実は食には冒険しないイタリア人の食文化
言わずと知れた、美食の国「イタリア」。
ピザやパスタに代表されるイタリア料理は世界中で愛されていますよね。
食に貪欲だったローマ人が生み出したイタリアの食文化はローマ帝国の繁栄と共に広く影響を及ぼしていて、現在ある数々のヨーロッパ料理の原点になったのだとか。
そんなイタリアの方々、実は食に対して超〜保守的!
外国料理を受け付けないというのご存知でしたか?
ヨーロッパで最も保守的なのでは?という噂も。
イタリア人といえば、陽気でフレンドリー、楽しいことが大好きな国民性といったイメージ。
明るく、ヘルシーで自由気ままな姿がまた、日本人の私たちには魅力的で素敵に映っていますよね。
美味しいものにもこだわりそうなイタリア人が、まさか食には冒険しないだなんてにわかには信じ難い。
今回は実は食に保守的だというイタリア人と食文化について書いてみようと思います。
イタリアにはファストフードがない!?
どのくらい保守的かなのかを伝えられるかわかりませんが、イタリアには世界中どの国へ行っても出会えるファストフード店がとっても少ないんです。
全く無い!というのは大げさですが、
世界的に見ても出店数は少なく、出店されたのもかなり最近の話。
例えば、スターバックスは2018年ミラノにようやく1号店がオープン。
ファストフードは
ローマにケンタッキーの第1号店ができるということで、ニュースになるほど。
マクドナルドやバーガーキングがあってもその数は少なく、
1986年3月20日にローマで初の店舗が開店する前には、地元レストラン経営者らがファストフード店舗開店は「ローマの没落」になると主張し、長い反対運動を繰り広げたそうです。
マクドナルドに関わらず、スタバはイタリア本土からは「侵略だ」「イタリアの伝統的なコーヒー文化とは相いれない」といった批判が殺到。
抗議デモや放火などの被害にあって、オープンを延期したこともあったそう。
イタリアにはイタリア料理がない!?
なぞなぞでもとんちでもなんでもないんですが、イタリアにはイタリア料理はないといわれています。
日本のレストランでは「イタリアン」と呼ばれていますが、厳密に「イタリア料理」と呼べるものはありません。
日本とも似ている南北に細長い地形から、気候も採れる食材もさまざま。
ピザひとつをとってもナポリ風・ローマ風・ミラノ風とあるように、同じ料理でも地域により食材や調理法が異なります。
そのため、ひとくくりにイタリア料理とは言えず、イタリア料理は郷土料理の集まりとされています。
実際にイタリア各地の州で郷土料理が存在し、さらにその料理が多様なバリエーションを持って発展しています。
各地の郷土料理ならあるのですが、全国共通のイタリア料理というものは存在しない、ということのようです。
イタリア人の地元愛?
イタリアは1861年に統一されるまで、各州は小さな都市国家として独自の文化を育んできたため郷土意識が強いという特徴があります。
郷土料理が大好きでイタリア国内であっても基本的に、違う地方の郷土料理はほとんど食べることはありません。
そもそも地方間の食の交流もなく、例えば南イタリア人はクリームやバターの入った北の料理を食べないし、例えばサルデーニャ島の郷土料理であるボッタルガ(からすみ)は他の地方の人で挑戦してみようという人はまずいないんだとか。
日本でちょっと前に大ブームになっていたマリトッツォも、本場ローマの人以外のイタリア人は「なにそれ?」と言ってその存在さえ知らないそう。
日本のように観光地に行けば必ず地方の郷土料理を味わったり、名物食をお土産に持って帰るという習慣もありません。
あんなに美味しいものだらけの国に住んでて手を伸ばせばすぐ食べられるのに食べないなんて!食べたらいいじゃない!
旅行だってその土地の美味しいものを食べることが一番の目的みたいなところがあるのに。
日本人の私からしたらちょっと考えられないほどの地元愛です笑
イタリア人の美味しいの基準
彼らは基本的に素朴な田舎料理が大好き。
基本的にイタリア料理が、もっと言えばマンマの料理が世界一おいしいと思っているそうで、1年のうちの345日ぐらいはトマト味のパスタを食べているんじゃないかとおっしゃっているイタリア在住日本人のコラムもありました笑
毎食違うものを食べる日本人からするとよく飽きないなとも思いますが、彼らにとってはそれが普通。
ということはイタリアのマンマは毎日の献立に悩む必要がないのかと思うと、めちゃくちゃ羨ましい気もしますね…
わたしもイタリアのマンマになりたい。
あとは料理のシンプルさと量が彼らにとってのクオリティ。
確かにイタリアンてシンプルで豪快!みたいなイメージありますもんね。
イタリアのカリスマシェフがトーク番組で「イタリア人は工夫を凝らし手間のかかった料理と、大きな塊の普通のロースト肉が同じ値段ならば、ロースト肉を選ぶ」というほど。
これはちょっと共感できるなってところでもあって、日本でも採れる食材が新鮮で美味しいと言われれば加熱せずに生で食べたり、塩だけで食べたり素材をそのまま味わうことってよくありますよね。
その土地で採れたものをその土地で食べることが最高の贅沢。
今でこそ日本でも浸透してきた地産地消をずっと昔から実践していたんですね。
イタリア料理が世界一おいしい!
イタリアは肉、魚介、乳製品、野菜、穀物、豆といったように、食べる食品のバランスがよく、地中海式料理でも使われているオリーブオイルを多用していて健康にもいい食事ばかり。
よく考えたら食が保守的であってもなんら問題はないのかも。
健康にはいいですが、戦後は伝統食を脱却しなければ必要な栄養が十分補給できなかった日本食とはちょっと違う気がします。
そんな感じで新しい店や、外国から新しい食べ物が入ってきても行列はできないし、食べ物のブームも起きにくいイタリアですが、2015年に行われたミラノ万博では日本食のパビリオンが大行列になるなど、外国の料理にも寛容になってきているようです。
それでも「イタリア料理が世界で一番美味しい」という信念は現在でもイタリア人の中に確実に存在しているでしょう。
その頑なとも言える姿勢は保守的という言葉から連想されるネガティブさではなく、食を突き詰めた結果であり、イタリア人の食に対するリスペクトのようなものさえ感じました。
今後イタリアの料理を食べる時は、より郷土感を意識したり、イタリアの四季や家庭を感じながら楽しみたいです\(^o^)/
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