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#美術

辻 惟雄『伊藤若冲』(ちくまプリマー新書)

突然日本美術(の知識)を身につけようと思い立ち、美術館に通い始めたがきっかけはこの本。子供の将棋教室でお迎えの時間を待つ間、本でも読みたかったが持ってくるのを忘れたので、近くの書店で吟味した末に買った。

中高生向けなので、難しい言葉が使われておらず、辞書を引かなくても言葉は理解できる。かといって、内容を噛み砕きすぎて退屈ということもなく、大人の初心者にもちょうどいい内容。若冲の人生、絵画にしか能

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狩野博幸『江戸絵画の不都合な真実』

京都国立博物館で数々の展覧会を企画した美術史家による、江戸絵画の有名人の肖像。岩瀬又兵衛から東洲斎写楽まで、時代を追って8人が取り上げられている。

それぞれ何枚か絵も紹介されてはいるが、画家自身のエピソードが中心である。江戸時代はさまざまな人がさまざまな随筆や日記を残しているため、文献に広く当たれば作家の人物像がくっきりと姿を表す。ろくに資料にも触れずに、好き勝手なことを言う傾向に著者は批判的で

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