『明日はきっといい日になる』〜多古町「もっこり農園」
1か月ぶりに、心が整う大好きな場所へ行ってきました。
千葉県香取郡多古町にある無人農産物直売所『もっこり農園』。
一風変わった外観ですが、じつは新鮮な朝採れ野菜が所狭しと並ぶ、今評判の直売所です。
そういえば note 始めたばかりの頃に、一度紹介していましたっけ。
このもっこり農園では年に数回 MOCO FES というイベントを行っています。
今回は『満開の芝桜を観て美味しいクレープを食べよう!』という催し。
イベントのアナウンスを聞いてからずっと顔を出したいと思っていました。
通りから直売所へのアプローチ『もっこりロード』。
芝桜が見事に咲いていました!
来る人に楽しんでもらいたいと一生懸命手植えしたそうです。
お店だけでなくイベントポスターも毎度なかなかポップ。
ここでは何時でも旬のお野菜がびっくりするほどリーズナブル!
どんな食べ方が美味しいか,、ひとつひとつ説明書きがあるのもこの農園の優しさです♪
ちなみにこちらのさつまいも(ベニアズマ)、甘くてしっとりしているので焼き芋でも水なしでスルッと行けちゃうんです♪
ここの名物宣伝カー『マリーちゃん』。
この日はお客さんにも乗ってもらって、園長曰く「今日はお客さんに宣伝してもらう」と(笑)
私も勧められたのですが運転ブランクが長すぎるので遠慮してしまいました💦
もっこり園長のお嬢さんのハンドメイドアクセサリー販売『MOIRA』もあります。
こちらは料金箱が野菜とは別になっています。お嬢さん自身が起業しているという意識を持てるようにとのこと。
私もミサンガ、ストラップなどいくつか愛用しています。
このイベントのいちばんの楽しみ。毎回 USA Cafe さんというクレープ屋さんが出店します。
クレープというと昔、観光地でショボい物を結構なお値段で食べてから長年敬遠していたのですが、ここのクレープは美味しくて食感も大事にしているので、ファンになりました。
いちごチョコ800円。
トッピングの下にも、いちごとクッキー様のものが下までずっと入っていて幸せ感満載。
ちなみに前回は炙りショルダーベーコンを頂きました。こちらもとろけるチーズが最高でしたね。
こうしている間にもお客さんが次々と。子供さんからご年配の方々まで、クレープを堪能したり敷地内のブランコで遊んだりと思い思いの時を過ごしています。
このところのコロナ禍で各地のイベントやお祭りが中止になる中、もっこり農園ではお祭りを心待ちにしている人たちに楽しんで貰いたいと、去年も夏、冬と MOCO FES を開催しています。
農産物だけでなく、園長のそんな心意気と人柄も、この農園の愛される理由なのですね。
今回のお客さんの中には、前にここで知り合った人たちも大勢います。
皆とは普段はSNSでやりとりしていて、この日数か月ぶりにリアルで逢えました。
実にいろんな人がいます。会社経営者、もっこり農園のファン、園長がマネージャーをしているミュージシャンさん、地元出身の演歌歌手さん、包丁の砥ぎ師さん、などなど。
何故かここで出逢う人は、皆エネルギーを秘め自分の軸がしっかりしている人ばかりだと感じられ、惹かれてしまいます。
このところ勉強やライティングで独りで過ごすことが多かったので、私も皆に逢えて未就学児みたいに浮かれてしまいました。
園長と一緒になって来たお客さん、帰るお客さんにずっと手を振り続けたり(五十肩痛いのに)。
子供さんの縄跳びをなぜか成人女性が取り合って「私こういうの得意なの!」とパンプスで飛んだり。ブランコで一緒に記念撮影したり。
私もビンディングシューズ(ロードバイク🚲で行ってました)で縄跳びしましたが、脚がどうこうというより肩が抜けそうでした(笑)
ひとしきりはしゃいだ後で、ハタと気が付きます。
去年7月の MOCO FES に来た時はこんなじゃなかった。
知らない人が多かったせいもあるけど、自分を解放できず、借りてきた猫みたいに大人しかったから、園長や他の人たちがなんとか巻き込もうと気を遣って下さいました。
クレープや音楽ライブetc.イベントは楽しかったけど、受動的な楽しみ方しかできていなかったなぁと思い返します。
もっとも当時は失業したばかり。自己肯定感ほぼ0で、心を開くことも難しかったのでしょう。
転じて今はと言うと、相変わらず自信はあまり無いけど肝は据わった気がします。
就活が上手く行かないとき、とにかく勉強したり資格試験を受けたり。
ひたすら自分を見つめ直したり。
Webライター業を始めて、今はまだダメだけどやれるだけやってみようと決めたり。
何より私の中では、ライターを憧れだけでは終わらせず、始めるという行動に移したことが大きかったように思います。
あと、始めてみないと解らないこともありました。
私の場合1記事1000円の執筆に10日掛かっている現状から、1000円を稼ぐことがどれほど大変かということを知りました。
つまり1000円の価値を再認識した訳ですね。
雇われ人の感覚で言えば1000円は一般的なバイトの時給。実働8時間で1日8000円。
でも時給・日給・月給が経済活動のデフォルトじゃない(というより一種の進化系)ってことを、今度こそ頭だけでなく身をもって知ることが出来たように思います。
祖父の代からサラリーマン家系の私にとっては、そんな単純なことも目から鱗の発見だったりするのです。
確かに50代での失業は、痛すぎる経験でした。
でも人生100年時代、長い目で見たらこれで佳かったのかもしれません。
予め額面の決められたお給料にしがみ付くような働き方しかできなかったら、そこに自分が何の価値も加えようとしないのなら、
誰のためにもならず、自分のためにもなりませんからね。
最近やっと、この農園で出逢った筋の通った人たち、自分の落とし前は自分で着けられる人たちと、対等に語り合える自分になれてきたかなと思っています。
もっこり農園を後にするときは、いつも
『明日はきっといい日になる』
この言葉に励まされて帰ります。
1日1日を自分に真摯に生き続けていれば、明日はいい日に違いない。
この場所は、これからも皆の心の拠り所となり、出逢いと交流の場であり続けることでしょう。
P.S.
やっちまった!!!
里芋、ベニアズマ、蕪がまたしてもバックパックに納まりませんでした~(笑)