ローマは一日にして成らず〜古代ローマから学ぶ繁栄する組織とは〜②
今日は124年ぶりに2月2日の節分ですね。
半澤光希です。
昨日に引き続きローマ人のお話です♪
共和制ローマが始まった紀元前500年頃、日本は縄文時代真っ只中です。
その時代に選挙などが行われていたことに驚きです。
昨日も書いた通り塩野七生さんの著書から引用すると、
知力では、ギリシャ人に劣り、
体力では、ケルトやゲルマンの人々に劣り、
技術力では、エトルリア人に劣り、
経済力では、カルタゴ人に劣る
それが我らローマ人である。
とのことで、民族としてもともと優れていたというよりは、ローマ繁栄の元となったのは別のところにあるとのことです。
そんなローマ人の国が繁栄したポイントはなんだったのか、現代での僕らの仕事や組織の繁栄のためにも学ぶところがたくさんあると思います。
ローマ人の誠実さ
一つ目として、ローマ人は物事に取り組む際に「誠実」であったと言います。
優れているところは他の国から「誠実」に学び自分たちのものにする。
そのことに真っ直ぐに誠実に取り組んだからこそ、今日まで残るたくさんの技術や遺跡があるのではないでしょうか。
また戦においても、「誠実」に正攻法で取り組むことが多かったとのことです。
のちに広大な帝国を築き、たくさんの地域を統治することになるローマ帝国ですが、正攻法での戦いだったからこそ、負けた側も遺恨が少なく統治を受け入れることができたのではないでしょうか。
「誠実」であったこと。例えばローマは戦う際、正攻法の戦術を好みました。同じような年代に存在していた三国志の世界では、騙し合いが日常茶飯事であり、勝てば何をやってもいいのだという風潮がありました。しかしローマ軍においては敵国を騙して戦った記録は残っておらず、仮にそんな戦い方をしていたとしても、声高に主張しない文化があったのだと推測できます。
出典:古代ローマに学ぶ、組織の繁栄に必要な2つのポイント
ローマ人の寛容さ
領土を拡大し続けたローマ帝国ですが、吸収した国も持つ価値観や宗教の違い、人種の違いも受け入れ、そのことには「寛容」であったそうです。
もちろん敵対してくるところには断固たる姿勢で望んだと思いますが、そうでないところには寛容に接して、むしろそれぞれの価値観を大事にしたとのことです。
だからこそそれを受け入れてもらった国は、主体的についていったのではないでしょうか。
これは人間関係にも言えることですね。
自分がまずオープンであること、相手を認め違いを受け入れることを大事にしていると、そこに人は集まる。
国としての繁栄と、個人としての魅力や繁栄も共通するところばかりだと思います。
ローマ帝国といえば、隣国をどんどん征服して勢力を拡大させていった印象があると思いますが、吸収した国に対して、一方的に支配して自国の価値観を押しつけるようなやり方は好みませんでした。征服した先が持つ独自の言語や宗教、慣習などには干渉しなかったのです。そうすると征服された側も、必要な知識や技術を学ぼうという意思が働き、例えばラテン語などは学んだ方が役に立つと理解され、各国の主体性を重んじながらも分割統治を実現させていきました。
また、失敗を許容する文化も主体性を強化していたと考えられます。特に、古代ギリシアと比べた時、その傾向は顕著です。ギリシアでは敗戦将軍になると、たとえ国に帰ったとしても良くて追放、下手すると処刑されてしまいます。だから、敗戦将軍はまず自国に帰りませんでした。
一方、ローマの場合はたとえ戦に負けてしまったとしても、労を労われ暖かく迎え入れます。そして、その後も数々の戦いで活躍しました。
出典:古代ローマに学ぶ、組織の繁栄に必要な2つのポイント
ローマ人からの教え
民族としてもともと優れていたわけではなかったローマ人が繁栄した理由は「考え方」にあったのだということができると思います。
・目の前の物事一つ一つに真摯に取り組み、誠実さ
・違いを受け入れて、相手を受け入れるという寛容さ
・失敗に対する寛容さで、チャレンジしやすい文化
これは現代における組織や個人にも当てはまる大切なことであると感じました。
目の前の仕事や、目の前の人に対して誠実に向き合い取り組んでいるのか。そのことに自分が胸を張れるのか。
受け入れているのか。
人は意識をしていても、ついつい自分が正しいとなってしまいがちです。
それが言葉や振る舞いとして相手に伝わると、一緒に仕事がしづらくこともあります。
ローマ帝国が拡大していくというのは、仕事やチームビルディングに例えると、部署やチームの人数が増えて、プロジェクトの規模が大きくなることと捉えることができます。
より大きな仕事をするときほど、このローマ人の考え方から学ぶことが多いと思います。
また折を見てローマ人の物語読み返したいです。
(大作なのでなかなか大変ですが(笑))
今日も自分で胸張れる1日を。
お読みいただきありがとうございます。
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