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おうちで中華 - 山薬排骨湯(長芋と豚スペアリブのスープ)

久々に香港を旅したら、煲湯(広東式煮込みスープ)への愛が再燃した。

「2時間煮込まなければ、ただの水」と広東人が言うように、長い煮込み時間が必要なので、心に余裕がないときは億劫に感じていたのだけれど、実際の作業は火にかけることだけなので、いざ作れば大した手間ではないのだ。

ということで、山薬排骨湯(長芋と豚スペアリブのスープ)だ。

山薬排骨湯 山药排骨汤 
shānyào páigǔ tāng

山薬排骨湯(長芋と豚スペアリブのスープ)

調理は至って簡単。長芋と豚スペアリブを弱火で煮込むだけだが、澄んだ色合いのスープが食欲をそそる。

長芋は、中医学では「山薬」と呼ばれ、呼吸器を潤し、胃腸を活性化する効果があると言う。その効能を素直に信じられる、滋味深い旨味。暑いみぎりに熱いものをすすって汗をかくと言うのも、健康的な気がする。

煮込み時間を短くすれば食材に味が残り、具として食べられる。しかし、しっかり煮込んで食材の味を全てスープに移すのが広東式。その潔さを香港旅行で改めて感じたので、今回はコトコトしっかり2時間半煮込んだ。

熱々をすすると、素っ気ない顔をして凄まじい旨味を秘めたスープに、「これだよこれ!」と家族で盛り上がった。

染みる味

皿に出した排骨を食べた8歳我が子が「うん、全く味がないね。おいしくはない」と箸を置いた。これは大成功の証だな。

「やっぱり煲湯は旨いな」「もっと日常的に作らなきゃね」と、家族の意見は一致した。

味が抜けた具

毎度書いてるけど、排骨は通販で簡単に買えるので、気軽にお試しを。

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