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【ほぼ日5年手帳】二度と会えない私を残す

過去は振り返らない、という考えもすてきだけど、私は二度と会えない私を残しておくことも、何にも変え難い価値があると思う。

前から欲しかった「ほぼ日」の5年手帳
日記が箱に入っているなんて……!

夫からクリスマスプレゼントに、ほぼ日5年手帳をもらった。

2022年から付けていた3年日記を、めでたく使い終えたのだ。

日記を始めたのは、3年前の正月休み。
2ヶ月後から1人暮らしをすることになっていた私は、「ここから3年間は、変化の多い時間になるだろうな」と思い、日記に残しておこうと考えた。
本屋に売っているシンプルな日記帳を買った。

予想通り、この3年間は一人暮らし、結婚、引っ越し、異動と、生活や環境に変化の多い期間になった。

始めることはできても、継続することが苦手な私が、ゆるゆると続けられている。
旅先や、忙しくて書けない日は、忘れないうちに一旦iPhoneのメモに書いておいて、1週間分をまとめて書くときもある。「この日は何をしてたんだっけ?」と、思い返しながら書くときも。

日記を書かないと、その日の自分が消えていってしまうような気持ちになる。
記憶からさらさらーっと抜け落ちていくのが嫌だ。

それに、日記を書くようになってから、何もイベントがない日でも、覚えておきたいことが一つはあるということが分かった。

甘酒を使った鍋が美味しいとか、
夫とのしょうもない会話、
言われてうれしかった言葉、
これからは絶対にしないぞ、と誓った失敗。

特に、学校行事が重なる秋は「疲れた」「食べすぎた」「帰ってからYouTubeを見ることしかできない」と一言で終わる日も多い。それは3年間同じで、余白の多いページになる。
「前もそうだったわ」と、1年前も2年前も頑張っていた自分に励まされる。

二度と会えない私を残しておくことは何にも変え難い価値があると思う。

もし今、家が火事になったら、真っ先に日記を持って逃げるかもしれない。
いくらお金を渡されても、渡したくないくらい大切なもの。



激しく悔やまれるのは、学生の時に日記を書かなかったこと

四六時中、部活のことばかり考えていた高校生活。
“人生の夏休み”を謳歌した大学生活。
今思えば、相手ではなく、“恋する自分”に恋をしていた恥ずかしい恋愛。

日記を付けていたら、二度と会えない私に会えたのになあ。
読んだら投げ捨てたくなるくらい恥ずかしいだろうけど。

後悔しても仕方がないので、これからは日記に1日1日を残していく。

新しい日記を使い終わる2029年には、アラサーからアラフォーになっている。
どんな自分になっているか、楽しみだ。

もし、いま日記を始めるか迷っている人がいたら全力でおすすめしたい。
まだ今からなら、2025年1月1日からのことも、思い出して書けるはず!
もちろん、いつから始めたっていいんだけど。
1年前や2年前の自分に会うのは楽しいよ。

なんでもない日も1日1日積み上がってく宝物になる。
私にしか作ることができない宝物。

いつか私がこの世を去るとき、大切な家族にだけは読んでほしいような、読んでほしくないような。
前は、「日記だけは絶対に見ないで!」と遺言書にも書いておこうと思っていたのに。なぜだろう?

私がなぜ日記を続けているのかについて考えた記事です↓


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