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💁📚52【タフラブ絆を手放す生き方】自分用覚え書き 983

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タフラブ
絆を手放す生き方

信田さよ子(1946年岐阜県生まれ、公認心理士、臨床心理士、原宿カウンセリングセンター顧問、日本公認心理師協会会長)

dZERO   212頁
2022/9/21初版
初出は2009梧桐書院『タフラブという快刀』


いくら離れること、手放すことを強調しても、ジェンダー意識や家父長制がしみついた強固な常識はほとんど変わっておらず……(後略)

まえがき


「タフラブ」(tough love)は日本語では「手放す愛」「見守る愛」などと訳されている。(中略)
「ストロング」でも「パワフル」でもなく、日本でよく言われる「女は強い」の強さでもない。「打たれ強い」でも、「がまん強い」でも、「しぶとい」でもなく、
まさしく「タフ」なのだ。

タフラブの誕生


タフラブという概念は、人と人との関係性が前提とされているということだ。(中略)
タフラブは、気持ちや感情といった心理的レベルの問題としてではなく、他者への態度や行為の基準、あり方を示している。

タフラブの誕生


共依存とは、簡単に言えば「愛情という名の支配」だ。弱者のふりをして相手のケアを引き出したり、逆に相手を世話して、ケアすることで力を奪い、自分に依存させ弱体化する。愛情や世話、ケアという衣をまとい、相手を依存させる支配のことを指す。

タフラブの誕生


日本で「強い」と言われる中には、「耐える愛」が含まれる。(中略)
共依存とは、簡単に言えば「愛情という名の支配」だ。弱者のふりをして相手のケアを引き出したり、逆に相手を世話してケアすることで力を奪い、自分に依存させ弱者化する。

タフラブの誕生


世話を焼く母親たちを、「耐える愛」「がまん強い」などと言って美化すればするほど、彼女たちを出口のない苦しみのトンネルへと追い込んでいくことになる。(中略)
手放すことこそが素晴らしいと知れば、暗いトンネルに一条の光が差し込むだろう。

タフラブの誕生


「手放す愛」は、突き放したり捨てることではない。(中略)
相手が生きていけるように、生きていくために、自分の持てる力をより発揮できるように、手を出さない、手を貸さないというのがタフラブである。

タフラブの誕生


「突き放す」「捨てる」のは、相手が死んでもかまわない、崩壊しても仕方がないと考え、何よりも自分の方が安楽であることを優先する。これを愛(ラブ)とは呼べないだろう。

タフラブの誕生


あああああ、「自分の為に」書き残したいことがまだまだある‼︎


アルコール依存の夫に「妻だから」「夫婦だから」と、世間から世話を強制され、経済力がないのを理由に不本意ながら離婚しない。
引きこもりの息子を手放したいのに、「オマエが産んだくせに」「母親が一番息子を理解しているはず」「冷たい母親だ」という世間の声に仕方なく⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎世話をやく。


「あなたの為を思って」と言う親。
「君ならできる」と言う上司。
「友だちなんだから」という呪文。
「頼って当然」と思っているきょうだい。
義務感から行っている介護……
身の周りには、どれほどの「愛なき愛」、世間から求められた「愛のような⚫︎ ⚫︎ ⚫︎役割り」が溢れているのだろう。


本書は第1章「無法地帯」、第2章「巨大なスポンジ」、第3章「切り分け」、第4章「覚悟と断念」、終章「関係からの解放」、旧版あとがき、新版あとがきへと続く。

他人によってがんじがらめにされることで、孤独から一瞬解放されるかもしれないが、それにもまして傷つけられることは多い。ろうそくの火に手を近づければ火傷を負うが、少し離れていれば暖かさを、光を感じられる。タフラブの提唱する関係は、そんな安全で、やさしさに満ちた関係だ。

旧版あとがき


「絆」を強固にするより「愛を手放す」方が爽やかに生きられると言ってしまうと、反発は大きかろう。
実際には「ねばならない」という「思い込みの愛」に苦しんでいるというのに‼︎
手放すことが必ずしも、「愛を捨てる」ことにはならないというのに‼︎


幸いなことに私には、「そのモヤモヤの正体は怒りなんですよ」「怒りを抱えるくらいなら辞めた方がいいですよ」と明言してくれる主治医がいる。
「今までめっちゃ頑張ってきたやん」「もう(手放しても)ええやん」「言いたい人には言わしとき」と言ってくれるメンターがいる。


親に対して、元夫に対して、上長や部下さん達に対して、我が子達に対して、きょうだいや友人達に対して、時間は物凄くかかったけれど、自分なりに手放してきたつもり。
冷たい、非情だと言われたことなんて、何回もある。
でもね、言った人が助けてくれるわけじゃないもんね。


文章化されていて良かった。
新版が出ていて良かった。
読む機会に恵まれて良かった。
「間違えてないよ」「よく頑張ってきたね」、そんな風に言われた気分。


「タフラブ」という言葉に触れるだけでも、救われる人は多いと思う。
「手放すまい」と頑張って握りしめているものの正体って、果たして本物の愛ですか?
手放さないことで、実は自分を苦しめているんじゃないですか?
知らんけどね。
             (12/10)

雲間から姿を現したお月様を見上げる
そんな気持ち……
ん?ロッド×2、クーラーボックス、三脚、
アルミマット、焼き網……
散々私に悪態ついといて、結局行くんやん、修

https://note.com/chari_lele/n/nc9ae50978c39





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