見出し画像

💁⭐️❺【母性愛】というまやかし 969

※ヘッダー画像は、2023/11/20朝日新聞紙面部分です
※Amazonアソシエイトプログラムに参加しています

先日、「 #マリアージュ •ブラン ( #砂村かいり」という本について書いた。
私の結びがこれ。
「そんなことを言うから少子化が進む」なんていう感想は、笑っちゃうくらいにお門違い。
結婚は子どもを増やす為だけのシステムではないし、人は皆グラデーションの途中に立っているのだから。」


そして2024/11/29 #朝日新聞 「少子化を考える」【母性愛神話に押し込められた女性の生き方】 #大日向雅美 #恵泉女学園大学、聞き手 #武田耕太 )を読んだ。
「母性」「母性愛」って、男性社会が都合よく作り出した言葉なんだと、再々々々々々々認識。


なんだ、結局はジェンダーバイアスの問題じゃん。
「男性が悪い」と言いたいのではないし「男性が悪い」と思っているわけでもない。
今は亡き「家父長制度」を引きずっている社会。
それを当たり前だと思い込み、今なお男性中心に回っている社会。
なのに気づいてない人(主に男性)の、なんと多いことよ。


大日向雅美さんは「社会の母性観のあり方」について1970年代から50年以上に渡って研究してこられた。
紙面から大日向雅美さんの言葉を抜粋•要約してご紹介する。


高度成長期

⚫︎重工業が中心
⚫︎労働を担うのは、体力があり長時間働ける男性
⚫︎家事•育児に専念し男性の働きを支えるのは女性
⚫︎役割り分担を正当化するため「母親の不在は子どもの発育を阻害する」という倫理を持ち込む
⚫︎女性の誰もに生まれつき母性本能が備わっており、結婚し子どもを産まないといけないという圧力

低成長期

⚫︎福祉予算を削減するため、母性愛神話を使い女性を介護•育児に向かわせる

80年代以後

⚫︎育児不安•ストレス噴出
⚫︎女性の高学歴化
⚫︎女性のキャリアアップ

少子化の現代

⚫︎結婚支援への違和感
・結婚しない生き方もある
結婚は子どもを産むためにすることではない
・不妊や子どもを持たない生き方もある
・女性の多様な生き方を認める必要性
⚫︎社会に望むこと
・安心して子どもを産み育てられる社会
・子どもと子育て中の人への支援
・学童保育の拡充
・子どもに接する仕事の処遇改善
・家族で過ごせるような働き方
・障がいや病気があっても、親亡き後も安心できる環境•制度
⚫︎10〜20年は出生数•出生率に目をつぶり、支援と社会の構築に注力するべきではないか


ジェンダーを書くと、「女性の方が優遇されている」「逆差別」「女性は楽」「偏向している」というご意見をいただくことがある。
それはね、生まれる前からデフォルトの男性社会を生きている男性だからよ。
男性社会であると認識する必要すらなく生きてきたっていう証拠なのよ。


男性を敵視していないし、どちらが上か下かなんて考える必要もない。
「女のくせに」「女だてらに」「女に負けて悔しい」なんて思わなくていいのよ。
女は出産や子育てがあるから雇いづらい?
仕事を任せにくい?
信用できない?
あのね、女も男も女から産まれてきたの。
そこのとこ、よく覚えておいてね。


もの凄く無責任で能天気なことを承知で書くと、国土が狭くて、自然を破壊して、資源を採り尽くして、水や空気を汚して、食糧自給率が低いんだから、人口が減ってもええやんと思う。


経済を第一に考えるから、納税者が減ることや医療•保険制度の崩壊や国際競争力低下を懸念するんでしょう?
世界的には食料や水が日常的に不足している地域だってあるでしょう?


政治屋さん達には、ご自身の任期中だけではなく未来を見据えた政策•支援策をお願いしたいと思う。
それは、女性に自助努力を強いるだけのものであってはならないと思う。
よろしくお願いしますよ、本当に。
             (11/29)




#エッセイ #ブログ #コラム #散文 #雑文 #身辺雑記 #うつ病 #無職 #失業中 #ジェンダーバイアス #ジェンダーギャップ #家父長制度 #母性愛 #母性本能 #少子化 #男性社会 #母性愛神話の罠 #少子化 #日本評論社  747日目

いいなと思ったら応援しよう!

ちゃりれれ【時々ジャイアン】
サポートしていただき有難うございます💝