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2022年2月の記事一覧

『東京全力少女』はドラマの理想形である

僕は『東京全力少女』というドラマが大好きだ。好きなドラマは挙げきれないくらいたくさんあるが、大体は多くの人が挙げるドラマだったりする。僕は大好きだが、あまり人が言っているのを聞いたことがないドラマというと、『東京全力少女』なのだ。
このドラマは大平太がプロデューサーで、伴一彦が脚本を書き、武井咲が主演を務めた、2012年10-12月期の日本テレビの水曜10時のドラマだ。『家政婦のミタ』のちょうど1

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エンターテインメントが担うべき役割

僕は中学時代まではそんなにお笑いに興味がなかった。バク天とかエンタの神様とかはねとびとかは観ていたけど、好きなテレビと言えば基本ドラマで、めちゃイケじゃなくて世界一受けたい授業を観ていた人間だった。それが高校に入ってから生活が変わって、それから急にバラエティ番組に異様にのめり込み始めた。だから、実生活がエンタメへの嗜好を左右するという感覚がある。
エンタメが実生活での鬱屈を晴らす気晴らしの機能しか

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『クール・ランニング』感動しました

金曜ロードショーでやった『クール・ランニング』、感動して泣きました。
それで、作品の中で重要な要素だった愛国心について少し書いてみたくなりました。
作中では、地元の人たちがジャマイカ代表の選手を熱狂的に応援します。選手の彼女や母親が地元でジャマイカと書かれたTシャツを着てテレビの前で応援します。その姿を見て、これは愛国心の一つの理想形だと思ったのです。
作品の最後でジャマイカチームはクラッシュして

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東京と東京論

東京という都市はおもしろいと思う。
僕は卒論で東京について論じた。建築畑の陣内秀信と思想畑の中沢新一の著作を参考にしつつ、社会学者の吉見俊哉の著作も補助的に用いて卒論を書いた。山の手と下町の違いについて渋谷や浅草など具体例を挙げて論じたのだったと思う。
それで、彼らの著作を読んで気づいたことがあった。陣内秀信は80年代の『東京の空間人類学』においては基本的に山の手に重点を置いて論じていたように思う

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東大にいけ、とは言わないが早慶くらいには行ったらいいんじゃない

大学行く意味ある意味ない論争ありますが、就職するために卒業資格要るとかを除いても、意味はあると思います。

僕は中学受験は一応したのですが、僕も親も本気ではなく、なんの塾にも通わず過去問を少しやっただけで挑んで、時間内に問題を解き終わりませんでした。
それで地元の中学にいったので中学受験を突破した人たちの感覚はわかりません。高校も塾に通えなかったので、授業+自習だけで受かる公立の共通問題のところの

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