下田陵介

俳優(170cm)/映画製作/次回作『正義は我にあり』

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檻の中の夢 初稿

登場人物 谷岡 大学3年生の男。外国語を専攻している。就活や進路に悩んでいる。常にツイッターをしている。 矢部 大学4年生の女。谷岡と同じゼミに所属する。彼氏以外には絶対に体を許さない。 篠田 映画監督。サークルの先輩に元テレビ局員の人がいて、影響を受けた。 後輩 篠田の後輩。 1場 セーラーマーキュリーのようなミニスカートの衣装のアイドルがステージで歌っている。太ももが太い。その横にスーツ姿の青年が現れ、マイクを持って演説を始める。 青年 私の内閣の方針に反対する勢力、

    • 「エバースが今年は優勝です」という病

      令和ロマンのYouTubeを観て、コメント欄を見てみると、今年のm-1はエバースがもらいましたよ!みたいなコメントが散見される。エバースが面白いコンビだということはわかるし、もちろん誰が優勝するかなんてわからないのだから、そういうコメントがあること自体は理解できなくはない。ただ、なぜそれを令和ロマンのチャンネルに書き込んでいるのかという点は少し気になる。そして、m-1のエバースが出ている3回戦動画にも、今年はエバース本当に行くかもな〜、みたいなコメントが半分くらいを占めていて

      • 自由記述欄

        ちゃんと復讐をしなきゃいけないんじゃないかというふうに思っている。 思っているというのは、復讐しなきゃいけないんじゃないかという本来はこうあるべき論であって、実際に復讐をすることではない。 というのも、千と千尋の大団円で、千尋が湯婆婆たちに全く怒りを示さないがごとく、何か弱い側が被害とか、あるいは利益からの排除を受けていたとしても、それは忘れて自分のすべきことをすることが美徳とされる今日この頃だと思い出したからである。 僕は水に流せないたちだ。まあ普段は忘れている。忘れなけ

        • 社会的信用は本当に必要か

          「そんなことをしたら信用がなくなる」という言葉が脅し文句として流通するようになってから何年くらい経つのだろうか。この台詞は、人間としての最後通牒を突きつけてやると言わんばかりの圧倒的な倫理的高台からの天啓のごとき趣きを装っている。しかし、信用という単語に何か空洞を感じる。結局この警句は、ちゃんと口座に入金しておかなければクレジットカードが止められるぞ、という程度の迫力しかない。止められて上等だ。 ピエール瀧がコカイン使用の容疑で逮捕された時、石野卓球は友達であることに変わり

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          繁華街という聖域

          最近思うのが、世の中には今ある物を考えなしに壊したい人たちがいて、それが自分にとって結構大切な物だったりすると、何らかのメカニズムによって破壊の企てが上手くいかず、頓挫すれば良いなあ、ということだったりする。 僕が大切に思ってる物の一つは、東京という都市である。とりあえずけなしておけば良い対象と見なされがちな東京を真正面から擁護する人は、特に、あえて言葉にしようとする人は、かなり少ない。だからこそ、東京の今の繁栄を可能な限り守りたいなと率直に思うし、言葉にする。 そんなことを

          繁華街という聖域

          敗北論

          明確に何かに負けた、という経験は無い。ただ、それはその時に自分の中で正当化できてしまっただけで、後から振り返ると負けだったと思うことは一個だけある。 その敗北の余波は未だに続いていると言わざるを得ず、今考えるとだが、あの時は引くべきではなかった。 ただ、振り返ると、敗北に近い経験を他にもしたことがある。それは、のちに理想的な形で挽回できた。最初の失敗が少し影を落としたところもあったが、それも今ではあまり関係なくなっている。 だから、敗北はのちに乗り越えることができる。一度目の

          SHE-02

          これは誰がなんと言おうと脚本なんだと思う。脚本はセリフとト書きだけで、できていて、ト書きは補足説明に過ぎないから、結局セリフの集まりが脚本なんだけど、だからこれは全部セリフなのだ。セリフとセリフじゃないものを分ける明確な基準はない。特に書いていない限り僕のセリフだとか約束しておけばそれで定義的にはなんの問題もない。それで人に渡して映像を撮ってもらったり舞台をやってもらうんだったらちょっと不親切すぎるけど、自分でやるんだったら全然問題ない。立派な1万字の脚本を書き上げたと胸を張

          SHE-01

          僕は過去のことを思い出していた。大学時代のこと。僕はあの時に人生を、世界を変えるはずだった。しかし、実際にはそうならなかった。僕は、戦地から撤退した。 兵士たちが前線から逃げ出していく。山の斜面をおびただしい松明が移動していくのを見たのだろうか。 僕は日々を過ごすことにした。生きるのではなく過ごすのである。しかし、何もしないわけにはいかない。それなりに将来を考え、それなりに布石を打った。本人としてはそのつもりだった。しかし、その布石が意味あるものだったのかはいまだによくわ

          たたかい

          人生に勝つには戦うしかない。

          地形

          昔から地形の複雑さと文明の発達に関係があるような気がしていた。例えば、ヨーロッパというのは世界の中でも文明が発達した地域だが、ヨーロッパはかなり複雑な地形をしている。まず大雑把にみて大陸ヨーロッパと言われる巨大な半島があり、その海岸線もやたら複雑でイベリア半島があればイタリア半島もあり、ユトランド半島もあり、スカンディナヴィア半島もあり、バルカン半島もある。ブリテン島もある。陸の中も、アルプス山脈やピレネー山脈やカルパティア山脈があったと思えば、ドナウ川があり、ライン川があり

          文字数、量

          最近再びnoteを書くようになった。一年ちょっと前に、毎日何か書くことを目標にしていた時期があって、1か月ほどは続いていたんじゃないかなと思うが、その時はとにかく毎日アップロードしなければならないので、文字数は少ない時で700字程度で上げてしまっていたんじゃないかと思う。 その時は文字数が少なめだな、1000字は書きたいなくらいにしか思っていなかったけど、今、2000字以上書けなければ上げないというルールで書いてみてることで文字数の重要性を初めて知った。 単純に考えれば当た

          文字数、量

          鉄道、台本、歴史

          鉄道というのはこの上なくシステマティックな乗り物だ。線引き屋みたいな職人芸の側面もあるが、特に日本の鉄道は予め定められたダイヤをルール通りに実行していく。乗り物としてはなかなか珍しいかもしれない。自家用車やタクシーなどとはまるで違う。バスとも違う。バスはなんといっても停留所を通過することがあるからだ。船、飛行機その他の乗り物と比べても、鉄道というのは圧倒的に自由度がない。乗客に寄り添わない。臨機応変に対応するということはほとんどあり得ず、ただプログラムを実行するのみである。

          鉄道、台本、歴史

          売る気

          なんとしても多くの人に見てもらいたいと思わなきゃ見てもらおうとできない。努力できない。やる気がなければ努力できない。果実だけ追い求めるなんてことは人にはできない。内からの衝動がなければ何もできない。 ルーティンをこなせるのは背後に事情があるんだと思う。何か企みがあって、頼みにしてることがあるからルーティンできる。 何もなければ書くこともない。何も思わなければ。 言わなきゃいけないことがなけりゃ何も言わない。何もいう気にならない。何も言う必要がない。言葉は異常だ。何か事情がある

          スレッズ、27時間テレビ、民主党

          スレッズって一体なんなんだろう。メタ社って嫌われてて、それは理由はよくわからないけど、それで今まではTwitterがもてはやされていて、でもイーロン・マスクが買ったらTwitterが叩かれるようになり、その裏返しでメタ社のスレッズを持ち上げる記事が量産されている。でもザッカーバーグはあなたたちの味方じゃないんでしょ?と思う。そんなに相対的な遠近関係だけでポンポンと支持替えして良いもんかと思う。それじゃあ踊らされてるだけだろう。 27時間テレビって高校〜浪人時代の僕にとって革命

          スレッズ、27時間テレビ、民主党

          なんでも

          大学生というセーフティネットがなくても闘えなきゃ嘘になる 合理性の枠内にいたら何もなく死ぬ

          フォーキャスティング型努力とバックキャスティング型努力

          フォーキャスト型の利点は、その柔軟性にある。明確な目標を定める必要がない分、気が変わっても軌道修正が容易であるし、埋没費用も抑えられる。 しかし、フォーキャスト型努力には根本的な欠点がある。現状を良しとしない人間にとって、最大の障害はホメオスタシスである。フォーキャストは視点が現在の自分にあるがゆえに、ホメオスタシスに引きずられる点をケアできない。したがって、フォーキャスト型努力とは、つまり、自己定常化の努力である。大枠において現状を肯定するけど、不十分な点があるからブラッシ

          フォーキャスティング型努力とバックキャスティング型努力