おうちで中華 - 擂椒皮蛋(焼き唐辛子とピータンの冷菜)
クセがあるので苦手な人も多いけれど、好きな人にはたまらない美味しさのピータン(皮蛋)。今日は、僕がピータンの最も旨い食べ方だと思っている料理をご紹介しよう。
湖南料理の擂椒皮蛋(焼き唐辛子とピータンの冷菜)だ。
擂椒皮蛋
léijiāo pídàn
調理は至って簡単。唐辛子を皮が焦げるまで焼き、大蒜、ピータンと共に深皿に入れ、すりこぎでぐちゃぐちゃになるまですり潰してから食べるだけ。
料理名の「擂椒」は「唐辛子をすり潰す」という意味で、唐辛子天国の湖南料理で多用される調理法だ。
香ばしい唐辛子にねっとりした皮蛋がソースのようにからみ、そのまったりとした旨味を唐辛子と大蒜の辛味が引き締める。強い辛味と旨味のコンビが、ひたすらにビールを呼ぶ。ごはんにのせて食べるのも最高だ。
唯一の弱点は、見栄えが悪いこと。すり潰すとこんな感じになっちゃうのだ。でもまあ、料理は見た目じゃなく味である。
因みに、この料理を店で頼むと、最後のピータンをすり潰す作業を客に委ねているところが多い。その作業は結構楽しいのだが、そのエンタメ要素が理由というよりは、すり潰したあとの見た目があんまりにも残念なので、すり潰す前に客に出してるんじゃないかと思っている(笑)。
少し前に紹介した焼椒茄子同様、本来は炭火で焼くのが前提の農村料理だが、魚焼きグリルを使えば実に手軽。ものの10分で作れる。
本場では辛い唐辛子を使うので、かなり刺激的な料理になるが、そこはお好みで。獅子唐、万願寺唐辛子、甘長ピーマン、パプリカあたりを使えば、辛いのが苦手な人でも楽しめる料理になる。
見た目の悪さには目をつむって、一度試してほしい。
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