著者カーリ・ロースヴァルさんの講演会に参加して
先月、光栄なことに上記の講演会に参加することができました。
この本のことは以前の記事で少し触れています。
講演会にはカーリさんご本人は勿論のこと、ご主人のスヴェンさん、ご子息のローゲルさんも同席されていました。町家を改装した素敵な空間に20名ほどの聴衆というとても贅沢な講演会。
カーリさんがスウェーデン語で語られ、通訳はスウェーデン大使館に勤められている速水望さんでした。
速水さんはローゲルさんとご友人でこの本の翻訳者でもいらっしゃるのですが、カーリさんご一家がとても信頼を置かれていることが伝わってきました。参加者の中にはスウェーデン語を学ばれている方もいらっしゃるようでしたが、私のようにスウェーデン語に初めて触れた人でも心に響いたのは速水さんの的確な通訳のおかげだと思います。
講演を通して一番印象に残ったことは「カーリさんの笑顔」です。著書の内容からも悲しくそして重苦しい雰囲気になるのではと思っていましたし、実際に何度も目頭が熱くなりました。でも終始温かい雰囲気で笑いが起きることもありました。過去の出来事は変えられないけれど、きっと今を大切に輝いて生きていらっしゃるのだと思います。
講演会後、カーリさんと直接お話する機会が設けられました。
そこでカーリさんに伝えたいことやお尋ねしたいことがあったのですが、話し出した途端に感情が高ぶって涙が止まらなくなってしまいました。カーリさんも横にいらっしゃったローゲルさんも驚かれたと思いますが、ずっと手を握ったまま一生懸命私の目を見て話してくださいました。通訳を介していますし言葉の壁はありますが、伝えたいというお互いの気持ちは伝わったと信じています。
残念ながらスヴェンさんとお話することはできませんでしたが、ローゲルさんはカーリさんと同じく終始温かな眼差しをされていました。帰り道、笑顔は人を幸せにするのだなと温かい気持ちになれました。
カーリさんの手の感触、ハグをしてもらった時の温もりは一生忘れないと思います。カーリさんご家族がこれからも元気で幸せに暮らされることを願っています。
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