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その扉をたたく音
瀬尾まいこさんの新刊。
その扉をたたく音。の感想。
まず持って瀬尾さんの描く男性はきめ細やかな丁寧さがある。
主人公格の人物は突き詰めて責任を果たす人ばかり。
人としてとても安心感と魅力を感じます。
殆どがこんな人ばかりでは無い。自分も含めて、、。
そのフィクション感もとても心地よい。
でもやっぱり女性主人公で読みたいな、と思ってしまう。
「俺」の一人称にしては文章が柔らかくて。
それはいいとして。
瀬尾さんの作品によく出てくる、合唱。
教員であった瀬尾まいこさん、
学校に関するお話が多く、合唱を扱う作品もいくつか読んだ。
この話には満を辞してというか、個人的に待ちに待った曲が使われた!!
私の大好きな合唱曲。
坂本九さんの「心の瞳」
中学生ながらあんまり意味がわからないけどとても歌詞と曲調が好きだった。
いつか若さをなくしても
心だけは 消して変わらない絆で結ばれてる
というあいのうたに聞こえなくも無いこの曲。
中学生の頃、年金のことが気になっていたり(年金問題とかが取り沙汰されていた頃)、老いることを成長過程で意識しはじめた頃だった。
いつまでも子どもでは居られないって、第二次成長期で実感したためだったのかも。
いつか、歳をとってこの歌を聴いた自分、っていうのを意識して歌ってた気がする。
そうしたら、この老人ホームのお話に出てくるんだもの、、お話は大きな何かが起きるわけでも無い、1人の人間が人と出会って気づきを得る。
そういうだけのお話だけど、瀬尾まいこさんの作品はとっても暖かくて誰にもある思い出を優しく柔らかくしてくれる気がする。
夏、秋にかけてのお話だけどとても春にぴったりだと思った。
そうして今の自分も背中を押されたのでした。
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