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⭐️正しさがしんどい 1021
正しさは正しい。
正しいが故に、時に押し付けがましい。
そしてしんどい。
「しんどい」は方言だけど、「辛い」とも「苦しい」ともニュアンスが違って、「しんどい」としか言いようがない。
少しだけ「だるい」「くたびれた」に近いような気もするけれど、やっぱり「しんどい」。
正しいことに「反対だ」「違う」「悪い」とは言いにくい。
というか、ほとんどの場合は言えない。
正しさは正しくて、反対することは正しくないから。
お読みいただきたいものがある。
不登校の背景に潜む「起立性調節障害」への対応や配慮についての、東京逓信病院小児科起立性調節障害専門外来|中澤聡子医師の談話の一部。
聞き手は宮坂麻子編集委員。
※初めにお断りしておきます
中澤聡子医師のお話(全文)は、起立性調節障害を理解するのにとても役立ちます。
対応方法も具体的で、当事者•親御様•教育者にお読みいただきたい内容です。
中澤聡子医師のお話や宮坂麻子編集委員の記事を否定する意図は一切ありません。
失礼を承知で、あえて一部のみを素材としてお借りいたします。
発症には、生活習慣やストレスが大きく関係します。決まった時間に就寝•起床し、3食バランスよくしっかり食べ、血液量が減らないようたくさんの水分と少し多めの塩分を取る。体を動かして筋力や血液の循環を保ち、脳や上半身への血流が低下しないよう心がけることがとても重要です。
正しい。
とても正しい。
正しすぎて非の打ち所がない。
そして、凄くしんどい。
例えばうつ病を発症したばかりの頃の私にこれを言われたら、とてもじゃないけれど無理。
眠れないし、嘔気で飲食できないし、めまいで体を動かせなくて、筋力•体力は下降の一途。
ああ、しんどぉ……
断薬が順調な今だって、緩々ダラダラとすごすことが許されているから何とかなっている。
所用や外出は自身の裁量でどうにかできる範囲だけ。
これが毎日決まった時間に学校へ行け、仕事に行けと追い立てられたら、どうなるか分からない。
とても真面目な親御様がご覧になって、当事者であるお子様に規則正しい生活を強いたら親子ともしんどくないだろうか?
逆に「そんなことは百も承知」という人が読んだら「それができるくらいなら苦労しないよ。ああ、しんど……」とならないだろうか?
私の場合(起立性調節障害ではなく「うつ病」、子どもではなくBBA)、「周囲の声や心の声より、体の声をよく聞いて。
頭で考えないで体の要求に従って」と助言されたのが良かった。
寝なきゃ、起きなきゃ、食べなきゃ、飲まなきゃ、動かなきゃからの解放。
「体が気持ち良いと感じることをして」と足浴を勧められたのも良かった。
毎日かなり熱めのお湯で膝下まで15分。
真冬でも汗が滲んだ。
私に良かったからといって、どなたにも当てはまるとは限らない。
正しさは押し付けるものじゃない。
押し付けられた方はしんどい。
もっと若くてもっと未熟だった頃、正しいことを伝えなければ、言い分を主張しなければ、何なら改心させなければと思っていた時期があったように思う。
正論を振りかざすってやつ。
傲慢でしかない。
正しさは誰にとっても「善」だと思い込んでいた。
ちゃんちゃらおかしいわ。
感じ方が違う。
考え方が違う。
あなたの意見はそうなのね。
そんな考え方もできるわね。
みんな違ってみんな正しい。
常識は覆るよ?
歴史だって変わるよ?
教科書の内容は変わったでしょ?
人様の気持ちは変わるし、自分の気持ちだって変わるでしょ?
反論しないでおくことも、見なかったことにすることも、気づかなかったことにすることも、黙っていることも、自分で決めて大丈夫。
勿論、反論することを選んだっていい。
人様に正しさを押し付けなくていいやん。
誰かの正しさに合わせなくてもいいやん。
拘ってたらしんどいやん?
しんどいとこに居らんでいいやん。
黙って離れたらいいやん。
セカンドオピニオン行こ。
プランBで行こ。 (1/21)
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