多様のただ中に身を置いてこそ。
黄色くて、小さくて、黒い目がくりくりかわいいヤツらが生まれた。
ハラビロカマキリである。
ハラビロカマキリの孵化はオオカマキリよりおよそひと月遅い。
そして、午前中に生まれることの多かったオオカマキリに対して、ハラビロカマキリは夕方に生まれる傾向にある。
どうしてそうなのかは知らないが、面白いなと思う。
今年はこれでカマキリの孵化見学はおしまいだ。
冬の間占拠していた花瓶が次々と空になった。そして今日最後の一本が終わったのだ。
季節はいよいよ昆虫本番へと近づいていく