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おうちで中華 - 油燜茭白(マコモダケの甘辛照り煮)

突然だが、茭白(マコモダケ)をご存知だろうか。


茭白(マコモダケ)とは

キノコのような名前をしているが、そうではない。マコモというイネ科の植物に黒穂菌という菌が寄生することで茎が肥大する。この肥大化した部分をマコモダケと呼び、食用にするのだ。

中国の江南地方では一般的な食材で、上海在住時は大好物のひとつだった。だが、日本ではなかなか売っていないし、売っていても高いしで、帰国してから数年間、すっかりご無沙汰していた。

ところが、「マコモが恋しいよー」とボヤいた僕のツイートを見た親切な方が、マコモを譲ってくださると仰るではないか。浅ましくご厚意に甘えたところ、段ボール一杯のマコモが届いたものだから、仰天してしまった。

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ありがたや、ありがたや(泣)

前置きが長くなったが、今日の料理は上海料理の油燜茭白(マコモダケの甘辛照り煮)。マコモダケといえば、僕が真っ先に思い出す料理だ。

油燜茭白 油焖茭白
yóumèn jiāobái

油燜茭白(マコモダケの甘辛照り煮)

真っ白なマコモに油と砂糖と醤油をからめて悶えさせ、甘辛く真っ茶色に仕上げる。濃油赤醤(油たっぷりの甘くて濃厚な味わい)を特徴とする上海料理の王道の味付けだ。

シュクッとした食感と独特の甘やかな香りや味わいを持つマコモに、こってり甘辛醤油味が絶妙に合う。油燜筍(筍の甘辛照り煮)と並んで、「油燜」という調理法が最も活きる料理だと思っている。

甘辛味なのでご飯にももちろん合うが、これにはやはり紹興酒。甘さに甘さを重ねる上海料理ならではのマリア―ジュが心を溶かす。

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マコモダケ料理のレシピにどれだけ需要があるか分からないが、日本では入手困難と思っていたマコモダケもあるところにはあると知ったので、書いてみた。願わくば、マコモダケがもっとメジャーな食材になりますように!

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