明日香流の緩さで 受け継いでいくバトン
ホストを務める彼女曰く
「差し替えのない料理と 台本のないトーク」である
" 和田明日香とゆる宅飲み "
この秋にレギュラー化された番組のベースを背景に組み込んだら
時節に合う色だったので その流れでまとめてみました。
善き形で絆を受け繋いだと感じるこの人を知るほどに
改めて家族というものを考えています。
結婚したお相手の両親は
イラストで著名な和田誠氏と料理愛好家であるレミさん。
このお二人以外の和田一族も広く知られており
彼女を「あーちゃん」と呼ぶ レミさんのもとで料理に目覚め
絶妙なコンビネーションで料理に携わったりもしています。
と、当初の事も周知されてしまったけれど
食育インストラクターの資格も得て
今や冒頭で触れた冠番組まで持つようになりました。
その" 和田明日香とゆる宅飲み "
実にいいんです。
迎えた 飾らない彼女と、つられて酔いが回ったゲストの語らいには
それぞれの思いが滲み出て、こちらまで涙腺が緩んだりもするけど
何気ないやり取りも
また良くて。
配膳する際さらりと
「右利きですか。」(?じゃないのがまたいい)と聞いて
ゲストの古市さん
「配慮、配慮。こういう一言、すごくいいですよね。」
私も同感です。
手土産を持参するゲストに対し、彼女が用意していたものの中から。
レミさんに出会って食への向き合い方が変わり、3人のお子さんを育てる事でも意識が変化したと思われ、フェアトレードであったり オーガニックなものを選んだりするようにもなったんでしょう。
こういった事からの影響は大きいですね。
一般的にも、トータルに考えて口にするものを選ぶなら
身体も世の中もおかしくなるような事にはならないだろうし
流行りだとかおしゃれだとか
これまで繰り返された狂騒的な事も知っているはずで
目覚める人は増えているけど
新旧どちらの発信も 未だ煽り続けるせいなのか
変わらない人が多い気がします。
「身体にいいから」というフレーズも
諸々危ういとわかったはずなんですが。
コーヒーは、気候変動の影響による "2050年問題" 以前に
中国のドリアンブームで農家が次々と転作し
他の作物も様々な要因で
入手困難になりつつある事も頻繁に報じられています。
おしゃれのように「ジビエ」を語り、ダイエット向きと言い添え
国内の酪農家が危機に瀕している事などまるで触れず
バターを使ったあれこれに「これ絶対うまいやつ!」とか
制作側も演者もそれらの実情などまるで頭にないようだし
web上の様々なプラットフォームも同様で
パーソナライズも絶対量には意味をなさないでしょう。
かの党の代表が、あの "洋風せんべい" について(食べるのが止められないから)「麻薬」と言い
これに限らず、スナックやスイーツの中毒性は多くの人が体感し
実際そうだと言い切る食の専門家もいますが
その党自体が動画をアップし、楽し気なコメント欄からも
取るに足らない事という考えが大勢を占めそうです。
今回食に関して調べる中に「枝元なほみ」という名前が目に留まり
描くようになって、食の情報からすっかり離れていた私は
その柔らかな笑顔を懐かしく感じましたが
料理研究家である彼女が今、指定難病の間質性肺炎を患っていると知り、ひどく打ちのめされました。
その流れでSNSまで辿り、更に驚いたのは
名前に(脱原発に一票)と続けていて
どの文章も社会問題に対する自身の考えを力強く訴えていた事です。
「その柔らかな笑顔」と書いたとおり、私はそのイメージしかなかったけれど、そういえばフードロスの問題から "夜のパン屋さん" の活動に携わっている事だけは何かの折に知っていたので、ああそうだったのかと 深く感じ入りました。
私も脱原発派です。
総論賛成・各論反対で ぬるりと進めようとする社会には、憤懣やるかたない思いでいますし、他に提起しているあれもこれも、同感する事ばかり。
私のnoteも このところ諸問題が絡む記事になっており、でも枝元さんのような人格者ではないので、煙たがられるのはわかっていても
提起する事を諦めたくはありません。
常日頃 何かしら社会問題を気にかけているような方々が
こういった記事を読んで下さるのかと思います。
では、どうすればそれ以外の人に。
少なくとも今は、続けて行くしかなさそうで
そんな事を思いながら、久しぶりに捏ねたパン生地の手触りには
やはり安らぎがありました。
寒い時期に2回ほど焼く以外、パンを口にする事がなくなった自分に
この上なく美味しく感じられたのは、塩さえ入れないリーンなパン。
パンとお菓子作りはそこそこ嵌っていた時期があって
描いたバゲットに
かつての熱がまだ残っています。
レミさんを描いた時、明日香さんについては頭になく
すぐ先の自分の事でさえわからないものだと痛感しました。
ぬり絵用に初めて描いたのは
COVIDの緊急事態宣言中に、楽しんでもらえればと思ったから。
光浦さんは、描いたもののなんとなく嵌らない感じでそのままになってしまったけれど、今回はどうしてもお三方を収めたかったのです。
彼女のブログにあったこの一文には
また泣いてしまいましたが。