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Y.N.Harariの新刊「Nexus」を読み終えました
ここ一週間くらいYuval Noah Harariの新刊「Nexus」を連日読んでいまして、今朝ようやく読み終わりました。500ページくらいあったので読み始めた時は長くて1カ月くらいかかるかと思ってたんですが、予想外にすぐ読み終わって良かったです。
私をフォローしてくださっている方々には、連日私のNexus関連のつぶやきでフィードを荒らしてしまったことをお詫び申し上げます😪 今日は久しぶりに普通の記事を書きます。
Nexusの内容量と私の読書ペース
内容としては、前書きが21ページ、本編が404ページ、残りのページが延々と参考文献のリストとかになってます。
Kindleで読んでたら本編全部読み終わった段階で進捗が53%となっているので、これ半分くらい参考文献リストとかなんじゃねーの?と思うわけです😂
そんなわけで、Kindleで読む場合はこの進捗表示を真に受けないことが大事です。
2024/9/13に読み始めてから毎日読んだページ数を記録していたのですが、最終結果は↓ (Pはページの意)
9/13 前書き21P+本編78P=計99P(本編0-78P)
9/14 本編33P (78-111P)
9/15 本編103P (111-214P)
9/16 本編100P (214-314P)
9/17 本編86P (314-400P)
9/18 本編4P (400-404P)
事実上5日で読み終わってます。え?6日じゃないかって? よく見てください、最終日(今日)に読んだのはたった4ページです^p^ こんなんないも同然です😂
昨日残り40ページくらいの時に余裕こいてちょっとネトゲ麻雀をやったら、その後最後の数ページってところに達したあたりで氏ぬほど眠くなって同じ行を20回くらい繰り返し読んだ挙句力尽きて寝落ちした^p^ あれさえなければ昨日のうちに読み終わっていたのに(負け惜しみ)
しかし、こうしてみるとなんやかんやでコンスタントに100ページくらい読めてますね。9/14みたいにダレてほとんど読まない日が多発した結果、結局読み終わるのは1カ月後とかそういう展開も想定してたんですが、中身がメチャクチャ面白かったので割とサクサク読めてしまいました。
ここからちょっと感想とかをライトに書いていきますが、人によって何をネタバレと感じるかよく分からないので、この本のネタバレ(?)を読みたくない人はここから下を読まないことをお勧めします。
汝の敵をぶっ頃せ
この本を読んだおかげで、私の人生において長年の謎だった疑問が一つ氷解しました、ありがとうございます^p^
Q(ワイ): キリスト教徒って「汝の敵を愛せよ」って言ってるのに歴史見るとめっちゃ人頃してるの何で??
A: Catholic theology accepted that Jesus told us to love our enemies, but explained that burning heretics was an act of love, because it deterred additional people from adopting heretical views, thereby saving them from the flames of hell.
簡単に言うと、カトリックの教え曰く「異教徒をブッ頃すのは他の人達が異教に染まって地獄の業火に焼かれるのを防ぐから愛のある行為である、だから異教徒はブッ頃してもOK★」という理屈のようです。
いやぁ、すごい理屈ですね! これを現在の国際情勢と結び付けて色々書いたんですが、メチャクチャキナ臭くなったので全部消しちゃいました。私の記事は爽やかな読後感がウリ(?)の楽しい(?)語学記事ですからね^p^
なお、↑の引用文中のhereticとdeterは英検1級単語らしいので覚えておくとトクするかもしれません😂 hereticを異教徒とテキトウに訳しましたが、実際には異端派とか邪教徒とかそんな意味もありそうです。文脈的にはどれでもいいというか全部含んでますね。
こんな感じで同じ英検1級単語でも文脈の中で覚える方が単語帳で機械的に覚えるより簡単でございますよ😀
この本のテーマ
さて、長年の謎が解けたのがあまりにも嬉しくて本編の筋と全然関係ないところから話を始めてしまいましたが、この本のテーマはずばり、
情報とネットワーク
についてです。で、メインの問題はAIです。これらの論点について、文字の発明、印刷の普及、産業革命による鉄道や電信の普及からインターネット、AI・・・と歴史上の色々な観点から話が進んでいきます。AIが今までの発明と何が違うのか、そしてそれが民主主義国家および全体主義、独裁国家に及ぼす影響等々。
歴史上の具体的な話が色々出てきて私のような歴史好きにはたまりません😂
雑に感想を並べる
とりあえず、あんまりネタバレしないように印象に残った事や感想を並べてみます。
感想1: 序盤に出てきたヨーロッパの魔女狩りの話は結構エグくてキツかったです(小並感)
印象に残った事1: 民主化したミャンマーに某巨大SNSが進出したらロヒンギャの虐殺が起きてしまいました。しかしそのSNS企業は知らん顔を決め込みましたとさ。
感想2: 10章に出てきたローマ皇帝ティベリウスの話。なんかかわいそうになった(小並感)
印象に残った事2: 大規模な全体主義も民主主義も、産業革命までの時代にはやりたくても技術的に出来なかった。
おっ、何か大学入学共通テスト英語リーディングの「〇〇君はこの話をもとにメモを作りました。このメモの内容について以下の質問に答えなさい」とかいう問題みたいになったぞ!🤣
意外なところで役に立ったハーバードCS50AI
以前の記事でも多少言及したのですが、私は去年edXにあるCS50のAIの基礎講座を修了しています。
ハーバード大学が提供している無料のコースでメチャクチャ面白いので興味があったら是非やってみて欲しいのですが(英語の読解も身につくよ!)、それはさておきこのコースを受けておいたことが今回思いがけず役に立ちました。
何しろこの本のメインテーマの一つがAIなのです。ひよっことは言えAIの基本的な構造を知っていた事と提出課題で自分でAI組んでた事で、大分理解が深まったように思います。
特に「AIの挙動が複雑すぎて意味不明」「何をやらかすか想定し切れない」というのは、AIに限らず自分でプログラム組んでたら体感としてよく分かります。嫌な汗が出てきます。「えっ、そこ???」「そんなミスり方ある!????」みたいな怪奇現象を平然と起こしてくるのがプログラムです😂
残念ながら私はAIエンジニアにはなれませんでしたが(需要はメチャクチャあるけど同時にメチャクチャ狭き門でもある)、直接AIを組んだ経験というのは今後結構人生を豊かにしてくれそうな気もします(^ω^)
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"AI Move"を押すと安全なマスを1つ埋めてくれる。
大体AI Move連打してたら勝てるけど、勝てないときもある。
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ある3文字単語の綴りを1つずつ変えて目標の単語に辿り着くまでの最小回数を示す。
(この場合はcatからdogに辿り着くまでの最低でも4回かかるということ)
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まとめ
実はこの本の中には語学学習にも適用出来そうな有用情報があったのですが、それについてはまた別の記事でまとめたいと思います。今回は全体的な感想をば。
発売されたばかりの本なのでネタバレ(?)しないように気を遣ったつもりだけど、結果として小学生並の感想を並べただけになってしまった。反省はしていない🤨
オマケ: 最初の3ページに英検1級単語が何個入ってるか調べてみた
Nexusの最初の3ページ(Prologueの最初、The Naive View of Informationの前まで)に英検1級単語がどれくらい入っているか何となく調べてみました。
結果↓
enormous
verge
annihilate
molecule
stupendous
disposal
susceptible
delusion
engulf
dispute
divine
privilege
veer
intervene
conceit
inundate
plead
heed
abdicate
crude
stem
compassion
entrust
axis
regime
triumph
計: 26個
3ページでこんだけ入ってるのであれば、425ページ全部読んだら最早英検1級単語集は不要なレベルになってそう😂
そんなわけで、英文の現物ゴリ押しはっょぃ
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