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海外の人たちはMatchaが大好き
Kia ora!
お抹茶と聖書をこよなく愛すenaです。
「世界の流行は10年後にやってくる」と言われている世界の最果てニュージーランドにもMatchaブームは来ています。
SNSを見ていると、お抹茶を家で気軽に点てて飲む人口は日本よりも海外の人たちの方が多いのではないでしょうか。少なくとも、私の周りの日本人で家でお抹茶をシャカシャカして一服している人口はきわめて低い印象です。
一方で、日本で販売されている抹茶関連のお菓子や市販のドリンクの商品数には目を見張ります。次々と新商品が登場していて、お抹茶Loverの私からすると日本は抹茶天国!
今でこそ、毎朝、リビングでお抹茶をシャカシャカすることが習慣になっている私ですが、かつては、お抹茶を気軽に愉しむことに多少のハードルの高さを感じていました。
「お抹茶をこんなに気軽に点てても良いものか?」常にちらりとかつての師匠の顔がよぎったものです。ましてやお抹茶を点て、そこに牛乳を注ぐ抹茶ラテに至ってはことさら後ろめたさが残りました。
お抹茶を茶碗に入れて飲むというシンプルな行為が、ここまで崇高な文化として高められてきた茶道の世界を垣間見たあと故でしょうか。こうあるべきという「型」にしっかりとマインドも浸かっている自分を知りました。
しかし、いまやMatchaは世界中で愛され、驚くほど自由なスタイルで愉しまれています。
インスタグラムを開けば、茶碗にじかに茶漉しを引っかけて抹茶を漉していたり、抹茶だけでなく砂糖やミルクも一緒に混ぜたものを茶筅で泡立てていたりと、これまで茶道で学んできた「型」が次々と破られていく様を目の当たりにします。その上、この「型」の存在とは微塵も関係のない人々はMatchaが大好き。
この自由気ままなスタイルのMatcha愛は私にとってカルチャーショックでした。「この方々はこんなに気軽にお抹茶を愉しんでしまうのか」なんの先入観もなくMatchaと出逢い、ただ純粋にお抹茶を美味しく愉しむ姿はなかなか新鮮そのものでした。
さらには、このMatchaが大好きな人々のお陰様さまでこれまで衰退そして消滅しつつあった茶農家や「茶」の産業は、このMatchaブームのおかげで息を吹き返し元気になりつつあるようではありませんか。
茶室のなかだけの専売特許くらいに思っていたお抹茶が、多くの人のリビングへ登場すると日本の衰退産業の活性化にもつながっていくとはこれまで考えたこともなく、私のなかにあった後ろめたさは自然と姿を消しました。
こうして自分なりの家でのお抹茶の愉しみ方を考えはじめた私でございます。それがなかなか良いのです。