SONY A7IVに待望のフォーカスブラケットがついたので早速試してみた。
新しいファームウェアが出て、ついにというか、待望のフォーカスブラケットがA7IVでもできるようになった。ファームウェアのアップデートは一般的に不具合の修正がメインであるが、たまに新しい機能が実装されることがある。それにしてもフォーカスブラケットがつくとはソニーさんやるじゃあないか。
フォーカスブラケットというのは、カメラが自動的にピント位置をずらしながら撮影してくれる機能である。それのなにが便利なのかと言えば、小さなものを撮影するときに端から端までピントがあった写真を撮ることができるのだ。逆にいうとそれ以外に使用目的が見つからないのでブツ撮りをしないひとにはまず関係ない機能と言える。
さて、待ち望んだ機能がついたのだからさっそく使ってみよう。
撮影にはぼくが持っている時計の中で一番薄い時計を使用した。この時計は厚さが7ミリしかない極薄時計だ。それでいて自動巻なのである。時計の話は追求せずに撮影しよう。
撮影はストロボあり、絞りF8で行った。絞れば絞るほど被写界深度が深くなるので、フォーカスブラケットで撮影する枚数を減らすことができる。だけどその分光量も必要になるため連続撮影にストロボが追従できるかどうかが問題になってしまう。そのへんどうなるかわからなかったため、とりあえずF8で20枚撮影することにした。ちなみに機能上では299枚まで撮影できることになっている。
撮影された20枚の写真はそのままでは意味がないのでPhotoshopで合成する。これを深度合成とかフォーカススタッキングという。スタックというのは積み上げるという意味だ。いまやなんでも自動でやってくれるので合成されるのをただじっと待とう。我が家のインテルMacには負荷の大きい作業のようでけっこう待たされた。
そしてその結果は一目瞭然。素晴らしいの一言である。フォーカススタッキングができるならもうベローズは不要である。フォーカススタッキングのメリットはやたらに絞りすぎなくていいので高画質を維持できることである。デジカメは絞りすぎると回折現象といって画質が低下するのだ。
フォーカスブラケットはカメラが自動でピント位置を変えていくため、AFレンズでないと動作しない。お気に入りのマクロはMFレンズなんてこともあるだろう。ぼくもフォクトレンダーのマクロレンズを愛用しているが、今回ばかりはソニー純正のFE4/70-200 MACRO G OSS IIを使用した。次回はSIGMAのレンズでも同様に撮影できるかどうか試してみよう。モデル末期と言われているA7IVが蘇ったようである。
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