ゆうさく

片田舎でゆるりと過ごす社会人です。備忘録。読書録。

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最近の記事

”アマテラスの暗号”ユダヤと日本の関係

歴史ものに妙にひかれる昨今の中で、最も面白い本。 陰謀論や都市伝説的に、ユダヤと日本の関係が語られることがあるが、この本の中では客観的な事実と史書をベースに十分考えられるよねという流れで 日本の歴史を掘り起こした体の歴史小説といえる。 小説の形にしているのはあくまで読みやすさからと筆者も言っているが、内容としては歴史書・百田先生の”日本国紀”のような形に近い立ち位置の本。 そのため、一応キャラ設定もあり以下の通り。 賢司が実際の神社や神職との会話の中から、歴史を紐解いてい

    • 部屋の窓から入る夜の空気のにおいが好きな話

       入浴剤を入れたときのお湯張り後にあけたときの浴室のにおいが好き、だだっ広い田舎のうす暗くなったこの世界に自分しかいないような静かな空間が好きなど、個性的だが、どこかぐっと引き込まれぼーっとするような感覚を覚える瞬間が人生の中ではある。  特にその瞬間を日常的に感じられるのが、夜寝る前に部屋の電気を消して、ふと窓を開けたときに入ってくる、独特の”夜”のにおいがそれだ。 近くに工場があったり、レストランがあるわけではないので、そういったにおいではないのだが、朝昼には感じない

      • 辻村ファンになったので”かがみの孤城”を読んだ話

         ”傲慢と善良”で相当魅せられた僕は、辻村ファンとなりお正月休みに入ると辻村さんの本への渇望を抑えきれず、早々に本屋で物色を開始した。上巻・下巻あるので若干のためいもあったが、休みも長いので本をとりページをめくり始めた。 あらすじはこんな感じ。 「中学1年生のこころは鏡に吸い込まれ、不思議な世界に迷い込む。同様に集められた6人の少年少女に、狼のお面をかぶった謎の少女・オオカミさまは城に隠された鍵を探せば願いを叶えると告げる。」 時系列で4月から物語は始まり、主人公のこころ

        • 映画にもなった”星の子”の感想

           映画にもなった”星の子”を何気なく、本屋でとって読んでみた。 巷でカルトや宗教の話が日本では珍しく報じられており、身近になかった宗教をより近いものとして考えるきっかけになればと思い、読み進めた。  読後の感想は率直に言うと、「ふーん」って感じで、カルトに浸る親を持つ子どもの気持ちに思いをはせた。これまで読んだ本とは違って、「自分なら・・」みたいな思慮に耽るには至らず、読者としての浅はかさを痛感した。おそらく本自体が簡潔で、短編であったこともあるかもしれないが。 あらすじ

          森岡氏の”誰もが人を動かせる”を読んだ

           2年前に書かれた著書だが、4月からの職場での環境変化も多いこの時期に、マネジメントという観点で本を探していたところ、著名マーケターである森岡氏の著書を発見。  あらすじは、先の見通せない今の時代に必要なのは、自分の意志と選択で未来を変えるための「リーダーシップ」。自分も人も活かせる存在になるために何をすればいいのか、最強スキルを獲得するためのノウハウが詰め込まれている。  リーダーシップは、意図的に経験を貯めることで、身についていく後天的なスキルである。一度しかない人生

          森岡氏の”誰もが人を動かせる”を読んだ

          今話題のクレディスイスとAT1債とは

           クレディスイスについては、長年不祥事や経営不安、アルケゴス事件以来破綻のうわさ、ここにきて主要株主の撤退、サウジ銀行からの追加出資なし等、お騒がせ銀行になっている。 特に破綻については金融業界に馴染みのない私には、中身がわからない。  なので今回は、東京大学の服部先生が書いた、”AT1債およびバーゼルⅢ適格Tier2債入門”を読み、面白かったので内容の簡単な要約を書き残す。下記は本当に一部のみである。 参照:”AT1債およびバーゼルⅢ適格Tier2債入門”  さて、

          今話題のクレディスイスとAT1債とは

          辻村深月さんの『傲慢と善良』で考えさせられた

          海外出張のお供として購入した、辻村深月さんの『傲慢と善良』。 買った理由はいわゆるジャケ買いというやつで、透明感のある女性のイラスト笑。なんとなく、宮崎あおいさんを連想させるような女性。 ◎あらすじ 恋愛に奥手で経験の少ない真美と、イケメンで女子人気も高いが元カノへの未練が少し残り中々次に進めない架の話。 とここまでであれば、いわゆる「君に届け」を同じような構図だが、面白いのは、この小説が人間描写の解像度を極限まで上げているところ。 読後、他者に対する理解の懐は広くなる。

          辻村深月さんの『傲慢と善良』で考えさせられた

          未来設計について考えてみた

          早いもので今年ももう年の瀬ですね。 社会人2年目にして将来についていろいろ考えてみたので書き残しておこうと思います。文章はうまくないですが日記感覚です。 ずっと考えていた”将来やりたいことって何だろう”って特によく悩みますが、最近ようやく見えてきました。 よくWeb記事や本に出てくる人は、やりたいことがある人、何かを成し遂げたい人、成し遂げた人、何かを夢中で追いかけることが大事だという人(某〇pple社の”Conneting the dots”)であふれていますが、が僕

          未来設計について考えてみた

          【リフレクション】新社会人一年目の振り返り

          今年から商社一年生として働いてきた振り返り・学びを自分なりに考えてみたいと思います。 なぜか。 一年目ってほとんど何もできない。一年目と学生の違いとは何か。社会人となってみて違和感を感じたもの等、学生の時に全くイメージがつかなかった上に、”よそもの”として新社会人の感じる違和感を書き綴り、常に原点を忘れないために書いてみました。 ■社会人と学生の違い はっきり言って全く違う。仕事の責任、ふるまい、自分の裁量などいろいろ異なり、心機一転総じて学びの多い環境だなと素直に感

          【リフレクション】新社会人一年目の振り返り

          大学院生から社会人になる年頃の青年の新年の誓い

          あけましておめでとうございます。 今年は平成の最後、オリンピック目前、目前に迫る5G、景気後退の予想、米中世界情勢...と開幕したとたんから今年は盛りだくさんの年だなぁとしみじみ感じておりました. わたし個人にとっても今年は長かった学生時代に一端の終止符を打ち、社会人になる年でもあるので、景気後退は痛いなぁと思いつつも自分にどれくらいの価値を社会に還元できるのかという腕試しの都市でもあるので非常にワクワクする年なのではないかなとも思っています。 これまで新年の誓いは形式

          大学院生から社会人になる年頃の青年の新年の誓い

          孫さんが”未来”と語るモビリティについて

          今年の8月のSoftbank world2018の基調講演で孫さんがおっしゃられた、今後大きな革命がおこる三つの産業がずっと私の頭の中に残っています。 その三つというのは、エネルギー革命、情報革命、そしてモビリティ革命。 ソフトバンクビジョンでも、その投資理念としては、”その業界のトップの未上場起業にしか投資しない”と銘打っているにも拘らず、例外的に多数の企業に投資している業界ってご存知でしょうか。 ーそう、モビリティカンパニーです。 (中国のDiDi, シンガポール

          孫さんが”未来”と語るモビリティについて

          就活中なんですけど、今やる事って何ですか?(12月編)

          おはようございますございます。 先日、就活相談会にてタイトルような質問が一人や二人ではなく、多くの就活生から聞きました。 私の通う大学は地方国立大学ですので、関東の方とは情報格差が圧倒的にあって、関東の学生達はごりごり就活していると思う中、ふらっと東京に行くと周りの学生に圧倒される。だけど、いざ就活と思っても今の時期何をすればいいかわからないという声をよく聞きましたので、考えてみたいと思います。 ですので、ターゲットは それなりの会社から総合商社までを狙っている学生層

          就活中なんですけど、今やる事って何ですか?(12月編)

          山口周さんの「独学の技法」が好きで、三度読みした話

          山口さんの本が好きで、たくさん読んできた中で特に面白かった本の一つの「独学の技法」について。簡単に内容と自分の考えをまとめたいと考え、まとめつつメモに残しています。こちらがテーマの本です。 ちなみに山口さんご本人による解説はこちらより まず、何が好きなのかっていうと、「時代性」と「心地よい内容」ってのがあるかなと。 「時代性」っていうと、ビジネス書には当然求められてくるかもしれないけど、まあ基本は「〇〇が大事です。その理由は△△」みたいな内容。だけど、この本ってすごくこ

          山口周さんの「独学の技法」が好きで、三度読みした話

          就活でテクニックってぶっちゃけあるの?(面接編)

          就活に於いて、テクニックの良し悪し論はおいといて、現実問題面接ではテクニックは確実に内定獲得に向けて武器になると考えています。 そこで、私が使って役に立ったテクニックを簡潔に5つ紹介したいと思います。 ①面接官にとっての面接の定義の把握 面接官にとって、面接の仕事の肝は”ダメな人材を通さない”、”通す理由を探す”この二つがメインではないかと思います(最終面接は例外)。 一点目は、明らかにダメな人を通すと、上司に叱られるリスク回避で、社会人としては当然ですね。 二点目

          就活でテクニックってぶっちゃけあるの?(面接編)