見た目に反して満足感があるし、栄養バランスもバッチリだ。
我が家ではいつも大皿に山盛りになるほど作り、「今日は木須肉と心中だ!」という勢いでガツガツ食べる。これさえあれば他の料理はあまりいらないので、手間の帳尻はそこで合わせられる。
食材の組み合わせは、最も正統派と思うものを紹介しておく。乾物は通販で買えるが、まあ、適当に作っても美味しくなるので、全部揃わないならそれでも構わない。気軽に作ってくださいな。
本物のキンモクセイがそろそろ香り始めそうな季節。お試し頂くにはぴったりのタイミングではないだろうか。
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